映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』ガンマ2号役・宮野真守さんインタビュー|宮野さんも“かめはめ波”を練習していた!? 新しいのに懐かしさを感じる作品に!
ガンマ2号は少年性を持つキャラクター
ーーそんな大好きな作品への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
宮野:それは嬉しいでしょう(笑)。それだけ好きだった作品に出られるというのは最高でしたね。
ーー今作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の脚本を読んだ印象は、いかがでしたか。
宮野:原作者の鳥山明先生が脚本・キャラクターデザインを手掛けていて、今回の作品にガッツリ携わっていらっしゃるんです。だから、映画のコピーにも「鳥山明渾身の一作」とあるんですけど、鳥山節、その世界観が存分に表れているなと思いました。
今回の作品は孫悟飯(※12)とピッコロ(※13)の日常風景みたいなところも描かれていて、これまでの『ドラゴンボール』らしい懐かしさやほのぼの感みたいなものがあるんです。そのほのぼの感の中に、事件やアクションがどんどん巻き起こって、最終的には激しいバトル展開にはなるんですけど、その懐かしさみたいなものを作品から感じてもらえるんじゃないかなと思います。
鳥山先生ならではのギャグの空気感やまさかのレッドリボン軍登場ですからね。レッドリボン軍が出てくるというところも含めて、鳥山節みたいなものがふんだんに入っているのではないかなと思いますね。
※12孫悟飯:孫悟空の長男。学者として穏やかに生活している。
※13ピッコロ:ピッコロ大魔王の分身で、ナメック星人。
ーー宮野さんが演じるガンマ2号というキャラクターについてお聞かせください。
宮野:ガンマ2号というキャラクターは、ずっとかっこつけているんですよ(笑)。ずっとポーズを付けていて、それが面白いんです。彼は、かっこいいポーズを取るのが大好きなので、いろいろ動くんですけど、そこに監督から「1つ1つのポーズにアドリブを入れてください」というオーダーがあったので、「シュピーン」とか「シャキーン」とか、けっこう頑張っていろいろと入れています(笑)。そんなところが2号の特徴になっていると思いますし、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
そして、彼はちょっとお調子者の部分があるので、軽いノリのセリフ回しみたいなものは、ガンマ1号とは対比になっていて、その辺りも面白く見てもらえるのではないかなと思っています。
ーーかっこつけているけど、その姿がコミカルに見えるキャラクターなんですね。
宮野:そうですね。ガンマ2号はかわいらしい、少年性みたいなものを持っているキャラクターだと思いますね。
ーー神谷さんが演じているガンマ1号はどんなキャラクターですか。
宮野:神谷さんが演じるガンマ1号は、任務に対して、まっすぐに取り組むストイックなキャラクターです。ガンマ1号と2号の対比バランスがいいですね。
ーー今作の見どころを教えてください。
宮野:今回の作品はピッコロが主軸となってお話が進んでいくので、例えば孫悟飯が仕事ばかりして、パン(※14)ちゃんの面倒をあまり見ないというシーンもあるんです(笑)。それでピッコロさんが代わりにパンちゃんの面倒を見てあげるところは、とてもほっこりしますし、でも悟飯もパンちゃんを放っておいているわけではなくて、お仕事熱心からピッコロさんに任せちゃっているところがあると思うので、そういう日常が見られるというのは、今作ならではの面白いところかもしれないですね。
※14パン:悟飯とビーデルの間に生まれた長女。ピッコロのもとで修業している。