第2期放送で盛り上がる『ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)』のポイントシステムを図解でおさらい! 綾小路の行動を振り返り、本当の実力に迫る!
2017年夏にTVアニメの第1期が放送された、衣笠彰梧先生によるライトノベル作品『ようこそ実力至上主義の教室へ』が、5年ぶりに続編が放送中。第2期に続き、2023年に第3期の放送も決定している、話題のアニメです。
徹底した実力至上主義を掲げる東京都高度育成高等学校。生徒たちは常に監視され、独自の規則に基づきリアルタイムで査定されます。その評価を数値として算出し、現金と同等の価値のある「ポイント」という形で生徒に支給する……この「Sシステム」が物語の軸になっています。
ポイントをめぐって、孤独に戦ったり、クラスで団結したり、他クラスと共闘したり……。個性あふれる登場人物たちが、学校が与える試験に画策する展開がとても面白く、私自身、第1期を一気見してしまったほど。
しかし、この“ポイントが支給されるシステム”が意外に難しい!! 細かいところまで理解していなくても話しに影響はないものの、特別試験でのポイント増減のルールや結果をきちんと把握しようと思うと、何度も見直さないと無理……。そう感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事ではこの「ポイントシステム」に注目! 試験の結果とポイントの流れなどを図解にして紹介しながら、第1期と第2期の3話までを振り返ります。
そして、実は能力が高いのに、それを隠し、落ちこぼれが集まるDクラスに配属された主人公・綾小路清隆が、ポイント獲得のためにどんな行動を起こすのか。綾小路の魅力に迫りつつ、彼を取り巻く女子キャラクターにも注目したいと思います。
▲一切感情のない綾小路(CV:千葉翔也)のしゃべり方が癖になる!
「Sシステム」ってどんなシステム?
先ほども少し紹介しましたが、まずは「Sシステム」について説明しましょう。
東京都高度育成高等学校は、全寮制で外部との連絡を制限。敷地内にすべてが揃い、買い物は学生証端末に保有されているポイントを利用します。1PPt(プライベートポイント)1円換算で、あらゆるものをポイントで買うことができます。この保有ポイントが、「Sシステム」によって毎月算出されるのです。
保有するCPt(クラスポイント)から、日々の生活態度の査定によりポイントが引かれ、その月のCPtを算出。そのCPtに100をかけた数値がPPtとして、毎月1日に生徒に支給されます。生活態度のほか、定期試験や特別試験の結果によりポイントが増減することもあります。
学校は、入学時に1人につき10万PPtを支給。授業中の態度は放任主義を貫き、なんの疑問も持たずに散財と怠惰な生活を続けたDクラスの生徒たちは、1か月後、地獄のような現実を突きつけられるのです。5月1日に支給されたポイントは「0PPt」。そこからDクラスの試練が始まります。
DクラスをAクラスに昇格させる! 堀北鈴音がAクラスにこだわる理由
担任に“評価ゼロのクズ”と言われ、このままでは進学や就職の恩恵を受けることができないと察した堀北鈴音。A~DのクラスはCPtによって変動するため、多くのCPtを保有すれば昇格できるということ。Aクラスへの昇格を実現させるべく、堀北は半ば強引に綾小路に学食をおごり、協力を仰ぎます。
彼女がAクラスに昇格したい本当の理由は、兄で生徒会長の堀北学に認められたいから。兄に追いつくために同じ学校に入学したものの、“Dクラスに振り分けられた妹がいると恥をかく”と言われてしまいます。兄の前では弱々しい堀北。クラスでのきつい物言いは、強がっているだけなのかもしれません。
▲堀北鈴音(CV:鬼頭明里)にも、いつもと違う女の子な一面が!
試練1:中間試験で高得点を獲得せよ
Dクラスがポイントを獲得するためにできることは、次の中間試験で全員高得点をとること。堀北はとくに成績の悪い3人を救済するべく勉強会を開催。3人に参加するよう説得を頼まれた綾小路は、櫛田桔梗に協力を頼みますが勉強会は上手くいかず……。
そこで綾小路は、ポイントに困っていそうな先輩に声をかけ、過去問を15000PPtでゆずってもらい、櫛田からクラスメイトに過去問を渡してもらいます。男女問わず人気があり、みんなとしっかり友だちをやっている櫛田。しかし彼女には裏の顔が……! 今後、その理由が明らかになるのか気になるところです。
▲綾小路は、堀北へ悪態をつく櫛田桔梗(CV:久保ユリカ)を目撃してしまい……。
Dクラスから退学者が!? 退学取り消しのために綾小路が行った裏工作とは
過去問のおかげでみんな高得点を獲得……のはずが、なんと須藤が英語のテストで1点足らず赤点を取ってしまいます。赤点を取った人は即退学。綾小路は担任に須藤の点数を1点売ってほしいと交渉。堀北にも手伝ってもらい、1点を10万PPtで購入し、退学を取り消すことに成功します。
中間テストを終え、なんとか87cptを獲得したDクラス。Aクラスを目指すのは無謀とも言えますが、堀北はあきらめていない様子。実は、一度は突き放した須藤を助けるために、自分の英語の点数をあえて落とし(英語以外はオール100点!)、平均点が上がらないようにしていたのです。あくまで自分のためにやったのか、それとも少しずつ変わろうとしているのか……堀北の動向も気になります!