神谷浩史さん、浪川大輔さん、江口拓也さんら人気声優が所属するレーベル「Kiramune」の「リーディングライブ」って何? 10年間紡がれた「リーライ」の軌跡と魅力を大解剖!
過去演目のご紹介(2012~2014年)
ここでは2012年からスタートした「リーライ」の各演目やあらすじ、それぞれのキャスト・配役等を見どころを交えながら簡単にご紹介します。現在では公式サイトが残っていない演目もありますので、参考までにごらんください。
「リーライ」で「再演」が始まったことで、こうした過去演目も再度取り上げられ、興行が行われる可能性が高まった点についても期待したいところです。
【2012年】新たなエンタメの「扉」を開いた「鍵のかかった部屋」
<演目詳細>
公演名:鍵のかかった部屋
開催日:10月27日(土)1公演・28日(日)昼/夜公演
出演者:
榎本 径(神谷浩史)
青砥 純(27日・入野自由/28日・浪川大輔)
会田愛一郎(野島健児)
高澤芳男(27日・木村良平/28日・吉野裕行)
高澤美樹(庄司宇芽香)
刑事(三宅淳一)
<あらすじ>
防犯ショップ店長の榎本 径と、弁護士の青砥 純は、ある事件を共に解決して以来、必要に迫られるようにして付き合いを続けてきた。
そんなある日、榎本は青砥のもとに依頼人・会田愛一郎を連れてくる。会田は凄腕の元泥棒で、刑務所から出た直後、鍵のかかった部屋で甥・大樹が死んでいる現場に遭遇したという。これを警察は自殺と断定したが、会田は「絶対に自殺じゃない」と信じ、榎本と青砥に真実の解明を依頼する。
会田が目の当たりにした密室での死。
その真相を榎本と青砥は解き明かすことができるのだろうか?
<見どころ>
同年にテレビドラマ化もされた貴志祐介さんの人気推理小説が原作。ステージ上に複数の扉が設置され、その扉からキャストが登場したり、キャラクター紹介をスクリーンで紹介するという、観客の目に新しく映る演出あり。また、扉からキャストを登場させる「動きのある朗読劇」という演出のほか、ステージ中央にイスをひとつだけ設置し、あえてそこで物語を紡いでいくという「静」と「動」での演出の試みも。
また、会場となった千葉県「舞浜アンフィシアター」の機構を存分に活かした舞台演出で魅せた最初の演目であり、ここから「リーライ」10周年までの関東での公演をすべて同会場で行うこととなった。
青砥との掛け合いからの榎本の明快な推理を披露するセリフはもちろん、キーマンとなる高澤芳男(会田の姪・美樹の継父)をWキャストで演じることで生まれた”表現の差”も見どころのひとつとなった。
【2013年】新たな演出で魅せる「悪魔のリドル~escape6~」
<演目詳細>
公演名:悪魔のリドル~escape6~
開催日:10月26日(土)1公演・27日(日)昼/夜公演
出演者:
東 兎角(26日・島﨑信長/27日昼・江口拓也/27日夜・木村良平)
一之瀬晴(26日・岡本信彦/27日昼・代永 翼/27日夜・柿原徹也)
犬飼伊介(26日・浪川大輔/27日昼・諏訪部順一/27日夜・浪川大輔)
走り 鳰(26日・野島健児/27日昼夜・吉野裕行)
番場真昼/真夜(26日・神谷浩史/27日昼・中村悠一/27日夜・神谷浩史)
設楽 椿(26日・置鮎龍太郎/27日昼夜・小西克幸)
カイバ先生(進藤尚美 ※声のみ出演)
<あらすじ>
「ここ」は「ここ」。
あなたがいる場所が、あなたのいる場所──
物語の舞台は、超高層タワー”ミョウジョウ学園”のとある一室。
開かない扉、開かない窓。ここが密室だと気づいた6人の生徒は、謎の教師、カイバから出題される問題を解かなければこの密室から脱出できないことを知る。
そしてカイバは言う。
「あなたたちは脱出することはできない。ただひとつの方法を除いてはね」
さあ、始まるよ。
<見どころ>
アニメ『機動戦士ガンダム00』(以下、『00』)でキャラクターデザインを担当した漫画家・高河ゆんさんが原案の同名漫画を原作とし、前作同様、主に演技指導を担当するスーパーバイザーに『00』の監督・水島精二さんを迎えた、いわば『00』布陣での朗読劇。原作ではキャラクターが全員女性であるが、「リーライ」では男性に性別逆転させている。また、オリジナルキャラクター「設楽 椿」を追加している点が「リーライ」オリジナル。
「脱出ゲーム」を絡めたストーリーでありながら、各キャラクターの心の闇を表現していくキャストの芝居は圧巻。
前作よりも音楽、音響、照明、映像を多彩に盛り込み、華やかな演出も目を惹いた。キャストが乗ったジャングルジムのような形状の台座をアンサンブルと呼ばれるダンサーが複雑に移動させることで「リーライ」に新しい「動き」を与える、という最初の演目となった。
【2014年】2チーム制の幕開け「5コントローラーズ+1」
<演目詳細>
公演名:5コントローラーズ+1(ファイブコントローラーズプラスワン)
開催日:2014年10月25日(土)昼(Aチーム)/夜(Bチーム)
10月26日(日)昼(Aチーム)/夜(Bチーム)
出演者:
hiro<ヒロ>(A:江口拓也/B:柿原徹也)
hashi<ハシ>(A:神谷浩史/B:浪川大輔)
Aoi<アオイ>(A:岡本信彦/B:木村良平)
Koma<コマ>(A:吉野裕行/B:代永 翼)
Kamui<カムイ>(25日:日野 聡/26日:石川界人)
Master<マスター>(25日:前野智昭/26日:野島健児)
<あらすじ>
最高の仲間たちと協力し、必殺技で凶悪な敵を残滅する。そんな無敵な自分は、ゲームの中……。
初夏。マスターの経営するレトロゲームカフェに、年齢も立場もバラバラの四人の男が集まった。高校生、リーダー、オタク、新卒──目的はただ一つ。ゲームをするため!
月二度の恒例行事となったオフ会は、彼らの本当の姿を浮き彫りにしていく……。
画面越しに付き合っていた頃は気づかなかった。でも、この気持ちに嘘はつけない。
特別な力も、リセットボタンも無い。ただただ普通に毎日を生きてる僕たちのお話……。
<見どころ>
アニメ監督・水島精二さんが原案のオリジナル作品。また、この演目から作曲家・島 秀行さんが音楽を手がけている。
朗読の途中に、本演目の題材となっているレトロゲームを使ってキャスト同士がガチンコ勝負を繰り広げるという、キャストの素顔が垣間見えるようなエンターテインメントを見せる、いわゆる「お遊び」コーナーを取り入れた最初の演目となった。
また、本演目からレーベル所属のキャストはもちろんのこと、ゲストとして迎えたキャストも含め、Aチーム・Bチームという2チーム体制に。チーム制にすることで、まったくカラーの異なる2種類の朗読劇を楽しめることになった演目でもある。
「オンライン」と「オフライン」で性格が異なるカムイの芝居や、最後まで存在意義が見えてこないコマの正体が判明する衝撃のラストが大きな話題となった。