「清光と安定は腐れ縁のような関係」「花丸」の未来を感じさせるような第三幕も見どころ満載! 「 特『刀剣乱舞-花丸-』〜華ノ巻〜」加州清光役・増田俊樹さんインタビュー
とある本丸の、とある刀剣男士たちによる花丸な日々の物語を描くアニメ『刀剣乱舞-花丸-』シリーズ最新作の「特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜」が三部作連続で劇場上映! そのラストを飾る第三幕「華ノ巻」が9月1日(木)から全国公開となります。
本稿では公開を記念して、加州清光役の増田俊樹さんにインタビューを実施しました! 原案となるPCブラウザ向けゲーム『刀剣乱舞ONLINE』から加州清光と向き合ってきた増田さん。この三部作ならではの見どころや、清光と安定の関係性などについて語っていただきました。
“成長の最終段階”で修行へと旅立った加州清光
——まずは、劇場三部作全体を通しての印象をお聞かせください。
加州清光役・増田俊樹さん(以下、増田):TVアニメーションで描かれた『刀剣乱舞-花丸-』を数年ぶりに皆さんにお見せすることもあり、とてもハードルが高くなったと思うんです。
でも、それをしっかりと皆さんに還元できるような『花丸』らしさと、『花丸』を映画館でお見せする意味をしっかりと三部作、各章60~80分というコンパクトな時間にまとめられた作品になっているとすごく感じました。
——「特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜」の見どころはたくさんあると思いますが、増田さん的に注目してほしいポイントはありますか?
増田:大きな流れの中でいうと、加州清光の成長物語のような部分もありますが、やっぱり『花丸』の良さである本丸での彼らの過ごし方やお当番、出陣があったりする中で成長していくところです。
アニメでは“キャラクターのこういう部分を見てください”とよく言っていますが、この『花丸』においてはワンシーンではなく、ずっと続いていくであろう本丸のこれからや今までの歩みを感じるような作品になっているので、全体を通して広い視野で観ると一番面白いんじゃないかなと僕は感じます。
——加州清光は「雪ノ巻」で修行に出て、「月ノ巻」の終盤で本丸に帰ってきました。修行後の加州清光にどのような変化を感じましたか?
増田:衣装の見た目がゴツくなっていてカッコ良いなと思いました。
僕自身、“極(きわめ)”というものがどこまで変化しているのか詳しくはわかりませんが、人間的なところでいうと“前と変わったかな?”と。いろんなところでほんの少しだけ変化を感じました。
もともと彼は成長していない状態で旅をしていたわけではなく、ある意味“大詰め”というか。成長の最終段階に近いところで自分の中でケリをつけるタイミングなので、大きな変化はないんじゃないかなと。
——確かに“成長の最終段階”という言葉は今回の加州清光にピッタリはまるような気がします。ちなみに、増田さん自身は、加州清光を演じることに対して変化はありましたか?
増田:それこそ、TVアニメが始まったとき、原案である『刀剣乱舞ONLINE』の加州清光の演じ方とは全く違うプロセスで挑戦しました。アニメ第1話の脚本を読んだときに“こいつは誰だ!?”って思ったんです。
作品についてしっかりと説明があった上で収録が始まる現場もありますが、大体は事前に資料をいただくだけで収録することが多いので、そういう中で最初は理解するのが難しかったですし、どういう風に演じていこうか考えました。
『花丸』では新しい形として加州清光を演じているので、今までずっと彼を演じてきた中での変化というものはあります。