春アニメ『デッドマウント・デスプレイ』榊原優希さん(四乃山ポルカ役)×水瀬いのりさん(崎宮ミサキ役)×内田雄馬さん(繰屋 匠 役)放送直前メインキャスト鼎談|声優陣も魅力に引き込まれた『デュラララ!!』の成田良悟さんと『バッカーノ!』漫画版でコンビを組んだ藤本新太さんが描く新たな“異世界転生”作品!
衝撃の「転生」ノワールファンタジー!! 『デュラララ!!』の成田良悟と『バッカーノ!』漫画版でコンビを組んだ藤本新太が紡ぐ、新たな“異世界転生”『デッドマウント・デスプレイ』がTVアニメ化! 4月10日から放送がスタートする。
異世界の魂が転生した先は新宿。そこには一癖も二癖もあるキャラクターたちに溢れた街だった。
異世界から転生した魂を宿した少年・四乃山ポルカを演じる榊原優希さん、そして“殺し屋殺し”の異名をとる崎宮ミサキを演じる水瀬いのりさん、新宿を根城にする情報屋・繰屋 匠を演じる内田雄馬さんへアニメ放送前にインタビューを実施、作品の魅力を語ってもらった。
平穏を望むポルカが転生した場所は、よりによって新宿!?
――原作を読んだときに感じた魅力を教えてください。
榊原優希さん(以下、榊原):僕は、登場してくる人たちがひたすら濃いのが良いな~と常々思っていまして。無茶苦茶濃い登場人物たちそれぞれに思惑があって、その思惑通りに動きまわるんですけど、物語の要所で思惑がきれい噛み合って交錯することもあれば、偶然が偶然を呼んで交錯するときもあるんです。それが見ていて気持ち良く、この群像劇感が面白いんですよね。
異能もあるんですけど、そもそもの登場人物たちの人間関係が面白いからこそ、そこが際立つのかなって思いました。
――群像劇という意味では、『バッカーノ!』や『デュラララ!!』を手掛けてきた成田良悟さんが書く物語の魅力でもありますよね。
榊原:そうですね! まさしく成田先生感があるなと思いました。のめり込みながらも「さすがだ~」って思いながら読んでいる自分もいたので(笑)。こんなにキャラがいるのに、みんながみんな生きている感じがするんですよ。この人だったらこうするよねっていうのが魅力的に描かれているので、読んでいても演じていても引き込まれました。
内田雄馬さん(以下、内田):サスペンスっぽい展開もあって謎が多いので、この先どうなるんだろうなっていうのも気になるんですよね。皆、生きるか死ぬかという厳しい世界で生きてきて、死に関しての感覚の薄さみたいなものがあるんです。
その中でも、生に執着があるのはポルカの中身(魂)だったりするんですよね。生きるか死ぬかということをファニーに描きながら物語が進んでいくのは、面白いなと思いました。
水瀬いのりさん(以下、水瀬):逆転生モノで、異世界から現実世界にやってきてしまうという話なんですけど、ポルカくんの魂は、平穏を望んでいるんです。でも、ゴチャ混ぜタウンって言うんですかね(笑)、新宿に転生してしまう。
田んぼではなく雑踏、高層ビルに囲まれた街に来てしまったのが必然なのか運命なのかというところが、読んでいても惹かれました。そこに登場するキャラクターも奇抜には描かれているんですけど、新宿ならいてもおかしくないかもっていう温度感なんですよね。知らないだけでこういう世界ってあるのかな?って思わせてくれました。新宿を歩いているときに見ている景色がアニメで出てくるのも、キャラクターを近しく感じられた理由かもしれないです。
――確かに、田舎に転生していたら平穏な人生を送れたかもしれないですね。内田さんは逆転生はどう思いましたか?
内田:意外になかったなというか、ありそうでなかった設定だと思いました。転生モノはトレンド化したジャンルであって、先入観を持って見がちなところがあるけど、それを崩して始まるところが面白かったです。
――そして舞台が新宿ということで、皆さん、新宿に思い出などはありますか?
水瀬:アフレコスタジオも多かったりするから、よく行くところではあるけど……。
榊原:いまだに魔力が渦巻いているところだから、全然正しい出口に出られないというのはありますね。
内田:駅がね~。
榊原:東京に初めて来て、ここが噂の新宿か!って駅から外に出たら、目の前にJR新宿駅って書かれているから、僕が出てきた駅は何駅なの?ってなったんですよ(笑)。
水瀬:あるよね(笑)。私も、光だー!と思って出たら、浮島みたいなバス乗り場に出て……。
内田:西口のところね(笑)。
――あそこに出てしまうと、来た道を戻るしかないんですよね(笑)。
水瀬:そうそう。何ここ?って思って。上から見ないとわからなくなる場所ですね。
榊原:新宿、渋谷、池袋は、駅のホームからだと、何番出口って誘導してくれるんですけど、改札を出ると方面で誘導してくるから、それはやめて! 何番で誘導して!って思うんです。
――途中で案内も見失いますしね(笑)。でも、水瀬さんが言っていたように、新宿には異能力を持っている人がいても、おかしくない感はありますね。
水瀬:池袋も怖いですけどね。成田先生の『デュラララ!!』の舞台でもありますし。
――『デュラララ!!』は好きなのですか?
水瀬:すごく好きで、池袋のアニメイトにもよく行っていました(笑)。
内田:養成所時代に台本を起こして、それで練習をしていたくらい人気だったなぁ。
――『デュラララ!!』、面白かったですよね。
水瀬:実は成田先生には、『デュラララ!!』が好きというお話もしていたので、今回出られて嬉しかったですし、驚きました。そう考えると、女の子1人と男の子2人というのは、先生が好きな関係性なのかもしれないですね。