春アニメ『贄姫と獣の王』花澤香菜さん×貫井柚佳さん×藤原夏海さんインタビュー前編｜“人外×少女”の異種ロマンスだからこそ現代人に響く！　心に優しく問いかけてくれる作品の魅力を声優陣が熱弁！

レオンハートの持つギャップに花澤さんもキュンキュン!?　キュクとロプスは喋っていない時の表情や動きも必見

ーーアフレコ現場はどのような雰囲気でしたか？　皆さん一緒に録ることができたのでしょうか？

花澤：基本的に3人一緒に録れましたね。みんな原作を共有した上で収録したので、「今回の展開さ〜」と物語が進むにつれて話しています。

貫井：現場に着くとすぐ「今回のこのシーン、グッときたよね…！」と、いつも話していました。

花澤：あと、キュクとロプスのおふたりは仲が良いなと思いながら見ています（笑）。

ーー貫井さんと藤原さんは、リアルでも仲良しなんですね。

貫井：はい！この作品でぐっと距離が縮まって、夏海にはたくさん支えてもらったり…まさに相棒のようで！本当に嬉しいです。アフレコの時は(キュクたちが)セリフがなくても画面上で動いている場面があるので、どんなアドリブを入れようか？とふたりで相談したりもしました。

藤原：といっても、ほとんどが「ここの動き、かわいいよね」とかなんですが（笑）。

貫井：そうそう、かわいいシーンについてばかり話していました。（笑）

ーー小さくてたくさん動くキュクとロプスはかわいいですよね。

花澤：私が後録りだと、もうキュクとロプスの声が入っているので、聞きながら「かわいい〜」ってなっています（笑）。聞くのも毎回楽しみなんです！

ーー（笑）。「どこに出てきてくれるかな？」と見ている側も楽しみになります。

貫井：キュクの目がバッテンになっていたり、ロプスがサリフィの頭を噛んでいたりと、喋っていない場面の表情も愛らしいんです（笑）。

花澤：この3人は作品のコメディ要素になっています（笑）。

ーーレオンハート役の日野聡さんの印象についてもお聞かせください。掛け合いの時に意識したことなどはありますか？

花澤：ご本人もおっしゃっていましたが、とにかく日野さんと獣役の相性が良すぎて！　色んな面を繊細に演じ分けされています。モノローグを「王様」と「秘密の姿」、どっちでやるのかで悩んでいらっしゃいました。結果、映像の姿と合わせるようにしていましたが、気を遣う役柄だなと見ていて思いました。本当に丁寧にアフレコしている姿を見ながら、尊敬しています。

レオンハートは、民の前に立つ時は堂々とした王ですが、サリフィの前では結構弱音を吐くんです。そのギャップがたまらなくかわいくて、そんな王様だから、サリフィも支えたいと思うんだろうなとキュンキュンしています。なので掛け合いの時は、王様の言葉に寄り添うように演じられたらいいなと隣で思いながら演じています。

ーーいよいよ放送間近です。3人を代表して、原作大ファンの貫井さんから見どころのご紹介をお願いいたします。

貫井：原作を知っている方も、アニメから作品の世界に入る方も、きっと「自分に似たキャラクターがいるんじゃないかな？」と思います。心の奥底に触れるようなサリフィの言葉が胸に刺さる作品です。今まで気が付かなかった感情を知れたり、他の人の感情を知りたいと思える物語が展開されていきますので、色々なキャラクターの目線に注目してほしいなと思います。

キュクとロプスについては、ピョンピョン跳ねたり、肩に乗ったり、色んな動きを見せつつ、サリフィと一緒に一生懸命に生きています。画面に登場するのを楽しみにしていただきつつ、王様とサリフィがどうなっていくのか…世界の変化、様々な人たちの関係の変化を、ぜひ見守ってください。よろしくお願いします！

あとは、アヌビスとサリフィの言い合いも楽しみにしていてください！　私も毎週楽しみにしています。

ーーちょっとスカっている感じのやりとりが面白いですよね。

花澤：そうそう、サリフィは全然相手にしていなくて（笑）。アヌビスの、王様が大好きすぎる故の愛の重さが良いよね。

貫井：私、あのふたりが大好きなんですよ。

インタビュー後編では、第1話「生贄と供犠の夜」で明かされた内容を元に、キャラクターの深い魅力や声優陣がどのように考えて演じたのかなどに迫ります。

【取材・文・撮影／杉村美奈】

TVアニメ『贄姫と獣の王』作品情報

作品名	贄姫と獣の王
スケジュール	2023年4月19日（水）～2023年9月27日（水） TOKYO MX・BS11にて
あらすじ	異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィ。 彼女は自分の運命を受け入れ、生贄の儀式へと向かう。 そこで、何者も寄せ付けない、恐れられている王・レオンハートの真実を知り、サリフィは妃として迎えられることになる。
話数	全24話
キャスト	サリフィ：花澤香菜 レオンハート：日野聡 アヌビス：寺島拓篤 ヨルムンガンド：小林親弘 アミト：潘めぐみ キュク：貫井柚佳 ロプス：藤原夏海 ベンヌ：吉野裕行 ラントベルト：畠中祐 イリヤ：千葉翔也 セト：鳥海浩輔 ガロア：大塚芳忠 ジョズ：三宅健太 フェンリル：中村悠一 グレイプニル：水中雅章 テトラ：日高里菜 テト7世：松山鷹志 カルラ：久川綾 カルカラ：本渡楓
スタッフ	原作：「贄姫と獣の王」友藤結（白泉社・花とゆめコミックス） 監督：今千秋 シリーズ構成：水上清資 キャラクターデザイン：長谷川眞也 サブデザイン：都築裕佳子 美術監督：飯田葉月 色彩設計：舩橋美香 撮影監督：八木祐理奈 編集：仙土真希（REAL-T) 音響監督：明田川仁 音楽：KOHTA YAMAMOTO 音楽制作：ポニーキャニオン アニメーション制作：J.C.STAFF プロデュース：WOWMAX
主題歌	OP1：「朔の贄」BIN OP2：「LOVE INFINITY」Hinano ED1：「ONLY」GARNiDELiA ED2：「call your name」katagiri
電子書籍	『贄姫と獣の王』電子書籍（コミック）

(C)友藤 結・白泉社／「贄姫と獣の王」製作委員会