春アニメ『贄姫と獣の王』花澤香菜さん×貫井柚佳さん×藤原夏海さんインタビュー後編｜死ぬ覚悟と生きる意味を考えながら、“さりげなく”を意識したサリフィの台詞の難しさとは？　レオンハートの魅力に女子トークも展開！

王様の魅力に女子トーク展開！　「あの台詞を日野さんが言ってくれることを期待してください！」

ーー第1話「生贄と供犠の夜」にて王様・レオンハートの正体が明かされました。彼の側にいて支えたり見守っているからこそわかる魅力や好きなポイントを教えてください。

貫井：尻尾から伝わる感情が良いなと思います。優しくサリフィを包んであげた時の後ろ姿の描写とか。

藤原：初めてサリフィが民の前に立つ時、“大丈夫だよ”と言うように後押しする尻尾、良いですよね！

貫井：人間でいう手を握る感じなのかな。

花澤：たしかに！　その表現は獣ならではですね。モフモフの尻尾で包まれたら暖かいだろうな〜。気持ちが尻尾に出るの、かわいいなあ。あと、舐めるのも良くない？（笑）

貫井・藤原：あ〜！　良いですね！

花澤：愛情表現として、顔をベロンッ！って舐めるのが好き！（笑）　あれでサリフィがポッとなる（頬を赤くする）のがかわいくて。ベトベトにならないのか気になるけど（笑）。

貫井：怖がらせるためにベッドドン（ベッドに押し倒す行為）をしますが、そこにもキュンとしちゃって……（照）。

藤原：サリフィ、押し倒されがちですね。

花澤：でもいつもきょとんとした顔してるの（笑）。危うさがわかってないの〜！

藤原：あの場で顔を赤くしたら、何かが始まりそうなのに（笑）。なんか女子トークに……（笑）

ーー女子目線なトークになってきましたね（笑）。獣ならではの強さに反して、人間の姿の弱い部分にも萌えませんか？

貫井：ん〜、良いギャップ萌え！

花澤：人間の時は半裸で出てくるのでセクシーですよね。その姿で弱々しくしてるんですよ、たまらないですよね。

藤原：収録では人間の声を聞いていなかったので、初めてアニメを見た時は、「ん〜〜！　めっちゃ素敵!!」と、支えたくなる感じに感動しつつ、王様の虜になっちゃいました！

花澤：人間への差別がある国にいたら考えが染まっちゃいそうなのに、半分人間だから差別の葛藤を抱えて生きてきたんですよ。サリフィから見たら、そこが強さを感じる魅力なんだろうなと思います。すぐ自信をなくす感じも良いですが、芯が通っている感じもかっこいいです。

あと、本当に歯の浮く台詞を言うじゃないですか。

藤原：本当にかっこいい、ロマンチックですよね。

花澤：あんな言葉攻めされたら……「もう、良いです……」って照れちゃう。

貫井・藤原：言葉攻め！（笑）

花澤：（笑）。堂々とかっこいい台詞が言える王様、素敵だと思います。

ーー少女漫画だからこそ味わえる良い言葉攻めですね。

花澤：これを読んでいる皆さんに伝えたい！（笑）　あの台詞を日野さんが言ってくれることを期待してください！

ーー最後に、第2話「熊蜂と貴族の宴」以降の魅力をお聞かせください。インタビュー前編で貫井さんからメッセージをいただきましたので、今回は藤原さんと花澤さん、お願いいたします。

藤原：第1話だけでも作品の素敵さは伝わったかなと思います。そこから話が進めば進むほど、想像より遥かに心に染み、訴えかけてくるなと思いました。原作もアニメも心にすんなりと届く台詞がたくさんあります。

色々な種族と出会い、キュクとロプスにも様々な変化がありますので、楽しみながら見届けていただけたら嬉しいです。

花澤：生きるのを諦めていたサリフィが王様と出会い、どのように生きる意味を見つけるのかが大きなテーマになっています。王様が世の中を変えようとしている獣の国で、サリフィは生きていくと決めましたが、どんどん差別の目に晒されてしまいます。人間が差別されている側なので、結構辛い場面も多いんですが、「逆の立場だったらどうなのかな」と自分に問いかけてみてほしいです。自分の価値観を見直すきっかけになると思います。

そんな深いテーマはありますが、王様とサリフィのかわいいイチャイチャも楽しんでください（笑）。

また、色々なキャラクターが登場しますが、「この敵には勝てないかも⁉︎」と私もびっくりしているくらい、豪華な声優陣になっています（笑）。原作ファンの方もアニメ化したからこそ楽しめると思いますので、ぜひ期待していてください！

［文・撮影／杉村美奈］

TVアニメ『贄姫と獣の王』作品情報

作品名	贄姫と獣の王
スケジュール	2023年4月19日（水）～2023年9月27日（水） TOKYO MX・BS11にて
あらすじ	異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィ。彼女は自分の運命を受け入れ、生贄の儀式へと向かう。そこで、何者も寄せ付けない、恐れられている王・レオンハートの真実を知り、サリフィは妃として迎えられることになる。
話数	全24話
キャスト	サリフィ：花澤香菜レオンハート：日野聡アヌビス：寺島拓篤ヨルムンガンド：小林親弘アミト：潘めぐみキュク：貫井柚佳ロプス：藤原夏海ベンヌ：吉野裕行ラントベルト：畠中祐イリヤ：千葉翔也セト：鳥海浩輔ガロア：大塚芳忠ジョズ：三宅健太フェンリル：中村悠一グレイプニル：水中雅章テトラ：日高里菜テト7世：松山鷹志カルラ：久川綾カルカラ：本渡楓
スタッフ	原作：「贄姫と獣の王」友藤結（白泉社・花とゆめコミックス）監督：今千秋シリーズ構成：水上清資キャラクターデザイン：長谷川眞也サブデザイン：都築裕佳子美術監督：飯田葉月色彩設計：舩橋美香撮影監督：八木祐理奈編集：仙土真希（REAL-T) 音響監督：明田川仁音楽：KOHTA YAMAMOTO 音楽制作：ポニーキャニオンアニメーション制作：J.C.STAFF プロデュース：WOWMAX
主題歌	OP1：「朔の贄」BIN OP2：「LOVE INFINITY」Hinano ED1：「ONLY」GARNiDELiA ED2：「call your name」katagiri
電子書籍	『贄姫と獣の王』電子書籍（コミック）