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映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』村瀬 歩・松田健一郎 対談

絵と音のパワーが押し寄せてくる、映画館で見てほしくなる作品──映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』ラック役の村瀬 歩さんとゴードン役の松田健一郎さんの「黒の暴牛」対談をお届け!

2021年に3年半に渡るテレビアニメシリーズを終えた『ブラッククローバー』(田畠裕基さん原作)が映画になって復活! 映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』が6月16日から全国公開&Netflixにて世界独占配信開始!

本作は原作では描かれていなかった魔法帝の物語で、かつて封印されたコンラートたち4人の魔法帝がよみがえり、クローバー王国の壊滅に動き始める。クローバー王国最大の危機に、アスタたちが立ち向かいます。過去最凶の魔法帝といわれたコンラートたちと繰り広げるバトルと王国の行方はいかに? 

映画公開を祝して、ラック役を演じる村瀬 歩さんとゴードン役の松田健一郎さんの「黒の暴牛」対談をお届けします。

 

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ブラッククローバー 魔法帝の剣
魔法帝を夢見るアスタの前に立ちはだかるのは、歴代魔法帝――魔法が全て世界で、生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、逆境を超え己の力を証明するため、ライバルのユノと共に魔道士の頂点「魔法帝」を目指し数々の強敵と戦ってきた。実績を積み重ね、魔法帝への道を歩むアスタの前に現れたのは、最凶と恐れられ封印されていた先代魔法帝コンラートと3人の歴代魔法帝。「帝剣」と共に復活した彼らの目的はクローバー王国の殲滅。「魔法帝を夢見る少年」VS「歴代魔法帝」魔法帝を巡り、全魔法騎士団を巻き込んだ激闘が開始された。作品名ブラッククローバー魔法帝の剣放送形態劇場版アニメシリーズブラッククローバースケジュール2023年6月16日(金)キャストアスタ:梶原岳人ユノ:島﨑信長ヤミ:諏訪部順一ノエル:優木かなユリウス:森川智之コンラート:関俊彦エドワード:大塚芳忠プリンシア:沢城みゆきジェスター:高橋文哉ミリー:飯豊まりえスタッフ原作・総監修・キャラクター原案:田畠裕基(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)監督:種村綾隆キャラクターデザイン:竹田逸子サブキャラクターデザイン:徳永久美子プロップデザイン:髙橋恒星美術監督:前田有紀色彩設計:篠原愛子撮...

 

内容はオリジナルなれど「これぞ!『ブラクロ』」

──映画の収録が始まると聞いた時の心境をお聞かせください。

ラック役 村瀬 歩さん(以下、村瀬):僕らキャスト一同は、テレビシリーズの放送が終わる時に黒の暴牛のメンバーで映像収録したんですけど、その場で「映画を作ります」というお話をうかがって。

まだどんなストーリーになるのかはわかっていませんでしたが、「またこのメンバーで、できるんだ」ということを含めて、とても嬉しかったです。

ゴードン役 松田健一郎さん(以下、松田):テレビシリーズを約3年半やってきて、一区切りついたけど、「アレをまだやっていないんじゃない?」と思っていたのが映画で。そして映画化が決まったと知って、「ようやく来たか」と。

むしろ今まで映画を作っていなかったのが不思議なくらいでしたし、待ち望んでもいたので、やっぱり嬉しかったですね。

──でも映画で果たして出番はあるのだろうか? という不安もあったのでは?

村瀬:そうですね。でも黒の暴牛がフィーチャーされるのだろうなとは思っていて。今回の映画では、黒の暴牛のメンバーが魔法を封じられる中、みんなで一致団結して立ち向かうところは作品の持つストイックさや泥臭さ、汗水流して頑張っている空気感を感じるストーリーだなと思いました。

見て良かったと思いつつ、見る前は「出番どれだけあるのかな?」って(笑)。アスタ、ユノ、ノエル、ヤミさんは絶対出番があるけど、僕らはね?

松田:まあね(笑)。

村瀬:登場人物も増えたし。

 

 
松田:でもこれだけ分厚い台本だから、どこかに見せ場はあるだろうなとも思ってました(笑)。

村瀬:しかも2冊もあって。

松田:グリモワールみたいで。

村瀬:台本のデザインもグリモワールになっていて。

──実際、上映時間も2時間弱という長尺で。

松田:元々、登場人物が多いですからね。でも1人ひとりがちゃんとフィーチャーされていて、まさに『ブラッククローバーオールスター』ですね。

──更に田畠裕基先生も原作でやるか悩んでいた魔法帝のお話で、オリジナルストーリーなのもすごいですね。

松田:「これぞ『ブラッククローバー』!」という内容になっていて。

村瀬:田畠先生は多忙なのに総監修もしてくださって、原作ファンの方も映画を見たいと思える内容になっているので、先生のご尽力にただただ感謝ですし、ありがたいです。

──今作では歴代の魔法帝のコンラート、エドワード、プリンシア、ジェスターが登場しますが、印象をお聞かせください。

松田:「この人たちに本当に勝てるのだろうか?」って。

村瀬:超強い敵1人にみんなで立ち向かうのが普通だと思うんですけど、今回は4人もいて。台本を読んだ時の絶望感と、演じられるキャストの豪華さ。香盤表を見ただけで「わっ!?」となりますよね。

それぞれラスボスたりうる強さを持っているし、演じる方も声やお芝居など圧倒的な実力と存在感を持っているので、セリフも相当聴き応えがあると思います。

松田:説得力もあるよね。キャラクターもキャストも1人だけでもクライマックスまで持っていける魅力と強さを持っているのに、それが4人もいるなんて、ぜいたくですよね。

 

 

──黒の暴牛のメンバーが離れ離れになりながらも、各魔法帝たちと力を合わせて戦うシーンは熱さや絆を感じました。

村瀬:純粋に作画のカロリーもすごいなと思いました。1カ所に凝縮するのではなく、それぞれの場所で戦っていて、しかもほぼバトルシーンばかりで。

ところどころで一緒にご飯を食べたり、まったりするシーンもあるけど、それも戦いに向けてという感じだし。

松田:4者4様で戦っているので、展開も目まぐるしくて、一瞬たりとも目が離せないんですよね。

──アスタ役の梶原さんも以前、精神的にも肉体的にもきつかったとおっしゃっていましたが、お二人も消耗が激しかったのでは?

村瀬:僕らは、がっつり魔法を使って戦えたのは終盤くらいで。がっくん(梶原さん)はずっと熱量が高くて、叫びっぱなしだから大変だったと思うけど。

松田:むしろ普通にしゃべっているところはないんじゃないかなと思うくらい(笑)。

村瀬:でも短いシーンの中でも、みんながクライマックスに向けてお互いに熱をぶつけ合って。

松田:チームワークだよね。

村瀬:黒の暴牛の各メンバーにしっかり見せ場もあって。それがいいですよね。

──ちなみに収録はどなたと一緒だったんですか?

村瀬:僕は1人です。

松田:僕はゴードン以外にもいくつかの役も収録したので……

──えっ!? そうなんですか!? では何日かに分けて?

松田:いえ、1日で。

──すごいですね!?  1人の収録では他のキャラの声を聴きながら演じられたのですか?

村瀬:いいえ。でもテレビシリーズをやっていた3年半、みんなで一緒に収録できていたので、「どんなふうにキャラクターを作ってきたのか?」とか「どんなしゃべり方をするのか?」というイメージがあって。特に黒の暴牛のメンバーは。

だから例えば、「がっくんならこんな感じでくるだろうな?」とか確信を持ちながらやれました。

松田:セリフを見た瞬間に、その人の声に頭の中で変換されるので。我々にとっては、『ブラクロ』の現場は実家みたいなものですから。

村瀬:そうですね。一緒に収録できなくても、それくらい安心感がありました。

 

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