この記事をかいた人
- 阿部裕華
- アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター
ーー竹中さんはアニメ、ゲーム、外画の吹き替えなど、さまざまな声のお仕事をされています。声優の仕事にどのような印象を受けていますか?
竹中:昔から声優は憧れの仕事だったんです。なので、こうやって日本版声優を務めることができるのはとても嬉しいんです。『シークレット・インベージョン』は6話で終わってしまうので、「え?もう終わり?」と、すごくさみしかった。毎週収録に通っているのがとても楽しかったんです。外画関連は情報漏れを防ぐために、画面には紗がかかっていてハッキリとした映像を見れずにアフレコをするんです。でもそれはそれで面白い作業でした。
ーーなぜ、声優に憧れを抱いていたのでしょう。
竹中:昔から海外の作品にアドリブで「おー!ジェームスさんよ!今日はとっても暑いなぁ!なんてこったい!なぁ、そうだろ?トム!」なんてね、吹き替えのテンションで声を作って合わせるのが好きだったんですよ。いろんな声が出せるから、いろんな声でいろんな役をやりました。山寺宏一さんにも負けないと思います(笑)。何かのキャラクターに合わせて声を出すのは面白い作業でした。
また、僕が衝撃を受けたのはアニメ『巨人の星』で星飛雄馬を演じた古谷徹さん。古谷さんは高校時代の先輩で、高校生の頃に思い切って古谷さんに「星飛雄馬の声を出してください!」とお願いしたこともあります。ほかにも、TVドラマ『逃亡者』でリチャード・キンブルの吹き替えをしていた俳優の睦五郎さんも印象に残っています。当時は俳優が吹き替えをすることはよくあったので、声優の仕事を特別視していなかったんです。だから、海外の俳優に声を当てるのは理屈なく憧れでした。
『ポンキッキーズ』の枠内で放送されていたイギリスのストップモーションアニメ『ポストマン・パット』で7役くらいを任された時は、本当に楽しかった。定期的に声優の仕事ができるのは、とても嬉しいです。
ーー23年11月にはMCU最新作映画『マーベルズ』が公開。同作には、ニックの登場も決まっています。
竹中:嬉しいですね! 今度はきっと、あのコスチュームでの登場だと思います!あの黒のロングコート、アイパッチをつけている姿に「ニック・フューリーだ」と日本語を当てたいですね!たまらないな~! 楽しみです。
ーー『マーベルズ』に限らず、今後のMCUの展開で期待していることはありますか?
竹中:エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役)と絡むニックを見たいですね。声優としてで良いのでエリザベスと喋っている感覚を味わいたいです(笑)。
ーーありがとうございます! それでは最後に、『シークレット・インベージョン』を楽しんでいる方たちへメッセージをお願いします。
竹中:最終話にかけてさらに想像を絶する展開になっていきます。ますます誰を信じていいのか分からなくなる。そんなとてつもない緊張感の中で「老いぼれ」と言われながらも、ニックはものすごいエネルギーを放ちながら闘っていく。「さすがニック・フューリー」と思うシーンが待っています。ぜひとも楽しんでほしいです。期待して間違いありません。手に汗握ってよそ見もせず画面をがっつり見つめてくださいね!
[インタビュー/阿部裕華 写真/小川遼]
タイトル:『シークレット・インベージョン』
配信表記:ディズニープラスにて独占配信中
クレジット:(c) 2023 Marvel
アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター。Webメディアのディレクター・編集を経て、フリーライターとしてエンタメ・ビジネス領域で活動。共著「BL塾 ボーイズラブのこと、もっと知ってみませんか?」発売中。