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アニメ『てんぷる』赤坂柾之&朝日奈丸佳インタビュー【連載第5回】

赤神と結月のデートにちょっと複雑な思い? ミアは自分の気持ちに気付くのか──アニメ『てんぷる』赤神明光役 赤坂柾之さん&ミア・クリストフ役 朝日奈丸佳さんインタビュー【連載第5回】

 

ミアは自分の気持ちに気付くのか? 気付かないほうが良いのか?

──改めてお互いのキャラクターの関係性をご覧になっていかがですか?

朝日奈:ミアとしては最初、男ということで断固拒否でした。「おい、こら!」と言わんばかりに威嚇をしたり(笑)。

赤坂:口調が今とは全然違いましたもんね(笑)。

朝日奈:そこから同じ境遇だったことがわかり、深い関係になっていって。ミア本人は気付いていませんが、恋心を抱いているような……? 最終話に向かってその気持ちに気付くのか、気付かないほうが良いのか?(笑)

赤坂:(笑)

朝日奈:天敵から戦友に変わってどうなるのかに注目してほしいですね。

──ミアは赤神と出会ったことで、恋愛面だけでなく、人間面も成長しました。

朝日奈:最初はクリストフ家から逃げるために尼寺に入りましたが、自分の家柄と戦うことを選んだ赤神を見て、「私も逃げない」と決意するようになって。だからこそ赤神はミアの気持ちを大きく支えているんじゃないかなと思います。

 

 

──赤坂さんからご覧になっていかがでしょうか?

赤坂:最初は棒矢を打たれたりして(笑)。普通の人だったらこんな人と関わりたくないと思うんですけど、赤神は逃げないんですよ。逆にどうしたら認めてもらえるのか、前向きにもがくんですよね。

そこから第3話で打ち解け、今では兄妹みたいになって。そして第7話から修行が始まりましたけど、ここまでくると赤神はミアさんに対して臆せず下ネタを言うようになって(笑)。赤神が自分からスッと下ネタを言うのって珍しいんですよ。

──言われてみれば、ほかのヒロインに対してはいろいろとセーブしていますね。

赤坂:ミアには言うんですよね。

朝日奈:ミアもノリノリでしたからね(笑)。

赤坂:そんなふたりの関係性を楽しませてもらいました。

──ミアの恋と思わしき感情についてはどう考えているんでしょう。

赤坂:赤神としては気付いていないでしょうね。でも、もどかしいけど、お互いにわかっていないからこそ今の関係性があって。気付いてしまうとギクシャクしそうです。

──ふたりとも器用なタイプではないですもんね。

赤坂:お互いに鈍感だからこその関係性ですからね。むしろ、この関係性が崩れたとき、この作品にひとつのドラマが生まれるんじゃないかなと思います。

朝日奈:たしかに!

 

福山 潤さんとの熱い掛け合い!

──赤神とミアは掛け合いが多いですが、おふたりでなにか相談などされたり?

赤坂:特にせず、ノリと勢いでしたね。ふたりの掛け合いは、ミアさんのテンションが高いことが多いですし、朝日奈さんのお芝居もすごく良い勢いだったので、自分としてはとにかくその勢いを殺さないよう、乗っかるようにしています。

朝日奈:私も乗っかっているつもりでした!

赤坂:僕の感覚としてはここで勢いよくきてくれるならこのくらいで返さなきゃ、みたいな調整をしていて。とにかく邪魔をしないように心がけていました。

──演技面で印象的なシーンなどはありますか?

朝日奈:第3話の「頼みます、一晩だけでも!」のやりとりはオーディションのセリフだったこともあって印象深いですし、ミア自身、嫌がりながらも内なる欲求であったり、夜のじっとりした空気感も相まって「なんてエッチなシーンだ」と(笑)。ほかにも「去勢してもらうわ」も印象的です。

 

 
赤坂:(笑)。

朝日奈:原作を読んだときから印象深かったんですけど、オーディションにこのセリフはなかったんですよ。

──意外です。かなり印象的なセリフですもんね。

朝日奈:だから本番でこのセリフを言うのがすごく楽しみだったんですよ。

赤坂:僕は第4話での峯安さんとのやりとりです。「では誓えるのですね」「誓います!」みたいに勢いがすごいシーンでしたが、峯安役の福山潤さんと録っているときは音響監督の阿部(信行)さんに「赤坂君! 負けてるよ!」と何度かリテイクをいただいて。

朝日奈:そうだったんですね!

赤坂:あのときはとにかく「やってやるぞ!!」という気持ちで、投げつけ合うような収録でした。終わったあとは福山さんにアドバイスをいただいたりしてすごく印象に残っています。

──完成版では相当熱いシーンになっていそうですね(インタビューは放送前に実施)。

赤坂:勢いだけではなく、結月を幸せにすることをグッと決意する赤神がかっこいいシーンでもあるんですよね。「三日月寺に、守る価値はありません」と言う峯安さんに対して、いつもとは違った温度感の熱さを見せてくれましたし。

──たしかに、熱さの方向性が違うように感じました。

赤坂:演じるにあたっては、ただ熱いだけではなく、思いを乗せないといけないので苦心しましたね。そういう意味でも印象に残っています。

──そもそも男同士の掛け合いというだけでレアですよね。

赤坂:そうですね。本当に男がいませんから。でもガヤには男がめっちゃいるんですよ! スタッフさんが参加していたりして珍しい経験でした(笑)。古賀(一臣)監督からの変なディレクションがあったりするので、ガヤも必聴です!(笑)

 

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