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- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
――岡田監督から、アフレコ時に何かディレクションはありましたか?
久野:「暴力的にピュアに演じてほしい」と言われました。私が五実に対して抱いていた印象と同じだったので、嬉しかったですね。
――菊入正宗と佐上睦実、ふたりを演じる榎木淳弥さんと上田麗奈さんのお芝居からはどのような印象を受けましたか?
久野:「正宗と睦実が本当に存在する」ということをしっかり表現してくださるお二人だったので、一緒にお芝居できて、本当にありがたかったです。
――五実は正宗や睦実と接する中で感情を動かし、舞台となる見伏の時間をも進めていくような部分があるように思います。そういったシーンを演じた感想もお願いできますでしょうか?
久野:ずっと孤独で、心がひとりぼっちだった五実は、正宗と出会うことで、彼女の世界が回り始めます。誰かとの出会いで、自分の心も、そして取り巻く環境も色鮮やかにうつろいでいく。そんな、私たちの日常でも起こることを改めて演じることで、私自身も自分の人生と重ねてしまう瞬間がありました。
――五実の関わるシーンでファンのみなさんに特に注目して欲しいシーンは?(※ネタバレ無しでお願いできればと)
久野:言葉を喋ることができない、という役だったので、セリフを言う時に、セリフの言葉の意味に頼ることがあまりできなかったんです。だからこそ、感情をどのように表現したらいいのか、どうしたら伝わるのか、ということを果てしなく追い求めました。絵や音響など、この作品の隅々から五実の感情がどのように表現されているのか、注目していただけたら嬉しいです。
――最後に、本作に期待しているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
久野:これは、恋の物語です。人を好きになることのどうしようもなさが、痛々しいほどにリアルに描かれています。好きっていう気持ちって、色々なことをぜんぶ飛び越えてしまうんだなぁと。最後まで五実を演じて、やっぱりそうだよな、ってなりました。誰かをまっすぐに好きになる気持ちを大切にしたい、そう気付かせてくれる作品だと思います。皆さまの心に届きますように。
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。