この記事をかいた人
- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。
──今回のボーカルアルバムでは石井あみさんが「シェアして!プリキュア」を歌われています。五條さんは最初に「シェアして!プリキュア」を歌唱されていました。バトンがつながっていっていることに、どのような思いがありますか?
五條:当初「シェアして!プリキュア」がこんなにみんなが歌いつなげていく曲になっていくとは思っていなくて。すごいですよね。『プリキュア ボーカルベストBOX 2018-2023』(2023年11月29日発売)では、ソロワンコーラスが18人分収録されるとのことで。
<世代を超えて>という歌詞があるからこそ、つながっているのかなと。青木(久美子)さんの歌詞は、人によって受け取り方が変わるものだと思うんです。私が歌った時は、それこそ『ふたりはプリキュア』をやってから数年後にやっているんですよ。
でも、石井さんは今の『プリキュア』を歌いながら「シェアして!プリキュア」を歌っているので、思うところは全然違うんじゃないかなと思っています。
石井さんとはまだちゃんとお会いしたことはないんですが、毎週テレビで歌声は聞いてます(笑)。高いキーで大変だろうなと。でもスコーンと抜ける音なので、すごく耳に残りますよね。10月のライブで一緒に歌えると思うので、楽しみにしていました。
──石井さんもきっとそのお言葉を受けて喜ぶはずです。石井さんは『ふたりはプリキュア』の時からファンだったそうで。
五條:光栄です。『ふたりはプリキュア』をやったことでそう言ってもらえるんだろうなと。人生であまりないですもんね、そんなこと言っていただけるなんて(笑)。
──今日は撮影があったとうかがっています。身につけられているチョーカーは雫をイメージされているんでしょうか?
五條:……っぽいですよね。じゃあ、そういうことにしとこうかな(笑)。実は偶然ではあるんですけども。このあと、また(キュア・カルテットの)4人で撮影する予定です。
──宮本さんが喜びますね(笑)。
五條:また母の話になってしまうのですが、ライブハウスサーキットの話を母としていた時に「全員真由美ちゃんのことを好きな人とやるんだね」と。「3人とも、あなたのこと好きな人じゃない」と言われて(笑)。
──その通りですね(笑)。皆さんご家族ぐるみでお付き合いがあるんですか?
五條:うちの母がいろんなところに来るんです。地方の公演にも遊びに来ますし。「一番のファンだ」と自分で公言しているくらい。
だからうちやえさんも、工藤真由ちゃんも佳那ちゃんも、全員うちの母と会ったことがあるんです。打ち上げ会場に現れたこともあります(笑)。母は音楽が好きなんですよ。
──五條さんの洋楽好きも、お母様の影響ですか?
五條:どうなんでしょうね?父と母が元々、青学のGH(ゲーハー)というサークル(青山学院大学グリーンハーモニー合唱団)出身なんです。とはいえ、そんなにレコードがたくさんある家ではなかったですね。ただ、歌は好きだったので、家族で輪唱とかしていました(笑)。
──「プリキュアライブ」にキュア・カルテットが出演されるということは、きっと「雫のプリキュア」が披露されるんだろうなとは思うのですが……。
五條:どうなんですかね?ちょっとそれは緊張しますね。きっと初めての披露になると思うので、練習しなきゃなって(笑)。
──「プリキュアライブ」では今年もさまざまなグッズが発売されます。
五條:ね!ペンライトも13色とうかがっています。ライトは去年のライブも色を変えていくのが皆さん上手で「プロだな」とステージから見ていて思いました。今年も楽しみです。
『#ひろプリ LIVE2023』
— プリキュアライブ (@precure_live) September 3, 2023
ライブメインビジュアル&オリジナルグッズに
💜#キュアマジェスティ が登場✨💜
キュアマジェスティのグッズのお取り扱いは、
東映アニメーションオフィシャルストアにて
📢9/4(月)13時より受付開始❣
事前通販は~9/10(日)23:59まで⏰https://t.co/RaooWYMxjC… pic.twitter.com/s02ekQyvFt
──今年は『プリキュア』シリーズがはじまってから初めてなんじゃないかと思うほどイベントも多いですね。
五條:そうですね。嬉しいです。「プリキュアライブ」もありますし、来年には「全プリキュア 20th Anniversary LIVE!」もありますし。みんな大変だなぁ(笑)。でも今年は頑張ってついてきてほしいですね。きっと次はないので。
だから「次回行けばいいや」を今回は言えないんじゃないかなと思います。このお祭りに参加しないでどうする!と。「がんばれ〜」と伝えたいです(笑)。
──15周年とはまた違う周年になりそうですね。
五條:15周年の時に、もう20周年を見据えていましたからね。「次は50年!」なんて言って「50年はもう無理だよ」という話をしていましたけど(笑)。
──でも100年先まで続いてほしいです。
五條:ね!本当ですよね。それぞれの『プリキュア』が前に進んでいるから、きっと進むしかないと思うので。続けて欲しいです。
──今回のインタビューはリレー形式となっています。北川さんから「ライブの極意を聞きたい」と質問をお預かりしておりますが、どうでしょうか?
五條:ん?極意?(笑)なんだろう、楽しむことかな。お客様と一緒に楽しむ。お客様、スタッフ、自分、共演者と、全員で楽しむという感じ。きっと北川理恵ちゃんも楽しんでいるだろうけど。
──五條さんだからこそ説得力がありますね。楽しむにあたってのコツ、のようなものはあるものなんでしょうか。
五條:そう思う、というだけかな。みんなが楽しんで、みんなが「楽しかった」と思えるのがいちばん幸せじゃないですか。出演者・スタッフさんも含めて、皆さんが「いいライブだったね」「楽しかったね」という顔を見るのが、やっぱり楽しいですね。それが私にとっての“楽しい”かも。
──関わった人みんながハッピーということですね。それを感じた時は、五條さんのなかでも充実感みたいなものがあるということでしょうか。
五條:良かったなーと思います。いち出演者として力になれたかなと。
──皆さんの明日への元気にもつながるでしょうし。
五條:それが一番だなと。やはりエンタメなので。ライブではそういうことを考えているかな。でもきっと、みんなそう思っていると思います。
──それとトップバッターの石井さんの「なりたいプリキュアは何ですか?」という質問も続いています。
五條:キュアマリンが好きです。私は『ハートキャッチプリキュア!』が好きなんですよ。コメディタッチじゃないですか。なりたいというよりも、ちょっととぼけた感じが好き。私自身はプリキュアの子たちみたいに、そんなに悩んでいなかったんですよね。
だから、気楽な感じだったんです。特に中学は楽しかった思い出しかないぐらいに楽しかったので。だから、そこまで葛藤がある程、ちゃんと生きていなかったかも(笑)。マリンちゃんのような感じが気楽で好きだな。
──次のうちやえさんへの質問もおうかがいできたらと思うのですが、どうでしょうか?
五條:昨日も会っていたくらいなので、聞きたいことが特にないんですよね(笑)。でもひとつだけあって。うちやえさん、久しぶりの「プリキュアライブ」だと思うので、ものすごく緊張すると思います。
「その緊張を乗り越えるために、今から考えていることはありますか?」を聞きたいです。100%緊張すると思うんです。「ええ!?(緊張しているうちやえさんを表現する)」ってなる気がする(笑)。
──五條さんは緊張するタイプですか?
五條:多少しているんですけど、うちやえさんみたいな緊張の仕方はしないですね。緊張するとウロウロしているんですよ(笑)。
──(笑)。うちやえさんには今回はじめてインタビューをさせていただくので、楽しみです。
五條:すごく優しいお姉さんですよ。でもちょっとどこか……面白い感じですね(笑)。笑いの神に愛されている方です。
──改めて「プリキュアライブ」を楽しみにされている皆さんに向けて、お願いいたします。
五條:今回は久しぶりにキュア・カルテットも揃いますし、あとは『ひろプリ』の声優陣も。今回は男性も1人いますし、今までにないライブが繰り広げられるのではないかと思います。
私は変わらずだと思いますが、お客様と一緒に、演者やスタッフと一緒に楽しいライブを作っていきたいなと思います。私たちの“楽しみ”な気持ちがお客様に伝わると思うので、いいライブになるのではないかなと。
セットリストを見たら、昼公演(ひろがる青空公演)・夜公演(ときめく夕空公演)でちょっと変わっている部分もあったから、両公演来られる方は楽しみにしていてもらいたいです。
ところで、今回の会場は横浜。横浜と言えば、9月24日には全プリキュアパレード(イベントは終了しています)があるじゃないですか。私も見に行きたいんですよね(笑)。写真撮りたいなと。
──五條さんが写真を撮っているところを撮られてしまうかもしれませんね(笑)。
五條:なんなら歌いたいくらいです。って、 なんだかとりとめのない話になってしまいました。
──それが嬉しいです。話しても話足りないというのが『プリキュア』のすごいところだなと思います。
五條:そうなんですよね。ストーリーの密度も濃いですし、歌手の目線から言うと主題歌だけではなく、イメージソング・キャラクターソングとたくさんあって。
『ふたりはプリキュア』のときは、私とゆかなさんと本名さんと3人で歌うのも結構ありましたしね。それこそ、私の歌録りの時に、録る予定のないゆかなさんと本名さんが来ていたこともあったんですよ。逆に本名さんの歌録りの時に、私とゆかなさんがいるしっていう(笑)。
楽器録りにも行っていましたし、アレンジャーとゆかなさんたちと、収録が終わる夜中までいたり。そういうふうに作っていたんですよ。
それこそ私が声帯がぶよぶよになってしまった時があって。本当は1人で歌うはずだったソロ曲があるんですけど、ゆかなさんと本名さんがヘルプで呼ばれて、結局3人曲になったということも。
で、ゆかなさんと本名さんが入って3人曲に変わったんです。それも、今では考えられない(笑)。ビジネスという感じではなくて。だから不思議な作品だなと思います。
[取材・文/逆井マリ]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
開催場所:パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1−1)
公式HP:https://www.marv.jp/special/precure_live/
■ひろがる青空公演
2023年10月21日(土)開場 12:00 / 開演 13:00
■ときめく夕空公演
2023年10月21日(土)開場 17:00 / 開演 18:00
※公演によって内容が異なります。※4歳以上はチケットが必要となります。
※4歳未満のお子さまは、保護者の方のお膝の上でのご鑑賞の場合は料金をいただいておりませんが、お席をご利用になる場合は別途チケット料金が必要です。
※上記の公演概要、出演者等は変更となる場合があります。
指定席(スペシャルCD1枚付):12,000円 (税込)
指定席:8,800円 (税込)
親子席ペア(スペシャルCD1枚付):15,200円 (税込)
親子席ペア:12,000円 (税込)
親子席トリプル(スペシャルCD1枚付):21,700円 (税込)
親子席トリプル:18,500円 (税込)
https://twitter.com/precure_live
推奨ハッシュタグ:#プリキュアライブ #ひろプリ
(C)ABC-A・東映アニメーション
(C)ひろがるスカイ!プリキュアLIVE製作委員会