秋アニメ『とあるおっさんのVRMMO活動記』アース役・石川界人さん×ツヴァイ役・畠中 祐さん×ミリー役・岡咲美保さんインタビュー|VRMMOを知らなくても楽しめる、ゲームの楽しさを疑似体験できる作品
オンラインゲームの楽しさを疑似体験できる作品。岡咲さんが歌うED曲にも注目!
――PV等で映像をご覧になった感想をお聞かせください。
石川:ゲーム内という設定もあるので、演出も含めてワクワクしました。また、気持ちが温かくなるような絵だったので、仕事帰りなどで疲れた時に見たいなと思えるような映像で好きでした。キャラクターの個性もしっかり出ていますが、PVを見ただけではわからないところは隠してある構成になっていたので、素敵なPVだなと思いました。
畠中:僕もPVを見た時、すごくワクワクしました。「VRMMO」というものにまだピンと来てはいなかったんですが、映像を見たら「こんなに世界が広がっているんだ。この世界の中にツヴァイとして入っていくんだな」って。まさに旅の始まりを感じさせてくれますし、バラエティーに富んだPVになっていたと思います。あと、アースが武器を作ったり、料理を作ったり、いろいろなことをしていて、「どんな人なんだろう?」と想像をかきたてられるのではないでしょうか?
岡咲:PVを見て放送後が楽しみになりました。私は自分の中にいくつか世界を持っていたほうがいいと思っていて。つらくて苦しい時に抱え込まずに、どこかに逃げ場があることで救いや助けになる瞬間があると思うんです。本当のVRMMOもそういう部分があるかもしれませんが、この作品で疑似体験をすることが日々の癒しになったり、つらい時間でさえも「まあ、いいか」とか「こんな時もあるよ」と思えるんじゃないかなと。アースが武器や料理を作ったりしているのを見ているだけでも楽しい気持ちになれたので、放送する時間が楽しみになったり、糧になる人もたくさんいる、そんなアニメになるんじゃないかなと思いました。
――「VRMMO」の世界でのお話なので、殺伐とした激しいバトルシーンが展開されるのかと思いきや、PVを見るとほのぼのとした温かいムードでビックリしました。
岡咲:そうかもしれませんね。
畠中:しかもわかりやすいんですよね。オンラインゲームがわからない人もアースがすごく丁寧に説明してくれるので。
石川:頑張りました(笑)。
――ご自身が演じるキャラクター以外で興味があるキャラやお気に入りのキャラを教えてください。
石川:僕はブラックスさんです。『ワンモア』の世界に入った時、アースは自分で武器を作ったり、装備を加工したりするんですが、いつも作業する時にいる鍛冶屋さんで。ことあるごとに登場しますし、結果的にアースにとって帰る場所になっているところがあるので、すごく好きですし、気になるキャラです。
畠中:僕は フェアリークィーンです! 触ったら壊れてしまいそうな繊細さがあって。アースとの掛け合いもすごくおもしろくて、もっと聞きたくなります。
――一番捉えどころのないキャラのような?
畠中:最初に登場した時の印象と、そのイメージが徐々に崩れていくところのギャップがおもしろいですし、でも一国のリーダーとしてしっかりしている面もあって。いろいろな表情が見えて、人間臭いところがいいなと思います。
岡咲:私は龍ちゃんが好きです。私のタイプであることに加えて、演じられる井澤詩織さんの声でしゃべられたら、かわいくて、かわいくて。登場の仕方は得体が知れない感じですが、そんなことがどうでもよくなるくらい、かわいいんです。収録中、ご飯を食べて「う~ん、おいしい」と言っているシーンの「う~ん」のところがたまらなくてふと周りを見たら同じタイミングで、ある女性声優さんもこらえていて。「やっぱりかわいいって正義なんだな」と思いました(笑)。
――これから第1話が放送されますが、脚本を見たら石川さんのセリフ量が膨大で驚きました。
石川:そうでしたね。でも大地役の浪川さんもそれなりに負担してくださったので。最初の2~3ページは(笑)。
畠中:ほとんど界人さんのセリフだった気がする。ツヴァイのセリフを探しても、なかなか見つからなかったくらい(笑)。
岡咲:私もそうでした(笑)。
――最後に、アニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
石川:第1話では新しいVRMMOの世界に入っていくワクワク感が全面に出ていると思います。それにともなって、いろいろなものを見て、分析して、チャレンジしなくてはいけないので、主人公のアースも考えることが増えて、セリフもたくさんしゃべることになりますが、新しいキャラクターや他のプレイヤーも続々と現れて、「いったいどうなるのかな?」というワクワク感もあるので、オンラインゲームを疑似体験できるような作品になっていると思います。
アースのように、1人でひっそりと楽しみたいと思って、目立たないようにしているのに反して、どんどん注目を集めてしまうことは現実でも名プレイヤーにありがちなことなのかなと。ゲームセンターで格闘ゲームをやっていたら人が集まってきてしまうし、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)だと大会に呼ばれてしまったりしますし。
アースは物事を解決していくことで、ゲーム内でレベルを上げたり、スキルを身に付けていくので、ゲームをプレイしていて、ムービーパートがあって、スキルを手に入れた、というような、ゲームをクリアしている感覚にもなれるんじゃないかなと思います。ゲームに詳しくない方でも「オンラインってこんな楽しさがあるんだな」とか「こういう楽しみ方や魅力があるんだな」と気付かせてくれる作品になっていると思いますので、最初から最後まで見ていただけたら嬉しいです。
畠中:ゲームに詳しくない僕でも、第1話を見たら、アースがセリフとしてわかりやすく説明してくれているので、入りやすかったです。
あとはやはり、アースの魅力がこの作品の一番の見どころなのかなと思っていて。アースのプレイヤーである大地は平凡で冴えないおっさんだと思っているかもしれませんが、これまで培ってきた経験があるからゲーム内でも選択肢が多いし、「こんな乗り越え方があるんだな」という発見もあって。僕もアースと同じコツコツ型なので、希望や勇気を与えてもらっています。
僕が演じるツヴァイは、一見おちゃらけているように見えて、頑張ろうとしていたり、「ブルーカラー」をまとめようとする姿勢も見えるキャラで。特にアースとの掛け合いの中で、明るいだけでなく、実は自分のことよりも人のことを考えている人だなと演じていて思いました。そんなツヴァイのいろいろな表情をキャッチしていただけたら嬉しいです。
岡咲:私はVRMMOに詳しくありませんでしたが、この収録を通してすごく勉強させていただけましたし、アースと一緒に「ブルーカラー」のメンバーとして冒険気分を味わえました。見てくださる方も同じように一緒に冒険している感覚になっていただけると思うし、「自分なら魔法使いかな?」とか「アースの料理おいしそうだな」と想像しながら前のめりになって見てもらえたら、より楽しいのかなと思います。
そして、私はEDテーマも担当させていただきました。今回はデモ選びから参加させていただいて、VRMMOの世界を難しく考えなくても自然に楽しんでしまう、体が弾んでしまうような音探しから始めたので、私にとってもすごく愛着がある1曲になりました。EDテーマも含めて、まるごと『とあるおっさんのVRMMO活動記』を楽しんでください。
『とあるおっさんのVRMMO活動記』作品情報
あらすじ
モンスター退治に全力で挑むもよし、気ままに冒険するもよしのその世界で彼が選んだのは、使えないと評判のスキルを究める地味プレイだった!
やたらと手間のかかるポーションを作ったり、無駄に美味しい料理を開発したり、時にはお手製のトンデモ武器でモンスター狩りを楽しんだり――
冴えないおっさん、VRMMOファンタジーで今日も我が道を行く!
キャスト
(C)椎名ほわほわ・アルファポリス/とあるおっさんのVRMMO活動記製作委員会