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- 二城利月
- 元アニメイトタイムズの編集者で、現在はフリーのライター。アニメ、声優、VTuberの記事など作ってます。
10月6日(金)より劇場上映がスタートした『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話。その上映に先駆け、ドルビーアトモス版のマスコミ向け試写会が開催されました。
上映後には特別に5.1chサラウンドとドルビーアトモス版の聴き比べが行われ、3DCGI監督の柳野啓一郎さんと音響監督の岩浪美和さんの対談も行われました。
岩浪音響監督によると、ドルビーアトモスは例えば映画館を縦横高さそれぞれ1000ずつのポイントに区切って、その好きな位置から点で音を鳴らすことが可能であるそう。
『ガルパン 最終章』でいえば、画面外にいる戦車の位置や砲弾の通り抜ける音など、物の移動感や場所を伝えるのに最適だそうです。
特に第4話はいつもよりスピーディなアクションシーンが多く、これまでの『ガルパン』と比べても「音の作り方を変えざるを得なかった」と岩浪音響監督はコメント。
いわく今回は「通常の劇場映画のアクションパートを全部まとめたみたいな仕上がり」になっており、映像の密度がすごかったため、いつものように最初から全力で音を鳴らすのではなく「鑑賞のサポートになる、理解度が深まる音作り」を目指したそうです。
画面内から外、外から内、ドルビーアトモスの得意とする移動する音。お客さんに"ここですごいことが起きてる"とわかるような、鑑賞の助けになるような音作りなものを心がけたと語っていました。
そうした映像のすごさについて話が進むと柳野3DCGI監督は、「戦車の細かい動きや発砲、名前のないキャラの戦車であっても、全員が一発一発を本気で打っていると考えると、自然と戦車の演技ができていき、勝手にキャラが動く感じに今回は特になった」と語ります。
岩浪音響監督も「今のアクション映画の部門では世界最高峰って言ってもいいんじゃないか」と評しました。
最後にこれから見るファンへメッセージを求められると、柳野3DCGI監督は「今までにないくらいアクション密度が高くなっていると思う。1回目、初見で迫力や流れ、戦いを楽しんで頂き、2回目以降で細かいところでキャラクターが生きている感じや、一つ一つの行動に意味がある演技を見てほしい。そういうところを楽しめる作りになっているので、ぜひとも何度も見て楽しんで頂ければ」とコメント。
岩浪音響監督は「ドルビーアトモスはいいぞ」とシンプルながら力強いコメントでドルビーアトモス版のアピール。岩浪音響監督もイチオシのドルビーアトモス版で、より迫力ある『ガルパン 最終章』第4話を楽しみましょう!
ドルビーアトモス版の上映は公式サイトの上映館情報をチェック!
https://girls-und-panzer-finale.jp/theater-finale04-screening/
[取材・文・写真:二城利月]
某美少女ゲーム雑誌の編集、アニメイトタイムズの編集を経て、現在はフリーで活動中のライター。主にアニメ、声優、VTuber、ゲーム、車などの記事を作ってます。好きなアニメは『ガルパン』、『艦これ』、『はいふり』、『ラブライブ!』、『ゆるキャン△』、『放課後ていぼう日誌』など。聖地巡礼が好きで、ハマるとすぐ飛んでいきます。