秋アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第1話放送後インタビュー:古賀 葵さん(秋里コノハ役)|衝撃の展開!そして第1話は主人公コノハのセリフだらけ【連載第2回】
2023年10月より放送がスタートしたTVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』は、若木民喜さん、みつみ美里さん(アクアプラス)、甘露樹さん(アクアプラス)が原作の同人誌『16bitセンセーション』をベースにオリジナル要素を加え、新たな物語にしたもの。
アニメ版のヒロインであるコノハは、傾きかけたゲーム会社に務めるサブのイラストレーターで、モブキャラに色を塗る日々を送っていた。ひょんなことからゲームショップの店主に名作美少女ゲームを譲ってもらったコノハが、そのゲームのパッケージを開けると……ゲームが作られた時代にタイムリープをしてしまった!
アニメイトタイムズでは、現代と過去が入り交じるSF要素も加わったTVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』を語るインタビュー連載を実施中! 連載第2回は、美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター、秋里コノハを演じる古賀 葵さんに、作品の魅力やアフレコでのエピソードを語ってもらった。
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衝撃の展開! そして第1話は、主人公コノハのセリフだらけ
――TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』は、オーディションだったのですか?
古賀 葵さん(以下、古賀):はい。テープオーディションのあとにスタジオオーディションがありました。
――オーディションはいかがでしたか?
古賀:まずキャラクターデザインを見て、かわいいな~って思いました。八重歯があるのがめちゃめちゃかわいい!と。あと、オーディションの資料に「(しゃべり方が)VTuberみたいな感じ」と書いてあったので、最近のVTuberさんの動画を見たりしました。資料にあるセリフを読みながら、こういう元気な感じなのかな?とテープを収録した気がします。
そのあとスタジオオーディションでは、「もっと激しく動揺したらどんな感じになりますか?」や「もっと元気にやっちゃってください」というディレクションをいただきました。コノハちゃんって一喜一憂が激しくて表情がコロコロ変わるんですけど、自分自身は真面目にそうなっているだけなんです。でもそれが、周りから見るとコミカルで面白い。そんなかわいらしい感じが出ればいいなと思って、今も元気に激しく演じています。
――古賀さん自身は、こういう元気キャラを演じることって多いのですか? イメージとしては、クールな役柄の印象はあります。
古賀:ここ最近増えてきたかな?でも、ここまでわちゃちゃちゃ―!って感じの子はいなかったかもしれないです(笑)。小動物的な感じで、元気がハジけていますよね。
――でもこういうオタクな感じは、共感もできる感じ?
古賀:私はここまで激しくないですけど、気持ちは分かります!
――役に受かったときは、どんな気持ちでしたか?
古賀:とても嬉しかったです。設定を読んで、超面白そう! 絶対にやりたい!と思っていたので。決まったときは(マネージャーから)メールで連絡をいただいたんですけど、メールだからダメだったのかな~と思っていたら、「決まりました」と書いてあって、「イエーイ!」みたいな(笑)。めちゃめちゃ喜んだことは覚えています。
――設定を見て、どんなところに惹かれましたか?
古賀:やっぱりタイムリープもそうですし、90年代から今の感じになっていく途中経過が見えたり、みんなが熱量を持って制作に取り組んでいるところに、うわ~~となりました。だからゲームを作っているようなクリエイターの方にも刺さるだろうし、当時美少女ゲームをやっていた方にとっても激アツなシーンがいっぱいあるんだろうなと思います。あと、今の若い子が見ても刺さるとも思います。
オーディションの話をいただいてから原作も読ませてもらったんですけど、私の演じるコノハちゃんは、原作には出てこないアニメオリジナルのキャラクターなので、それが原作に登場するキャラクターたちの中に、どう入っていくんだろうとワクワクしました。
――第1話でコノハを演じてみて、元気以外で意識したことはどんなことですか?
古賀:美少女ゲームが大好きという気持ちが強い子なので、好きだ!という気持ちは、大事にしたいと思いました。同じように美少女ゲームが好きな方に共感してもらえるような子になったらいいなという気持ちがあったので。
私にもオタクになっちゃうときとか、好きなものがあるので、そうやって夢中になる気持ちってすごく分かるんです。なのでその気持ちを込めました。
それと、アフレコの第1話で監督が「見ている人が共感したり、応援したくなるような子にしたいです」と仰っていたので、一生懸命さも大事にしました。自分の目の前に立ちふさがっている壁をどう乗り越えていくのか。
コノハが「好き」という情熱をぶつけて一生懸命にやっていくところを見たら、みんながもっと「頑張れ」って思ってくれるような。そんなコノハを見せられたらいいなと思いました。
――第1話は、コノハのオンステージでしたが、収録は苦労もなく?
古賀:第1話はほぼほぼコノハちゃんがしゃべっていますよね(笑)。Aパートは特にコノハが独走していて。しかも感情の起伏が激しいので、テンションの持っていき方は時間をかけて録っていただきました。
――ブルーベルというゲーム制作会社の社員は出てきますけど、ほぼほぼコノハのセリフでしたからね。
古賀:Bパートになってようやく原作にも登場した守くん(CV.阿部敦)やメイ子(CV.堀江由衣)、かおり(CV.川澄綾子)が出てきてくれるんですけど、最後もコノハの「コノハ、タイムリープしちゃったぁー!?」ですからね。まったく油断ができない第1話でした……。
――そうですね。でもそのタイムリープものであることのドキドキワクワク感は、すごくありました。
古賀:そうなんですよ! だから私、第1話のアバンの入り方がすごく好きなんです。1992年の秋葉原を表すような背景と雑踏の音が入っていて。このアニメ、見てみたい!ってなりますよね。
――昔の秋葉原の景色が見られますからね。
古賀:私は東京生まれではないので、1992年の秋葉原の景色が出てきたとき、こんなふうになっていたんだ!と知れて面白かったです。