『デッドマウント・デスプレイ』阿牙倉百矢役・八代拓さんインタビュー|「相手に興味のない台詞回しを心掛けていました」【第2クール連載第3回】
衝撃の異世界転生ノワールファンタジーとして、2023年4月からスタートしたTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』。その第2クールが10月よりスタートした。
とある異世界から現代の新宿に転生した四乃山ポルカ。大事な仲間たちと平穏を望んでいたが、彼らの周りには、レミングスや火吹き蟲といった「厄ネタ」や、ソリティアのような奇術使いなど、とてつもなく強い上に個性的なキャラクターたちが集まってきてしまう。第2クールでは、さらにヤバいキャラクターたちが登場し、ポルカたちの生活を脅かしてくるので、どんな戦いが巻き起こるのか楽しみにしてほしい。
そして、アニメイトタイムズでは第2クールの放送と連動した連載も再スタート! 第15話放送後となる第2クール連載第3回は、裏社会で荒事を請け負う「阿牙倉」一家の一人・阿牙倉百矢を演じる八代拓さんが登場! 演じる百矢の印象や今後の見どころなどについて答えていただいた。
意外と複雑で掴み難い阿牙倉百矢という人物
ーー原作を読まれて、魅力に感じたところを教えてください。
阿牙倉百矢役・八代拓さん(以下、八代):世界観や戦闘はもちろんですが、人の思惑が怪奇に交差する部分にとても魅力を感じました。感覚や欲求が本当に人それぞれで、その中で真正面からぶつかり合う人もいれば、斜めから突いてくる人もいて、読んでいてワクワクします。
また、キャラクター性を感じさせる独特な台詞回しがすごく楽しくて、それもまたこの作品にしかない世界を創っているひとつの要素なのかなと思いました。
ーーアニメ『デッドマウント・デスプレイ』で魅力的だと感じた点は?
八代:やはり戦闘シーンのカッコ良さ、オシャレさは観ていてとても魅力を感じました。音楽も相まって迫力ある戦闘は心躍らせてくれる部分になっていると思います。
また、この作品は会話劇の面白さも見どころですので、声が入ることでその面白さがより増していたら嬉しいな、と思うところもあります。
ーー「阿牙倉」一家の一人である阿牙倉百矢は、どんな人物だと思いましたか?
八代:最初の印象はやはりその体型と目と口から感じる怪しさ、そして背骨を感じさせない軟体動物かのような動作ですね。彼は阿牙倉の人間ですので、人を殺めたりするのは本業です。しかし、そこに喜びや悦を感じる猟奇的な部分があるので本能的かと思いきや、恐れや倫理は欠けているのに知性はあるという、意外と複雑で掴み難いパーソナルを持った人物だと思っています。
ーー演じる上で意識したことや大事にしていることを教えてください。
八代:演じる上では、相手に欲求を掴ませない台詞回しや相手に興味のない台詞回しを心掛けています。特に語尾のところで、できるだけ不安定で気持ちの良くない置き所になればいいなと個人的には思っていました。それと感覚的な話で恐縮なのですが、漫画を読んだときの目つきや口のニヤつき方、そして身体を奇妙にくねらせる部分がとても印象的だったので、台詞が蛇のように這っていくようなイメージで演じていました。