『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第5話放送後インタビュー:堀江由衣さん(上原メイ子役)×川澄綾子さん(下田かおり役)|1999年が舞台となった第5話、堀江さん&川澄さんが『kanon』の発売に都市伝説の話題で盛り上がる!【連載第6回】
1999年と言えば……ノストラダムスの大予言!
――第5話は『kanon』が発売された99年です。お二人はアニメのほうにも出演されていました。
川澄:99年のときは、もう仕事していたよねという話を由衣ちゃんとしていたんですが、それがショックで(笑)。ただ、この「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」という作品で描かれている時代は、私たちよりひとつかふたつ上の世代の話でもあるんですよね。
堀江:私たちが仕事をしていた頃は、この当時の流れで出てきた美少女ゲームがコンシューマー化されたあとなので、この時代はさらにだいぶ前なので、結構知らないことが多いんです。
川澄:90年代前半はまだ学生でしたし、そもそも18禁のゲームなので、私たちは知らないんです。
――パソコンもそんなに普及もしていなかったですしね。
堀江:第5話では1999年なので、ノストラダムスの話が出てきましたが、ノストラダムスの七の月って子供の頃、流行っていて…。
川澄:恐怖の大王が降ってくるやつね。
堀江:それに、子供の頃だったので、すごく怯えていたんです。
川澄:そこでみんな死ぬんだと思ってたよね(笑)。
堀江:小学生の頃はオカルト好きで、怖がりながらもそういう記事を見ていた気がします。
川澄:99年になると、もう恐怖の大王は落ちてこないとは思っていたけど、ちょっとソワソワしていたよね(笑)。
堀江:してた!(笑)
――ノストラダムスって、何であんなに盛り上がっていたんですかね。
川澄:当時はSNSなどがないので、テレビの影響力が強くて、そういう番組もあったからなのかなと思いますけど。
堀江:都市伝説の漫画もあったよね? 何だったかなぁ。
川澄:『MMR マガジンミステリー調査班』?
堀江:それ―!!(笑)。
川澄:私も好きだった。すべてのことをノストラダムスに繋げるんだよね(笑)。
堀江:何でも世界の滅亡に繋がっていくという(笑)。
川澄:それもあって、1999年の7月が過ぎたらどうなるんだろうと心配していましたが、マヤがあったんです!
堀江:なるほど、マヤ暦に変わったかぁ。
川澄:そこで2012年まで頑張れたんです!
堀江:あと惑星直列とか超怖かったなぁ。何かが起こるんじゃないかと。
川澄:でも、だいたい怪しんで終わる感じだったよね。
堀江:結論は出ないでね。
――今ずっと、『MMR』の話をしていたんですね(笑)。
堀江:そうです(笑)。
川澄:でも本当にノストラダムスの大予言って何だったんですかね。あんなに人に迷惑をかけて……。
――我々からするともはや懐かしいネタですけどね(笑)。第5話だと、他に何か印象的なところはありましたか?
川澄:怪しい市ヶ谷の「これは『ToHeart』のプレステ版を超える傑作になりますよ!」というセリフがありましたが、そこで、そんなにヒットしていたんだ!と思ったんです。
堀江:そうだよね。
川澄:先ほどの話になりますが、やっぱり当時の私たちは必死過ぎて、分かっていなかったんですよ。
堀江:あまり分かってなかったよね。なんか人気があるっぽい?という。そもそもコンシューマー移植は人気があるタイトルがやっているものでしょうけど。
川澄:ただ、とんでもない人気キャラだぞ!という周りからの圧はすごかったです。
堀江:私はまだ声優として何もやっていない頃に決めていただいた役だったので、どれだけすごいのかということは実感としてなかったんです。
川澄:確かに私たち、めちゃめちゃ新人だったしね(笑)。
堀江:何をしていたかも分からないくらいだったので、正直、何故この役をいただけたのか分からないまま、やらせていただいていたんです(笑)。
――お二人にとって思い出でもある『ToHeart』や『Kanon』が、この作品の物語の中に出てくるというのも感慨深い気がします。
川澄:そのままのタイトルで出てくるのは、面白いですよね。
――では最後に、第6話の見どころをお願いします。
川澄:第5話で出てきた市ヶ谷は、すでに怪しい感じの人だったと思うんですよ。
堀江:そうそう。怪しい! 「突如現れた市ヶ谷! この男はいったい……!?」みたいな感じですかね。
川澄:アルコールソフトがどうなってしまうのか! 次週をお楽しみに!
[文/塚越淳一]
『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』作品情報
あらすじ
ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージを開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!
行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?
圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――『じゃ、始めるね!』
キャスト
(C)若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT