『聖剣学院の魔剣使い』リーセリア役・石川由依さんインタビュー「リーセリアは“強くあろう”という気持ちが一貫している」【連載第3回】
累計発行部数200万部を超える人気シリーズ『精霊使いの剣舞』の著者・志瑞祐先生と、『ガーリー・エアフォース』のイラストレーター・遠坂あさぎ先生のタッグで送る『聖剣学院の魔剣使い』。本作は10歳の姿で蘇った魔王・レオニスと彼の覚醒の瞬間に立ち会ったリーセリアたちが織り成す学園ソード・ファンタジーシリーズで、TVアニメが10月2日(月)より放送中です。
アニメイトタイムズでは、本作のインタビュー連載を実施! 第3回はリーセリア役の石川由依さんに、9話の物語とリーセリア・レオニスの印象についてお話いただきました。
リーセリアは「強くあろうとする子」
――9話では、演習試合でフェンリスを打ち破ったあと、任務でサード・アサルト・ガーデンへ向かうこととなりました。
リーセリア役・石川由依さん(以下、石川):フェンリス、好きです! リーセリアに突っかかってくる子でかませ犬っぽいところもありますが、ちゃんと強くて任務もしっかりこなすタイプなんですよね。
リーセリアは、フェンリスを「面倒くさい子だな」と思いつつも、憧れて追っかけていた面もあったんじゃないかな。
9話後半では任務でリーセリアたちの故郷・サード・アサルト・ガーデンに行くことになりましたが、これは残酷だと感じました。廃墟となった故郷へ向かうのは、相当な覚悟が必要だったでしょう。だからこそ、リーセリアの新たな一面が見られそうだとも思いました。
――リーセリアは辛い過去がありながらも、あまり弱い部分を見せようとしません。
石川:そうですね。リーセリアは“強くあろうとする子”という印象があります。周りから見たら仕方がないことだったと思いますが、彼女は「自分がもっと強ければ家族を助けられた」という気持ちを抱えていて。
だからこそ「強くなりたい」と願い、その強さが欲しい故に弱みを見せないんじゃないかな。自分に力がなかったとしても、強くあろうとする子です。
――レオニスの眷属となった後からは、肉体的にもどんどん成長しています。そういった成長度合いは演じる際に意識していましたか?
石川:物理的に強くなるにつれて戦いのなかでの気合も入っていきますが、芯の部分でリーセリアは変わっていないと思うんです。先ほど言ったように、彼女は最初から強くあろうという気持ちが一貫しているので、成長に合わせての芝居の変化は特に意識しなかったですね。
――リーセリアはレオニスの眷属ですが、ただ従うという関係ではありません。レオニスへの印象を教えてください。
石川:レオくん(レオニス)は……かわいい(笑)。魔王のときにも勇者のときにも経験がなかったのか、リーセリアらお姉さんに振り回されているときの反応が初々しいんですよね。
魔王然としているときと、初心な反応しているときのギャップもかわいい。リーセリアたちがどうにかしてあげたくなっちゃう気持ちが、すごく分かります。
――レオニスが赤面しちゃうのは、リーセリアの大胆な行動によるところもある気がします。
石川:レオくんも言っていましたが、ちょっとこの世界の女の子は倫理観がバグっているところもあって。子供だからとはいえ、お風呂は一緒に入らないよと私もツッコミをいれたくなります(笑)。
あとは、誰かを守るとするとき、レオくんは「眷属だから、自分の支配下だから」と言い訳するじゃないですか。そういう言動からは、かわいさと合わせて彼の優しさも感じます。人間に裏切られて魔王になってしまったレオくんですが、元々は本心からみんなを救いたくて勇者をやっていたんでしょうね。
1000年後に10歳の姿で目覚めた彼の言動・行動からは、魔王でありながら、勇者でもあるのかなという印象を受けます。