『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』全話上映イベントの公式レポートが到着! 石上静香さん、ReoNaさん、渡邉祐記監督が登壇
2023年11月4日(土)より、テレビ東京ほかにて放送されたTVアニメ『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』。このたび、12月2日(土)新宿ピカデリーにて開催された全話上映イベントの公式レポートが到着しました!
イベントには、チェン役を務めた石上静香さん、エンディングーマを担当したReoNaさん、監督の渡邉祐記氏が登壇。演技で意識したことや戦闘シーンの演出について語られました。
『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』全話上映イベント公式レポート
MCを務める山口慧さんの呼び込みで、石上静香さん、ReoNaさん、渡邉祐記さん3名が登壇し、それぞれが来場したファンへの感謝を伝えてから、早速トークスタート。
チェンを演じるにあたって、1期と違って意識したことを聞かれた石上さんは「特段チェンの性格が変わったわけではないのですが、アーミヤをはじめとした身内への喋り方は、どれくらい崩していいものか悩みました。でも、監督が「素晴らしいです!」と毎回褒めてくださって、その言葉を信じて演じさせていただきました。ゲームと違って、物語の流れで起こる感情の起伏やテンションなど、アニメならではの表現を意識しながら演じました」と話しました。
それを受けて監督から「1期では、「チェンは鉄仮面」という話をずっとしていました。組織のリーダーとしての感情を出すだけで、個人的な感情はずっと出さないまま8話までストーリーが進み、そして、9話での感情の落差。チェンの柔らかいところが見えてからの、「15話での選択肢はないんですか!?」「ない!」というアーミヤとチェンのやりとりでの感情の起伏に繋がります」とコメント。
続いて、エンディングテーマを担当したReoNaさんは2期について、「ゲームの『アークナイツ』を始めて初期の頃にホシグマをお迎えしたので、ホシグマとチェンとのやりとりや動いている姿をアニメで見ることが出来て嬉しかったです。そして、ブレイズが強い。あの攻撃は何だ?と思いました」と、自身も日頃からゲームをプレイしているからこそのコメントが。
それを受けて監督から、「ゲームではシステム上でスキルとして設定されているものは、彼ら彼女らが生きる現実上でそういった概念は無いものとして戦っているはずなので、リアルに戦う姿を想像したときに小技も大技も使って戦っているだろうなと想像して作りました」とアニメ制作の裏話も。
また、戦闘シーンの演出面で意識した部分について、監督から「2期の制作を始めるタイミングで、原作の Hypergryphさんから「戦闘シーン頑張ってください」という応援コメントをいただいて、1期以上に戦闘シーンが増えるので頑張らなきゃいけないことは重々承知の上で、人的資源が限られた中でどうするか、色々考え悩みました。戦闘シーンは視聴者が刺激を受け、作品の華になる重要なシーンになると同時に、普通に描写するだけでは勝った、負けた、引き分け、の3パターンに集約されてしまい、ストーリーが停滞してしまう。そうではなく、キャラクターの感情の変化、気持ちとの向き合い、展開としての意義を込めた戦闘シーンにしたいという想いで作成しました」と語られると、石上さんは「それこそ監督のXに、1話しか出ていない名前のないキャラクター、所謂モブキャラの1人1人の生い立ちや設定をちゃんと細かく考えられていて、本当に素晴らしいなと思いました!」、ReoNaさん「監督と初めてお会いした時に、この『アークナイツ』という作品への愛情と熱量を沢山感じました。その想いを受け取って楽曲制作をさせていただいたので、そんな本作に関わらせていただいて本当に光栄だなと思います」とコメントしました。
エンディングテーマ「R.I.P.」について、監督は「ある意味、エンディングはレユニオンのオープニングでもあるんです。映像が変わることでお客さんの理解度、解像度が上がって欲しいという想いで作成しました。何のためにレユニオン兵がゾロゾロ歩いているのか、という見え方が変わってほしいな、と。目の前の敵と戦うために突っ込んで行くのではなく、敵のいるその先の場所に逃げたいから走っていく。曲名の「R.I.P.」に合わせて、名の無いキャラクターへの1人1人に対して、魂のレクイエムとして、死者の魂を浄化させたいという想いが込められています。本作では、主要なキャラクターだけではなく、名前の無い沢山のキャラクターも死んでいます。ラストカットの沢山の花も、ナインさんが咲かせた花が何なのか、というところも意識して見て欲しいなと思っています」と、一つ一つのカットに意味を込めた思いを語りました。
また、本作の重要キャラクターとして登場した、高垣彩陽演じるフロストノヴァについて、先日ABEMAの特番で高垣と対談したReoNaさんからは、「ゲームでずっとシナリオを追いかけてきて、フロストノヴァが出てくるシーンでは、どうしてもレユニオン側が悪の組織に見えていたのですが、話が進んでいくごとに、レユニオン側にも抗いようのない事情があって、たまたま環境が違っただけで、重い過去があることも傷を抱えていることも、お互い近いものがあるんじゃないのかなと思いました。そういったところに『アークナイツ』という作品の奥深さを感じました。やっぱり、アニメで動いている姿を見ていると、ロドスに来て欲しかったな、一緒に戦って欲しかったな、って思ってしまいます。彩陽さんと対談した時、まだ14話までしか放送されていなかったタイミングなので結末には触れられなかったのですが、お話するごとに彩陽さんの目がどんどん潤んできて、あの彩陽さんの表情だけでも、それだけの覚悟と熱量と想いを持ってフロストノヴァを演じていたのだと、視聴者の皆さんにも伝わっているのではないかなと思います」とコメント。
監督からは「歌うということだけでもとても素晴らしい技術なのに、フロストノヴァとして歌い、そのうえでフロストノヴァは死にかけているという設定で、マイクの前に立って歌っていただきましたが、本当に信じられないくらいとんでもない技術でした。また、フロストノヴァがキャンディを取り出すシーンでは、高垣さん自らが飴を持ってきてくださって、実際にご本人が取り出した音なんですよ!本当に素晴らしかったです」と、改めてファンの方に注目して欲しいシーンを交えながらトークが盛り上がりました。
最後に、石上さん「1期の時も同じメンバーで登壇して、今回もこうして2期の放送直後に皆さんとイベントが出来て、より新鮮な気持ちと熱量を持ってお話が出来て良かったです。......個人的に『PERISHIN FROST』のあそこで終わってほしくない!(笑)あそこで終わったら後味が悪すぎる!(笑)続きがあって欲しい、あるのか、あってくれ!!それを実現するには沢山のドクターの力が必要です。2024年1月にはこのメンバー全員でイベントに登壇しますので、ドクターの皆様、引き続きアークナイツの応援をよろしくお願いします!」、ReoNaさん「『アークナイツ』のゲームが日本でリリースされた当初からドクターをやらせていただいているのですが、ゲームの1周年のお祝いから始まり、アニメの1期、2期とこうして長くこの作品に携わらせていただいていること、内側で関わっている方々も沢山の熱量と愛情を持ちながら作り上げている本作の一端を担えていることを本当に光栄に思います。これから先も、この『アークナイツ』という作品が長く、長く受け取れたら、一ファンとして嬉しいですし、これからも『アークナイツ』に携わらせていただいた歌に、心を込めて、皆様へ届け続けます」、監督「基本的に、演出を担当している人間は自分の作った作品を見返すのが辛いんです、「目の前で救えたカットがもっとあったはずなのに......!もっと自分が出来ていれば......!と、終わった後も後悔の時間が始まるのですが、こうして沢山の方にイベントに来ていただいて、本作を観ていただいて、報われた気持ちになります。沢山の色んな素晴らしいスタッフの方々に支えられてこの作品は作られているので、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と、それぞれが本作への想いを改めて語り、熱の冷めない中でイベントは幕を閉じました。
『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』全話上映イベント概要
日程:12月2日(土)
会場:新宿ピカデリー スクリーン1
●登壇者
石上静香(チェン役)
ReoNa(エンディングーマ「R.I.P.」)
渡邉祐記(監督)
山口慧(MC)
『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』作品概要
あらすじ
それは人々の体を徐々に結晶化させ、死に至らしめる不治の病。
製薬会社ロドス・アイランドはその治療法を研究し、病が引き起こすあらゆる問題を解決するための取り組みを行っている。
感染者救済を謳うテロ組織"レユニオン・ムーブメント"の暴動を食い止めるべく、ロドスは炎国の都市である龍門と契約を交わし、活動を続けていた。
スカルシュレッダーとの戦いの後、アーミヤは、ミーシャを救えなかった事実を受け止めきれず、ひとり悲しみに暮れていた。
一方、龍門郊外に廃都市を発見したロドスは偵察隊を向かわせる。
そこで奇妙な現象が起きていることに気づくが――
キャスト
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