『聖剣学院の魔剣使い』原作者・志瑞祐先生×近藤千昭プロデューサーインタビュー|「レオニスは魔王になったことで本来の自分を解放できた」【連載第5回】
リーセリアの成長物語がひとつの完結をみる
――レオニスは10歳の姿で目覚めますが、おふたりは10歳の頃、どんなことをして過ごしていましたか?
近藤:僕は『ポケモン』(ポケットモンスター)をずっとやっていました。ポケモンたちをレベル100にするために、毎日四天王に挑んでいた記憶があります。「かみなり」とか「だいもんじ」とか「ふぶき」とか、そういう大技ばかり覚えていました。小学生だったこともあってか、「つるぎのまい」の強さをあまり理解していませんでしたね(笑)。
――小さい頃からアニメやゲームに興味があった?
近藤:アニメは『ドラえもん』とかが中心で、深夜にやっているようなアニメの存在はあまり知りませんでした。ゲームはやりこんでいましたね。『ポケモン』のほか、『星のカービィ』もよくやっていました。まさか、今こうやってアニメのプロデューサーをやっているとは、想像もしていなかったです。
志瑞:僕もゲームをやっていましたね。『ズッコケ三人組』とか、そういう児童書もよく読んでいました。漫画家にはちょっと憧れがあって、4コマ漫画を書いてはいましたね。ライトノベルの存在はまだ知らなかったです。ふつうのアホな小学生でしたよ(笑)。
――ライトノベルに出会ったのはいつ頃でしたか?
志瑞:中学生の頃に見た『スレイヤーズ』のアニメがきっかけでした。アニメから小説があることを知り、本屋で読んでみたら、こんなに面白いものがあるんだと衝撃を受けて。そこから、どんどんライトノベルにハマっていきました。実際に文章を書き始めたのは高校生になってからですね。美少女ゲームのSSを書くのが流行った時代に僕も手を出して、大学に行ってから本格的に短編小説を書き始めました。
――本日は貴重なお話ありがとうございました。最後に、おふたりが思う最終話の見どころを教えてください。
志瑞:いよいよティアレスとの大決戦です。ログナス三勇士というガイコツ剣士が登場したり、亡霊として登場したリーセリアの故郷の騎士団が、ちょっと意外な活躍をしたりします。リーセリアの成長物語もひとつの完結をみるので、楽しみにしていてください。あとは、レオニスの活躍を見届けていただければと思います。
近藤:先生がおっしゃっていた通り、アニメの12話を通してリーセリアの成長を描いてきました。同時に、レオニスも「変わったな」と感じられるラストにもなっています。最終話の最後のカットまでぜひ見ていただきたいですね。最後の最後までチャンネルはそのままで! よろしくお願いします。
[取材・文/M.TOKU]
『聖剣学院の魔剣使い』作品情報
あらすじ
最強の魔王レオニスは、来たるべき決戦に備え自らの存在を封印した。
だが、1000年の時を超えて目覚めたとき、彼はなんと10歳の少年の姿に戻っていた!
「なんでだ!?」「君、どうしてここに閉じ込められていたの? もう大丈夫よ。お姉さんが守ってあげる」
<聖剣学院>に所属する美少女リーセリアに保護されたレオニスは、変わり果てた世界に愕然。
未知なる敵<ヴォイド>、<第〇七戦術都市>、武器の形をとる異能の力———<聖剣>。
聞き慣れない言葉に戸惑いつつも、彼は<聖剣学院>に入学することに。
魔術の失われた未来世界で、最強魔王と美少女たちの織りなす聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジーが幕を開ける!
キャスト
レオニス:井上麻里奈
リーセリア:石川由依
レギーナ:洲崎綾
エルフィーネ:五十嵐裕美
咲耶:黒木ほの香
シャーリ:仲田ありさ
ブラッカス:池添朋文
ロゼリア:加隈亜衣
魔王レオニス:平川大輔
TVアニメ「聖剣学院の魔剣使い」公式サイト
https://seikengakuin.com/
『聖剣学院の魔剣使い』公式X(@SEIKEN_MAKEN)
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