『変人のサラダボウル』各話後オフィシャルインタビュー:第3回は、皆神望愛役 藤田 茜さん |「もっと気持ち悪くなっていいよ」と明確に言っていただけたんです。
出てくる登場人物が変人ばかり!? 平坂 読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、TVアニメ『変人のサラダボウル』。貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢った魔術を操る異世界の皇女サラ。そして、サラを追ってきた女騎士リヴィア。2人は予想の斜め上をいく日常を過ごしていく。惣助の探偵事務所をクビになり、ホームレスに戻ったリヴィアが、炊き出しのボランティアに声を掛けられ向かった先は、ワールズブランチヒルクランというカルト宗教団体だった……。
アニメイトタイムズでは、各話後にキャストのオフィシャルインタビューをお届け! 作品の魅力や楽しさを語ってもらった。
第3回は、カルト宗教団体の指導者、皆神望愛を演じている藤田 茜さん。
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望愛のテープオーディションでマネージャーに言われたことは?
ーー『変人のサラダボウル』という作品の印象からお聞かせください。
藤田:キャラクターの個性が強すぎるくらい強い作品だなと思いました。自分が演じている皆神望愛の設定もなかなかのものでしたし、タイトル通りではあるんですけど、本当に変人ばかりでした(笑)。そして舞台が岐阜県なので、ご当地のものがたくさん出てくるところも印象的でした。
ーー行ってみたくなりますよね。
藤田:そうですね! 正式に、岐阜タンメンさんに協力いただいていたり、ポスターを貼ってくれている現地のお店の写真などを拝見して、応援されているなと思ったので、機会があったら私も行ってみたいです。イベントとかやらないですかね?(笑)。
ーーテープオーディションでは、望愛を受けていたのでしょうか?
藤田:望愛だけを受けました。ほかのキャラクターのことも知ってはいたんですけど、望愛はこれまでやったことがないようなキャラクターだったので「楽しそうだな」と思ったんです。マネージャーさんに「もっと教祖感、神々しい神的な存在でやってみようか」と言われながらテープに声を入れていました。収録が終わったあとに平坂読先生から「変な役をやらせてごめんなさい」と言われたんですけど、私的はすごく楽しかったです。
ーー皆神望愛の魅力を教えてください。
藤田:よく言えば一直線で、信心深い子です。アニメでは描かれていないですけど、宗教法人の家に生まれて、才能があって両親に取って代わろうとする野心もあった子なんです。
でも、リヴィア様に出会ったことで、これは運命かもしれないと思って熱を上げてしまう。その熱の上げ方も真っ直ぐすぎてヤバいと言えばヤバいんですけど、彼女のヤバさは、そういう家庭環境とかも影響しているのかなと思いました。
ーー実際にアフレコが始まったとき、何かディレクションはありましたか?
藤田:オーディションのときにやったままで大丈夫だった気がします。リヴィア様に出会い、このあとどんどん崩れてはいくんですけど、「もっと気持ち悪くなっていいよ」と明確に言っていただけたんですよね(笑)。
私は、キャラクターを任されたときに、そのキャラクターがブレてしまうのを怖がってしまうところがあったんですけど、ブレても大丈夫なくらいの幅が、望愛やほかのキャラクターにもあったので、そこを一切恐れずにやれたんです。それが本当に楽しかったです!
ーーみんなキャラクターが濃いですからね。アフレコも楽しそうだなと思いました。
藤田:作品のわちゃわちゃ感に比べると、現場はわりと静かめだったんですけど、惣助役の古川慎さんがぼそっと言ったひと言が面白くて会話が始まったりしていました。でも、こういう作品だからこそ、一緒に録れるとすごく楽しいんですよね。