春アニメ『アストロノオト』インタビュー連載:福山潤(ショーイン・ジンジャー役)|ディレクションでは「もっと普通にやってください」と言われました
80年代を彷彿させる懐かしさ、ラブコメ、SF、コメディ……全部が詰まったオリジナルアニメ『アストロノオト』。木造アパート"あすトろ荘"には、宇宙人の豪徳寺ミラ(CV.内田真礼)と新たに住人となった住み込み料理人の宮坂拓己(CV.斉藤壮馬)、さらには筋金入りの無職や地下アイドルなどなど、個性豊かな住人たちが暮らしている。そこに登場した、ミラと同じミボー星からやってきたショーイン・ジンジャー。ミラを連れ戻すために来たようだが……。
連載第3回は、ショーイン・ジンジャーの声を担当する福山潤さんに、『アストロノオト』の魅力について語ってもらいました。
前回のインタビューはこちら
『ツルモク独身寮』『ワタナベ』世代、窪之内先生と作品で関われた喜び
――今回はオリジナルアニメとなります。アパートもので愉快な住人という舞台、キャラクター設定を見たときの、率直な感想を教えてください。
ショーイン・ジンジャー役 福山潤さん(以下、福山):台本が来て、ショーインの設定や、他のキャラクターたちの資料を拝見して、この作品がやろうとしていることが分かったので、とても楽しくなりました。
ショーインはデザインを見た瞬間に、僕がイジられているのかと思うような高揚を感じました(笑)。
――アパートに愉快な住人がいる、今でいうシェアハウス的な設定について、どう思いましたか?
福山:端から見ている分には楽しそうで、朗らかで人情を感じて憧れるような感じもするのですが、自分が飛び込むにはハードルが高い設定ですね。
――キャラクター原案を窪之内英策さんが担当されています。窪之内さんに対する思いなどがありましたら教えてください。
福山:学生時に『ツルモク独身寮』も『ワタナベ』も読んでいる世代ですから、台本で窪之内さんのお名前を拝見したときはテンション上がりましたよ!! まさか窪之内さんと作品で関われるとは考えていなかったことなので。その上でのショーインですから(笑)。光栄ですし幸運です!
ショーインを“普通に”演じたときの周りの反応は?
――ショーインは、自称ミラのフィアンセで幼馴染です。かなり浮いているところがありますが、どんなキャラクターだと感じましたか? 声を担当した上でどんなことを大切にしましたか?
福山:ノーブル(※高貴なさま)なので市井から浮こうがそれは仕方がないこと。だってノーブルですもん。くらいの感覚で捉えています。むしろそうでない方たちが可哀そうな感覚でいるくらいの気持ちでもありますし、自称という具合に設定で書かれてしまっていますけれども、自称ができるくらいの存在認知ができる人、とポジティブに捉えてみるのも良いかと思っております。というメンタリティでやっていました。
――お気に入りのキャラクターを教えてください。
福山:ミラの、違うのによくわからない人妻感は好きです。あと地下アイドルとしてステージにいる照子は絶品です。見ればわかります。
――第3話の感想をお聞かせください。
福山:普通にやったら斉藤壮馬と内田真礼に笑われました。ディレクションでは「もっと普通にやってください」と言われました。おかしなことはしていなかったのですが、どうやらおかしかったようです。
――第3話で印象的だったシーンを教えてください。
福山:一庶民の片思い青年から見える、ノーブルに見える想い人の昔馴染みという存在が、どれだけうっとうしく見えるかをお楽しみいただければ幸いです。
――今後の見どころをお願いします。
福山:ラブホテルと右フック。これだけは覚えておいてください。あとは観ていただければわかります。
最終話まで余すことなくお楽しみください。どうやら最終話で全部持って行くぞ的な宣伝文句をオンエア前に見たような気がするのですが、最終話…?
うん。ご期待ください。
[文・塚越淳一]
作品概要
あらすじ
キャスト
(C)アストロノオト/アストロノオト製作委員会