初の映画主演は学びと刺激がいっぱい! 原作者・高山一実さんからのゴーサインで心境に変化? アニメ映画『トラペジウム』東ゆう役・結川あさきさんインタビュー
ゆうの気持ちとリンク
──改めて、本気で目標に向かうゆうに共感されたりはしましたか?
結川:ゆうが大人の世界に入って圧倒されるシーンがあるんですけど、私も同じように映画の収録現場のスケールに驚くことがありました。もしかしたら物事の捉え方が似ているのかも? だからこそ自然と演じられたんじゃないかなって。
──ゆうとリンクしていたところがあるのですね。
結川:そうですね。収録から少し時間が経っていますが、あの時の自分だから出せた味があったんじゃないかなって。ほかにも『トラペジウム』を通してさまざまなことにチャレンジさせていただきました。その過程はゆうとリンクしていたんじゃないかなと思います。
──数年後にこの作品を見返したら、いろいろな情景が甦りそうですね。
結川:すごく楽しみです。きっと、ゆうが東西南北で過ごした日々を思い返した時と同じような気持ちになるんじゃないかな。もしかしたら大変だったことを思い返すかもしれないですが、それ以上に温かい気持ちになれるはずです。5年後、10年後を楽しみにしています。
──ちなみに、結川さんが落ち込んだときはどんなケアを?
結川:私は考え過ぎてしまうところがあるので、いつも落ち込まない方法を考えています。でも最近、考えすぎても意味はないんだなと思うようになって。それに気付いてからは、落ち込んだら一旦寝て、ちょっとスッキリするようにしています。もちろん考えたことは頭に残しつつですが、気持ちは前を向くように。いっぱい考えたあと、寝て、リセットしてまた頑張るみたいなイメージです。
──最後に、上映を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
結川:『トラペジウム』はアイドルの物語を主軸としていますが、その中で、ひとりの女子高校生のリアルな感情の変化や青春が描かれます。多くの人があまり経験したことのないアイドルを目指す過程と、多くの人が経験したことがある青春。そのふたつの視点から楽しめる作品になっているので、キラキラした憧れの気持ちを抱いたり、懐かしさに浸ってもらえれば嬉しいです。
取材・撮影:MoA ヘアメイク:風間裕子 スタイリスト:水本芽依
『トラペジウム』作品情報
あらすじ
1)SNSはやらない
2)彼氏は作らない
3)学校では目立たない
4)東西南北の美少女を仲間にする
半島地域「城州」の東に位置する城州東高校に通うゆうは、他の3つの方角の高校へと足を運び、かわいい女の子と友達になる計画を進める。その裏には、「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望があった。
西テクノ工業高等専門学校2年生で、高専ロボコン優勝を目指す“西の星”大河くるみ。
聖南テネリタス女学院2年生で、お蝶夫人に憧れる“南の星“華鳥蘭子。
城州北高校1年生で、ボランティア活動に勤しむ“北の星”亀井美嘉。
ゆうの計画を知り協力する男子高校生・工藤真司のサポートもあり、ゆうは3人の美少女と友達になる。
ロボコン大会や文化祭といった青春のイベントをこなしながら、ゆうは着々と「東西南北」4人の結束を固めていく。
そんな中、観光客のガイドボランティア・伊丹秀一を手伝う女子高校生たちの活動が注目され、ゆうたちにテレビ出演のチャンスが舞い込む。
さらに、番組制作会社のAD・古賀萌香との出会いをきっかけに、ゆうたち4人は徐々に仕事を得て、世の中に知られていく。
そしてついには、「東西南北」のアイドルデビュープロジェクトが始動することになる。
「私が選び抜いたメンバー。私の目に狂いはなかった。私たちが、東西南北が、本当のアイドルになるために。私がみんなを、もっともっと輝かせてみせる。」
しかし、夢への階段を登り続けていく中で、ゆうは〈大きな問題〉に直面することになる――
キャスト
(C)2024「トラペジウム」製作委員会