魔法が使えない“無能者”が大事な人との約束を果たすため、魔法界の頂を目指す――夏アニメ『杖と剣のウィストリア』ウィル役・天﨑滉平さん×エルファリア役・関根明良さん×コレット役・天野聡美さんインタビュー
不可能を可能にするウィルの物語を最後まで見届けてほしい
ーー放送に先駆けて映像を視聴させていただきましたが、ウィルはまさに少年マンガの王道主人公ですね。
天﨑:そうですね。誰でも「ああいうふうになりたいな」と一度は思ったことがあるような。強い心と勇気、優しさを持っていて、誰かのために動くことができて、自分自身にも芯がしっかりあって。周りからの好意に気付かず、勘違いさせてしまうときもありますけど(笑)。
天野:(笑)
天﨑:とてもたくさんの魅力が詰まったキャラクターだと思います。
ーーウィルには魔法を使えないというハンデがあるのに、いくつも壁が立ちふさがってきて。
天﨑:魔法至上主義の世界の中で、魔法が使えないゆえに、自分が使える剣で一生懸命に戦う姿に共感や感情移入できると思うので、誰もが憧れる主人公でありながら、身近な存在なのかなと思います。
ーーそれにしても味方が少なく、敵が多いですね。
天﨑:そんな中でも、コレットやキキ、ワークナー先生など、視野を広げれば大切に想ってくれる人たちがいます。物語が進んでいくうちに、新たな出会いや関係性が変わってくるキャラクターもいるので、最初は観てくださるみなさんもつらく感じるかもしれませんが、ウィルの前向きな性格や頑張りを信じ続けていただければ。温かい気持ちになれるシーンもたくさんあるので、ウィルを応援していただけたら嬉しいです。
ーーあと、いつもウィルと一緒にいる使い魔のキキも可愛いですね。
関根:可愛いですよね!
天野:本当に!
天﨑:キキがしゃべるたびに、僕はニヤニヤしてしまいます(笑)。「ナ~」という鳴き声だけで、あれだけ幅広く表現できる、いなせさんはすごいですね。
天野:気持ちが「ナ~」だけで伝わってくるんですよね。ずっとウィルに寄り添ってくれていて。キキとコレットちゃんが絡むシーンもあって、そこはとても可愛いので、ぜひ楽しみにしてください。
関根:私はキキのあくびが好きです。休憩中に練習しているいなせさんの可愛い声が横から聞こえてくるのがたまりません。
天﨑:真横に座っている人にしか聞こえないやつだ! 羨ましい!
関根:「ナ~……ナ~!」と調整されているのを聞いていたら「あ~、可愛い」って(笑)。
天﨑:今後、いなせさんの横の席が取り合いになるかも(笑)。
関根:奪われないように、絶対守り切ります!
天野:私も! あとは、キキのぬいぐるみをぜひ作ってほしいです。押したら「ナ~」って泣くやつ。私も肩にのせたい!
天﨑:いいなあ。アニメから派生して、色々な展開に繋がればいいですね。
ーー最後に、アニメの見どころとメッセージをお願いします。
関根:原作への愛がたくさんつまった作品だなと、いつも感じています。毎話カット数がとても多いので、台本もとても分厚くなっていますし、収録の際はすごいスピード感にページをめくるのが大変なくらいです!彼らの格好良さも必死さも伝わる作品だと思いますので、ぜひ注目していただけたら嬉しいです。そしてエルファリア役の関根としましては彼女のギャップもお楽しみいただきたいです!ぜひ原作コミックもアニメも楽しんでいただければと思います!!
ーーギャップが見えるまで見逃せませんね。
関根:そうですね。ギャップが出るまでは!
天﨑:いやいや、最終話まで観てください! でもエルファリアのギャップがわかるところまで観ていただけたら、最後まで観届けてくれるんじゃないでしょうか。
関根:そうですね!(笑)最後までぜひみんなで見守っていただけたら嬉しいです!
天野:原作を読んだ後に、いただいた台本をチェックすると、原作を大切に作られていることが分かったし、実際に収録用のリハーサルビデオを見てもそう感じました。収録には原作の大森先生と、青井先生が毎回来てくださったんです。収録が終わった後に「良かったですよ」とお声かけしてくださって。原作の先生方を含めて、全員で作っている作品なので、原作ファンの方々にも納得していただける内容になっています。王道ファンタジーで壮大な世界観がありつつ、学園ものでもあるので、みなさんにも身近に感じてもらえると思います。そして、多くの謎を残しながらストーリーが進んでいくので、最後まで毎回見どころ満載です。オンエアを楽しみにしていてください。
ーーコレットが毎回、どんな表情を見せてくれるのかも見どころですね。
天野:そうなんです! コロコロ表情が変わるので、「コレットちゃんの可愛さをたっぷり堪能していただきたい」と声を大にして言いたいです!(笑)
天﨑:原作が好きな方には納得していただけると思いますし、アニメから入った方でもキャラクターたちに感情移入できるように丁寧に作られています。アニメを観て興味を持ってくださった方は原作も読んでみてください。アニメは毎回クライマックスなので、どのお話も見逃せません。ひと通り観ていただいた後、振り返ってみたらハイライトが多すぎて、好きなシーンが挙げられないくらいです。そして、色々なシーンから学ばせていただくことも多いですし、何度も心を揺さぶられました。日常生活の中で、『ウィストリア』の中で得た感情や想いが活きる瞬間もあるんじゃないかなと。
また、魔法至上主義の世界で、魔法を使えないウィルが魔法の頂点と呼ばれる“塔”を目指す、不可能を可能にできるかという物語に注目してほしいです。そこからみなさんに勇気やパワーを感じてもらえたらいいなと思っています。ウィルが塔にたどり着き、エルファリアとの約束を果たせるのか、最後まで見届けてください。そしてよろしければ『ウィストリア』宣伝大使の一員として、たくさんの方に拡散していただけたら嬉しいです!
[取材・文/永井和幸 撮影/MoA]
『杖と剣のウィストリア』作品情報
【放送情報】
7月7日よりTBS系全国28局ネットにて毎週日曜ごご4時30分から放送
放送終了後ごご5時30分より、各配信サービスにて順次配信開始予定!
あらすじ
至高の布陣で贈る、杖と剣のハイファンタジー・アクション!
原作ライトノベルがシリーズ累計1,700万部を突破、2023年現在、TVアニメも第5期まで製作が決定している大ヒット作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の大森藤ノが原作を担当し、気鋭の漫画家、青井 聖の美麗なイラストとともに世界観をダイナミックに描く、“剣と魔法”の学園ファンタジーコミック『杖と剣のウィストリア』。
現在「別冊少年マガジン」にて連載中の話題作が待望のTVアニメ化決定。
一人前の魔導士をめざして魔法学院に入学した少年ウィル。努力家の彼には魔導師として致命的な弱点があった。それは、“魔法がまったく使えない”こと。
同級生や教師から冷たい視線を浴び、時にはくじけそうになりながらも、強い気持ちで邁進していくウィル。杖は使えなくとも剣を執り、魔法至上主義の世界で戦い抜く。自分だけに与えられた力を信じて。そして、大切な人との約束を守るためにーー
監督は𠮷原達矢(『チェンソーマン』アクションディレクター)。原作の要である剣と魔法のバトルをハイクオリティなアクションとして描き出す。
キャラクターデザインおよび総作画監督に小野早香(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』)。
音楽は林ゆうき(『ハイキュー‼』『僕のヒーローアカデミア』)が担当。制作プロダクションはアクタスとバンダイナムコピクチャーズの共同体制。尖鋭のスタッフが本作のために集結した。
落ちこぼれの少年が剣で魔法に挑む。杖と剣が交わる魔剣譚が今はじまる!
キャスト
エルファリア・アルヴィス・セルフォルト:関根明良
コレット・ロワール:天野聡美
シオン・アルスター:水中雅章
ユリウス・レインバーグ:柿原徹也
リアーナ・オーウェンザウス:Lynn
イグノール・リンドール:河西健吾
アイリス・X・ステラマリス:大久保瑠美
キキ:いなせあおい
ゴードン・バレー:浦和希
リリール・マース:大野智敬
ルナイス・アレート:高橋伸也
ジョルア・モレーン:田丸篤志
ロスティ・ナウマン:???
ワークナー・ノーグラム:関智一
エドワルド・セルフェンス:遊佐浩二
コルドロン:鈴木れい子
キャリオット・インスティア・ワイズマン:福山潤
ゼオ・トルゼウス・ラインボルト:古川慎
エルノール・リヨス・アールヴ:雨宮天
アロン・マステリアス・オールドキング:大塚芳忠
ログウェル:大塚明夫
(C)大森藤ノ・青井聖・講談社/「杖と剣のウィストリア」製作委員会