夏アニメ『負けヒロインが多すぎる!』放送直前!梅田修一朗さん× 遠野ひかるさん× 若山詩音さん× 寺澤百花さん 声優座談会|マケインたちの魅力を声優陣が全力プレゼン!
八奈見杏菜は、生きてたらヒロインになっちゃった的な人
――ここからはキャラクターについて、少し深堀りさせてください。まずは温水和彦から。
梅田:温水くんは、自分はモブキャラだと思って日々を過ごしている男の子です。でも、マケインたちをはじめ様々な人たちと関わっていくうちに、俯瞰して見ていた生活が少しずつ変わっていきます。
演じていて感じたのは、「もしかしたら誰よりも一人ひとりのことを見て、理解しているんじゃないか」ということで。でも肝心なところは抜けているから「そういうとこだよ!」って言われちゃったりするんですけどね(笑)。直接言わない、言えないだけで、一人ひとりの良いところ、頑張っているところ、残念なところをすごく細かく汲み取っているところが、彼の魅力なのかなって思います。
若山:温水くんは優しいよね。良いことを自然に言っちゃう系男子。
遠野:ズルいよね〜(笑)。
若山:負けたところにつけこんで……。
梅田:あれ? 急に雲行きが……。
若山:そんなことはないんですけど(笑)、事の成り行きをはからずも見守っていく中で、いろんな見方をしながら、負けヒロインに寄り添ってくれる温水くんの存在は大きいと思います。
遠野:物語が進むほど、傍にいてくれたのが温水くんで良かったなと感じます。
若山:モノローグが優しいんですよ。あぁ、こんな風に見てくれているんだなと思えるところがいいなと。
寺澤:私、最初の印象は、壁を作りながら関わっていく人なのかなというのがあったんです。でも素で、この人を助けなきゃっていう、優しさとか責任感がある人なのかなと思うようになりました。話数を重ねるごとに、温水くんを好きになる人が増えるんじゃないかなって思っています。
――続いて、八奈見杏菜です。
遠野:見ていただけたらわかると思うんですけど、かわいいんです! もう絶対に勝てるだろうと。クラスの人気者で、スペックがとにかく高い!
でも、だからこそ残念なところが際立つほど、負けヒロインとしてすごく魅力的に見えるんです。負けの残念要素と、ヒロインのキラキラが、こんなにも両立している子っているのかな?と思うくらい、両軸あると思いながら演じていました。
――残念さが一番見えやすいかもしれないですね。
遠野:とことん残念なので(笑)。底なしの食欲もポイントで、とにかくよく食べるんです。だから美味しいものを食べさせてあげたい。食べている姿はヒロインとしてすごくかわいい! でもちょっと食べ過ぎじゃないか?と。食べるということだけでも残念部分とキラキラ部分の二面ある。素晴らしい負けヒロインで、愛おしい子です。
若山:本当にかわいいよね〜。あとは「幼なじみか泥棒猫か」とか、飛び出すワードセンスがいいんです。等身大の高校生らしくもありながら、負けヒロインたる残念感もあって、かわいらしい。
遠野:PVには「胸を鷲掴みにするところだったよ」というセリフも採用されていました(笑)。
若山:あれだけではないですからね。どの話でも爆弾発言みたいなのがありますから。
遠野:そこも楽しみにしていただきたいです。
寺澤:あと、意外と色気を隠している感じがする。
遠野:色気も当然あります! いい女なので。残念なところは確かにあるけど、八奈見杏菜はいい女なのっ!
寺澤:急にドキッとさせてくるから、ズルいなって思います。
若山:ちょっとしたところで恋愛偏差値が高いところを見せつけてくる感じがあるんですよ。
遠野:それを狙ってやっているというより、生きてたらヒロインになっちゃった的なテンションで、相手に刺さる発言や仕草をするので、そういうところも魅力的です!
――ありがとうございます。続いて、焼塩檸檬です。
若山:名前からすごく印象的ですけど、人間としても印象的でして、脳筋……なんです。だからすごく一途で、恋する相手のことが大好きで、全然歯止めが利かない。
裏表が全くなくて、すごくいい子なんですけど、心情的なところには意外と鋭くて、引き際もわかっているんですね。そんな精神年齢が高いところもあって、すごく奥深い子なんですけど、いかがですか?
梅田:飾らないし真っ直ぐだし、走るのが得意なところにも表れている通り、すごく力強く前に進む力があるんですよね。ただ、全力を出しすぎるが故に立ち止まっちゃうこともある。そういうときに等身大の女子高生らしさが出るから、一番乙女なところがあるのかな?って思いました。
若山:みんな乙女なところはあるけど、一番乙女かもしれない。
遠野:“走るのが得意”というところでいうと、全力疾走シーンのアニメーションが素晴らしいですよね。思わず息を吞んでしまうくらい。
梅田:檸檬が動くシーンって、一番動いてるよね。
遠野:青春の汗が似合う女の子ですね。
若山:フローラルな香りはしないかもしれないけど、爽やかな汗の匂いはすると思います(笑)。砂まみれになって部活している子なので。
梅田:小鞠との関わりも良いよね。
寺澤:檸檬ちゃんは誰とでも分け隔てなく接することができるから、本当の意味での陽キャな印象がすごくあります。「みんなが友達」みたいな感じなので、コミュ力が化け物です。
若山:そこは私と一緒じゃないところなんですよ(笑)。あんなにコミュ力高くないので…。とても真っ直ぐで可愛い子です。
――最後は、小鞠知花です。
寺澤:小鞠ちゃんは、コミュニケーションが苦手で、そのぶん、心の中で考えることが誰よりも多い子な気がしています。だからこそ自分の中で完結させなきゃ!ってところがあって、無理やり自分の中で決着をつけようとするんですよね。
不器用で自分のキャパがわかってなくて、一生懸命突っ走ってしまうところがあるんですけど、そこが彼女の魅力でもあると思いますし、見ている方には、小鞠は強い子なんだというのが伝わると思います。
小動物っぽいので、助けてあげなきゃ!ってところはあるけど、人としての強さも感じる子だなと思いました。
梅田:温水側の考えをわかってくれるし、恋愛もしている子なので、温水くんからしたら一番等身大でツッコミも入れられる友達だと思います。パッと見ただけで類友だってわかるので(笑)。そこでのやり取り、そこからにじみ出る小鞠の魅力を感じてほしいです。話し方もすごくいいですから。
遠野:パッと見のコミュ力のなさ、器用じゃないところもあるんですけど、ここぞというところで相手に寄り添った言葉を掛けてあげられるのも強さなんだなって思いました。
意外といろんな人と関わってはいるんです。単純に内にこもっているだけでなくて、ちゃんと相手を大事にしているからこそ、周りに人がいるんですよね。恋愛も頑張ってるけど、自分自身とも向き合って葛藤しているところが見えるから、そういう意味でも応援したくなるヒロインだと感じています。
若山:自分はこういうことが好きで、こういうことをやりたいとか、自分の好きな人に対して、こういうことをしてみようっていうのを自発的にできる子なんです。私にはないものを持っている子だから、寺澤さんが演じられているのを後ろで見ながら「小鞠ちゃん好きだ、人として好きだ!」って思っていました。(笑)。
寺澤:小鞠は好きなことにはすごく真っ直ぐに突っ走れる子で、私も心からそういうところが好きだし、尊敬できるキャラクターです。自分に性格が近いところもあって、愛着が湧くんです。
――そんなキャラクターたちが活躍するTVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』は7月13日からスタートします!
梅田:はっきり言います。すごい作品に関われたんだなと思っています! 色んな人に愛されてきた作品がいっぱいあると思うんですけど、この作品も、必ず皆さんの記憶に残る作品になると思っています。
ぜひ、温水くんとマケインたちの青春を、一緒に過ごしているような気持ちで見届けてもらえたらと思っています。すごく高い熱量のスタッフさんとキャスト陣で大事に作ってまいりますので、何卒よろしくお願いします!
遠野・若山・寺澤:決まったわ(拍手)。
[取材&文&写真・塚越淳一]
作品概要
あらすじ
キャスト
(C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会