『ATRI -My Dear Moments-』連載第4回:小野賢章さん(斑鳩夏生役)|島の現状を知った夏生の今後の行動に期待してほしい
アニプレックス社のノベルゲームブランド「ANIPLEX.EXE」の第1弾タイトル『ATRI-My Dear Moments-』のTVアニメが、2024年7月より放送中です。
アニメイトタイムズではその放送に際し、メインキャストのみなさんへインタビューを実施。第4回目も主人公・斑鳩夏生役の小野賢章さんです!
第3話放送後ということで、野島竜司をはじめとする今回から本格的に登場したキャラクターたちや、今後の活躍に注目が集まるキャサリンへの印象などをお話いただきました!
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かなり若めな細谷さんの演技が新鮮
――第3話では、また新たなキャラクターが登場して賑やかになりました。
小野:今まではアトリや水菜萌、キャサリンくらいでしたが、野島竜司や名波凜々花たちが出てきて、いよいよ第1話から水菜萌が誘っていた学校が舞台になっていきます。賑やかになると作品全体も明るくなりますし、子供たちの無邪気さは凄く助かるなって思います。
――夏生と水菜萌は幼馴染という関係性ですが、彼女との掛け合いはどのように演じていますか?
小野:アトリより水菜萌と喋っている時の方がそっけない感じにしています。好き嫌いとかではなくて、幼馴染だからちょっと失礼でも大丈夫だろうっていう信頼の下で演じているので、アトリとは接し方が違う感じです。
アトリはどちらかというと元気な子供を相手にするような接し方に近いと思うのですが、水菜萌は暗い自分のままでいけるというか。やっぱり一番距離感近く演じているのは水菜萌かなという気はしています。
――夏生と年齢の近い男性キャラクターの竜司も第3話で本格的に登場しました。かなり険悪な感じでしたが、彼の第一印象もお願いします。
小野:自分が生まれ育った島をとても大事にしていますよね。そして、そこに住む人たちや子供たちのことも大切に想っている。だからアカデミーに行くために本土に行った夏生にキツく当たるし、今の状態の夏生とは対極にいるような存在です。
掛け合う時は負けないことを意識しました。第3話の竜司は夏生に「ここを捨てたエリートに何がわかる」みたいな喧嘩腰ですが、最初の段階では言い負かされないようにしようと考えていましたね。
個人的な話にはなるのですが、竜司を演じている細谷佳正さんとの掛け合いはいつも楽しくて。現場で細谷さんが「普通の高校生の役が最近だと珍しいから、ちょっと若めに演じなきゃな」と言っていたのは面白かったです。かなり若めな細谷さんの演技がとても新鮮でした。
――竜司や凜々花とも関わるようになって、今後はいよいよ夏生が島のために動くのかなと思います。今後の彼の活躍で視聴者のみなさんに期待して欲しいことは?
小野:アカデミーから島に戻ってきても自分の船に住んでいる夏生が、単純に電気がつかないとか、そのせいで夜になると誰も何もできなくて自分よりも小さい子が苦労しているとか、そういう島の現状を知ることになります。
竜司から「だったら役に立ってみろ」と言われて何も言い返せませんでしたが、自分のことばかりやってきた夏生が人と関わることによって、誰かのために何かをしたいと考えが変化してきています。今後の彼がどう行動するかには期待してほしいですし、色々な勉強をしてきた彼の本領も発揮されていくと思います。