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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
第2クールOPはヨルシカの「晴る(はる)」。軽やかなギターリフから始まり、サビにかけて一気に盛り上がりを見せる華やかな印象の楽曲です。
新しいキャラクターも数多く登場した第2クール。OPアニメーションでは、個性豊かな魔法使い達と彼らの使う多種多様な魔法が描かれています。
作詞作曲、編曲を担当したn-buna(ナブナ)さんは「この曲は晴れを書いた曲です。正確には晴れではない状態から晴れを願う曲です。この曲がフリーレンの世界と彼らの旅に花を添えられるものになっていれば幸いです。」とコメントしています。
ヨルシカはコンポーザーのn-buna(ナブナ)さんとボーカルのsuis(スイ)さんによる男女2人組ロックバンドです。
楽曲制作を担当するn-bunaさんは、2012年にボーカロイド楽曲「アリストラスト」の投稿を皮切りにボカロPとしての活動をスタート。その後、2017年4月よりsuisさんをボーカルに迎えてヨルシカを結成。
「作者が作品よりも前に出ないようにしたい」というバンドコンセプトから、2人の顔やプロフィールは明かされていませんが、Youtubeに公開されている「ただ君に晴れ」は再生回数2億回越えを記録しており、その人気を裏付けています。
2020年には「花に亡霊」で劇場アニメーション『泣きたい私は猫をかぶる』の主題歌を担当。2023年には「テレパス」でTVアニメ『大雪海のカイナ』のオープニング主題歌を、「斜陽」でTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』の第1期OPテーマを担当するなど、複数のアニメ作品とタイアップしています。
第2クールのEDは第1クールに引き続きmiletさんの「Anytime Anywhere」ですが、前クールとは別パートが使用されています。
miletさんは、長い寿命の中でいろんな人との出会いと別れを経験していくフリーレンを思いながら、それと同時にフェルンが成長していく姿も思い浮かべ、本楽曲を書いたそうです。
フリーレンがメインに置かれている第1クールEDに比べ、第2クールのEDはフリーレンとフェルン2人をイメージさせる歌詞やアニメーションが多いように感じられます。両クールのEDをぜひ聴き(見)比べてみてください。
美しい劇中BGMも印象的な本作。それらの楽曲を手掛けたのは、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズやNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の音楽を手掛けるEvan Callさんです。
本作は、千年以上生きるフリーレンが主人公。劇中BGMの中には、その悠久の時間の長さを表現するために今まで見たこともなかったような古楽器を使用した楽曲もあるそう。Evan Callさんのこだわりと挑戦の詰まった音楽達が『葬送のフリーレン』の世界を彩っているのです。
Evan Callさんは、アニメが毎話放送されるたびにご自身のXで流れた曲の解説や制作秘話などを発信されています。ファンには嬉しい裏情報がたっぷりなので、ぜひ一度覗いてみてください。
#フリーレン 23話 ミミック!!ヒンメルの言う通り!階層を全て踏破してから次に進むのがいいですね。実は、最後に流れたコーラス曲の歌詞は造語の中の一つの歌詞ですが、曲の最後を「ソウソウ」で終わるようにしました。うん、そうそう。そうなんです。#frieren
— EvanCall / エバン・コール (@realevancall) February 16, 2024
音楽でも注目を集めた『葬送のフリーレン』。アーティストそれぞれのこだわりが詰まった楽曲が作品の世界観に寄り添っています。3曲の主題歌は『葬送のフリーレン』のスペシャルMVもYouTubeにて公開中。物語を振り返りつつご覧になってみてはいかがでしょうか。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。