『真夜中ぱんチ』苺子役・伊藤ゆいなさんインタビュー|苺子のようなキャラクターをやりたくて声優になった【スタッフ・声優インタビュー連載第8回】
P.A.WORKSの『パリピ孔明』スタッフが贈る、オリジナルTVアニメーション『真夜中ぱんチ』が2024年7月8日(月)より放送中!
世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」で活躍する3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビに。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたヴァンパイアのりぶ。
超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず……? チャンネル登録100万人を目指して邁進していく、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリーです。
アニメイトタイムズでは、スタッフ&キャストのインタビューを連載中。第8回は苺子役・伊藤ゆいなさんです。
『真夜中ぱんチ』が、初のレギュラー出演作品である伊藤さん。伊藤さんと苺子の運命的な出会いをはじめ、収録・レコーディング現場での思い出など、温かいエピソードが満載です。さらに、伊藤さんが憧れていた水着回である、第5話についても振り返っていただきました!
『マヨぱん』が初のレギュラー出演作品! 第5話は憧れの水着回だったけど……?
ーー第5話まで放送されて、視聴者のみなさんも『真夜中ぱんチ』の作風のようなものが理解いただけたのかなと思います。キャラクターも本当に素敵な子たちばかりで。
苺子役・伊藤ゆいなさん(以下、伊藤):みんな個性も強くて、良いキャラクターですよね!
ーー個性が強いという観点だと、伊藤さん演じる苺子も、第1話から大活躍でした。
伊藤:確かに、第1話の苺子は特に個性が強く見えますよね(笑)。そこから話数が進むごとにキャラクターも増え、個性がかけ合わさって、すごいことになっています!
ーー第5話では無人島を舞台に撮影していくお話となりましたが、印象に残っているシーンはありますか?
伊藤:第5話はなんといっても、水着回なんです! 個人的に可愛い女の子が登場するアニメと言えば水着回のイメージがあって、そんな作品に参加することに憧れを持っていました。私は『真夜中ぱんチ』が初のレギュラー作品なので、テンション高く収録したことを覚えています。
特に、十景とのやり取りが印象に残っていますね。苺子と十景でカジキマグロを獲るシーンがあるのですが、「何やってるんだ……」と思って見ていました(笑)。このシーンはアドリブも多くて、台本にないセリフを私と(上田)瞳さんで相談しながら演じていました。瞳さん、面白かったなぁ。
ーーちなみに、伊藤さんが憧れていたような水着回でしたか……?
伊藤:……ではなかったですね(笑)。『真夜中ぱんチ』らしいギャグ回だったなと思います。普段制限されているヴァンパイアの力も使うし、みんな言う事を聞かないから、結局りぶが振り回されているという……(笑)。
ーー振り回されていましたね(笑)。一方、後半では感動的なストーリーも展開されました。
伊藤:そうですよね。りぶと真咲のかけ合いは、心に響くものがありましたが、そのまま感動で終わらないのが『真夜中ぱんチ』らしいですよね(笑)。ただ、他のお話と比べると可愛い終わり方をしているかもしれません。クズな感じで終わってないから(笑)。
ーー確かに、そうですね(笑)。そしてそんな『真夜中ぱんチ』において苺子は、様々な見せ場があるキャラクターだなと思っています。
伊藤:オリジナルアニメなので、監督をはじめスタッフの方々から色々な指示をいただきながらの収録だったのですが、「苺子は普通じゃなくしてください」「面白くしてください」と言われてました。
ーー「面白くしてください」って、すごく難しいオーダーですね……!
伊藤:「このシーンの苺子も、面白くお願いします!」と、毎話言われていました(笑)。「ぼんやりとしたディレクションだなぁ(笑)」とは思いつつ、苺子らしい面白さをたくさん考えてアフレコに挑んでいました。
ーー「たくさん考えて」とお話をいただきましたが、具体的にはどのように考えを膨らませたのでしょうか?
伊藤:収録の数日前にいただいた台本と映像を見て、考えて、色々想像して準備をしました。その時に何かを参考にしたわけではなかったのですが、苺子と私自身の親和性が高いように感じていたので、私のありのままのポジティブな面を精一杯に表現するようにしていましたね。
そのおかげで「苺子なら、こう動くのでは?」というアイデアがたくさん思いついたので、たくさん考えてはいたけれど、難しくはなかったです。その分、台本への書き込みは多くなりましたが……(笑)。
ーー特に第5話は書き込みの量が多そうです……!
伊藤:そうですね(笑)。特に先ほどお話した十景とのシーンはアドリブが多かったので、やりたいことがたくさんありました。アフレコまでに準備していたことに加えて、アフレコ中に生まれるアイデアもあったので、みんなで録ると化学反応が起きてすごく良いなと思いながら収録しましたね。