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『真夜中ぱんチ』髙橋 歩(編集)インタビュー【連載第11回】

P.A.WORKSの変わらない魅力と、新境地ともいえる挑戦とは? 『真夜中ぱんチ』編集・髙橋 歩さんインタビュー【スタッフ・声優インタビュー連載第11回】

P.A.WORKSとして挑戦的な要素は“炎上上等”な真咲かも?

――以前の橋本さんのインタビューでは、「挑戦的な作品だった」といったお話がありました。P.A.WORKSのさまざまな作品に携わってきた髙橋さんからは、『マヨぱん』はどのような立ち位置にある作品だと思いますか?

髙橋:個人的には、これまでのP.A.WORKSの作品とそれほど変わっていないと思っています。『マヨぱん』は割と青春もの……スポ根といってもいいくらいだと思うんですけど、そこはP.A.WORKSさんが得意なところじゃないかなと。

もし挑戦的な要素をあげるとすれば、炎上上等のような嫌われ役を主人公の真咲が買って出るところは、今までのP.A.WORKSの作品にあまりないキャラ付けなのかなと思いました。あとヴァンパイアというファンタジー的な要素を入れて進んでいくところも、今までのP.A.WORKSのテイストとも違うので、そこが新境地なのかなと。

――そんな『マヨぱん』の中でお気に入りキャラを教えてください。

髙橋:十景です。あの子は基本的にコメディだし、あまり悲しみを感じさせないところもいいし、楽しかったですね。パチンコをやっているシーンとか。僕は「このキャラ、いい子だな」という子よりも、どこかダメなところがあるキャラのほうが好きなので(笑)。芝居も含めて、一番編集していて楽しいキャラでした。

こういうキャラを出すことはアニメではなかなかないですし、そもそもパチンコを堂々とやっているシーンが描かれることなんて、あまりありませんから。そういう意味でも挑戦的ですね(笑)。

――ちなみに髙橋さん自身は、普段はどのような動画をご覧になるのでしょうか?

髙橋:『マヨぱん』をやることになって、いろいろなジャンルのYouTubeを見るようになりました。TVと違って、自分の空いている時間などに選んで見られるのがいいですね。しかもそんなに長くもないですし。すっと見て、「ああ、こういうこともあるんだ」とか「こういうふうに作るんだ」とか考えながら見たりしています。

それに息子もそうですが、今の小学生はみんなYouTubeを見ていますよね。それを一緒に見ることも多いですが、ヒカキンさんの動画は僕が見ても楽しいですね。

――YouTubeを見て、影響を受けたり、作品にフィードバックされることはありますか?

髙橋:本作でいえば、『マヨぱん』メンバーのソロ企画を描いたYouTubeオリジナルアニメは、かなり実際の動画を参考にしました。特にりぶのアニメは、コンテ段階からとてもYouTube動画っぽい作りだったんですよ。それを見た時に、「もっとYouTubeっぽいテロップの入れ方はないかな?」と思って、同じジャンルのYouTube動画を探しながら、結構いろいろ見ましたね。それを活かして、監督に「頭をちょっと変えちゃったんですけど、どうですか?」とお見せしたら「ああ、いいですね」と言っていただきました。そういう意味でフィードバックしている部分もあります。

キャラ同士のアンサンブルと動画編集を通して成長していく姿が見どころ

――髙橋さんから見た『真夜中ぱんチ』の魅力や、今後の見どころ、視聴者に注目してもらいたいポイントを教えて下さい。

髙橋:一番の見どころはキャラがかわいくて、楽しいところですね。5人それぞれ、性格が違って、キャラも立っていて、みんな良い子とは言えないけど、それぞれに良いところがあって。そんなキャラクターたちのアンサンブルが好きな方には楽しい作品だと思いますし、彼女たちが言い合いしたり、ケンカしながらも動画制作を通して、成長していくところが見どころだと思います。

――キャストさんたちもかなり弾けて、楽しそうに演じられているのもいいですね。

髙橋:そこもフィルムによく出ているのかなと思います。アフレコ後に音のデータをこちらにいただいて、映像に当てはめて見ていますが、毎回役者さんたちが楽しそうなので、アフレコ後の声を聞くのが楽しみです。

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

髙橋:P.A.WORKSの普段の作品とちょっとテイストが違うというお話をしましたが、スタジオとして得意としている女の子の青春と成長する姿を描く軸はブレていません。それをどうポップに楽しく見せるのかに、ものすごく力を入れている作品だと思います。

見ていて嫌な気持ちにならない作りになっていますが、まったく困難がないわけでもなく、話の中での主人公たちのつまずきなども含めて楽しんで見られる作品になっています。もちろん編集としても、楽しく見ていただくための工夫もさせていただいています。今後もおもしろい展開がありますので、期待して見ていただければ嬉しいです。

TVアニメ「真夜中ぱんチ」作品情報

2024年7月8日(月)より放送中!
《動画投稿、はじめます!?》

放送・配信情報

■放送
TOKYO MX・AT-Xほかにて7月8日(月)放送・配信開始!
TOKYO MX:7月8日より 毎週月曜 22:30~
AT-X:7月8日より 毎週月曜 22:30~
【リピート放送】毎週水曜 10:30~/毎週金曜16:30~
BS11:7月8日より 毎週月曜 23:00~
KBS京都:7月8日より 毎週月曜 24:00~
サンテレビ:7月8日より 毎週月曜 24:00~
チューリップテレビ:7月8日より 毎週月曜 25:50~
※放送開始日・放送時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください

■配信
dアニメストアにて7月8日(月)22:30より地上波同時・最速配信!
dアニメストア:7月8日より 毎週月曜22:30~
U-NEXT:7月11日より 毎週木曜 22:30~
アニメ放題:7月11日より 毎週木曜 22:30~
その他サイトも7月13日(土)22:30~以降、順次配信予定!
詳細は各サイトでチェック!

INTRODUCTION

「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」

世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。

3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、生配信中の問題行動が炎上し、チャンネルをクビになってしまう。

起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたヴァンパイアのりぶ。

その超人的な能力があれば、目標のチャンネル登録100万人だって夢じゃない!?

真咲は、自分の血に惹かれるりぶに動画出演を依頼。

対価として差し出したのは......。

「100万人が達成できたら、いいよ。私を食べて」

りぶの暮らす晩杯荘の仲間たちを巻き込み、絶対夢を叶えたい動画投稿少女×絶対食べたいヴァンパイアの決死の動画撮影が始まる!!

現代人共感必至!?

「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ”再生”ストーリー!

STAFF

原作:動画投稿少女
監督:本間修
シリーズ構成:白坂英晃
キャラクター原案:ことぶきつかさ
キャラクターデザイン:有間涼太
総作画監督:有間涼太、さとう沙名栄、合田真さ美
メインアニメーター:鍋田香代子
美術設定;藤井祐太
美術監督;前田有紀
色彩設計;江口亜紗美
撮影監督;児玉純也
2Dworks:吉垣誠
3D監督:小川耕平
編集:髙橋歩
音楽:tepe、樂
音楽制作:ハートカンパニー
音響監督:飯田里樹
音響効果:小山恭正
録音調整:安齋歩
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「真夜中ぱんチ」製作委員会

CAST

真咲:長谷川育美
りぶ:ファイルーズあい
苺子:伊藤ゆいな
譜風:羊宮妃那
十景:上田 瞳
ゆき:茅野愛衣
橘花:安済知佳
乙美:近藤玲奈

公式サイト
公式X(@mayopan_anime)
推奨ハッシュタグ:#マヨぱん #mayopan

(C)2024 KADOKAWA/P.A.WORKS/MAYOPAN PROJECT
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