恋愛の苦しさみたいなものを表現したいーー『恋は双子で割り切れない』インタビュー連載第12回:白崎 純役・坂田将吾さん
電撃文庫から刊行中の『恋は双子で割り切れない』がTVアニメ化! 2024年7月10日よりAT-X、TOKYO MXほかにて放送中です。
白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。特定の関係を持つでもなく交流を続けてきた3人の関係は、ある日、琉実が発した一言でいびつな三角関係へと変わっていきます。
放送を記念して、キャスト陣のメールインタビューを実施! 第11話放送後の今回、白崎 純役・坂田将吾さんに第11話を振り返っていただきました。
恋愛の苦しさみたいなものを表現したい
ーー本作は、物語はもちろん、キャラクターたちを魅力的に描いた映像面も見どころかと思います。完成した映像をご覧になった感想、また、スタッフ陣のこだわりを感じたエピソードをお聞かせください。
白崎 純役・坂田将吾さん(以下、坂田):完成した映像を観た時、なんて細部にこだわっている作品なんだと感動しました。背景のリアルさや綺麗なエフェクト、そしてキャラクターの表情、目線、手の動きなどに演出が散りばめられていて、細かく観ていけば観ていくほどスタッフ陣のこだわりが感じられて、すごく面白いなと感じます。
ーー後半にかけて琉実、那織、それぞれのストーリーが並行して進んでいました。改めて、クライマックスにかけて展開していく物語の流れや、双子ならではの構成をご覧になった感想をお聞かせください。
坂田:幼馴染であり双子であるということをここまで魅力的に、そしてどちらかを選ばなければならないという悩ましさがこれでもかと詰め込まれていて、本当に物語として素敵だなと思います。いつも双子は何かを考えて、現状に対してアクションを起こしてストーリーが進行していくというストーリー上の美しさがあり、その中で純役としてずっと魅力的な双子に揺れ動かされる事ができました。
ーー物語後半にかけて演技に変化はありましたか? または“ここは最初から変えない”と決めていたことがあればお聞かせください。印象的なディレクションなどももしあれば合わせてお願いいたします。
坂田:物語が進行していくにつれて、より琉実と那織の事を好きになっていったのは確実にありますね。双子と会話するシーンもどんどん楽しいものになっていきました。心の近さや心地良さが演技にも反映されていった気がします。また最初の方から、この物語の一つの魅力だと思っている、恋愛の苦しさみたいなものを表現したいと思っていて、その為にお芝居をとにかく等身大の男子として考えて演じようというのはありました。印象的なディレクションは「ここのシーンは次のシーンと落差を付けたいから、もっと恋人っぽくして」というものですかね。楽しく甘い時間があったからこそ、その先の苦く苦しい場面が際立つんだということを学びました。