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『ふたきれ』坂田将吾、後本萌葉、内田真礼が振り返る最終話【インタビュー連載最終回】

バトル作品のような熱いクライマックス。双子の“めんどくさかわいいムーブ”を振り返るーー『恋は双子で割り切れない』インタビュー連載最終回:坂田将吾さん、後本萌葉さん、内田真礼さん

2024年7月より放送開始したTVアニメ『恋は双子で割り切れない』が、先日ついに最終話を迎えました。

すれ違い、ときにはぶつかりあいながらも、なんとかそれぞれの答えを見つけた3人。まだまだ“割り切れない”関係は続くものの、無事、その関係に一区切りをつけることができました。

放送前からお届けしていたインタビュー連載もいよいよ最終回。最後は白崎純役の坂田将吾さん、神宮寺琉実役の後本萌葉さん、神宮寺那織役の内田真礼さんの座談会を実施し、クライマックスに懸けた想いや、全12話を通して印象的だった場面についてお話いただきました!

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いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない──初恋こじらせ系双子ラブコメ開幕!白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。見た目ボーイッシュで乙女思考な姉・琉実と、外面カワイイ本性地雷なサブカルオタの妹・那織。顔はそっくりだけど全く正反対な2人。純はいつからか芽生えた恋心を抱えながらも、特定の関係を持つでもなく交流は続いていたのだけれど……「わたしと付き合ってみない?お試しみたいな感じでどう?」琉実が発したこの一言が、3人をいびつな三角関係へと導いていく――作品名恋は双子で割り切れない放送形態TVアニメスケジュール2024年7月10日(水)~2024年9月25日(水)AT-X・TOKYOMXほか話数全12話キャスト白崎純:坂田将吾神宮寺琉実:後本萌葉神宮寺那織:内田真礼森脇豊茂:福原かつみ浅野麗良:池田海咲亀嵩璃々須:大野柚布子雨宮慈衣菜:石原夏織スタッフ原作:髙村資本(電撃文庫刊「恋は双子で割り切れない」)原作イラスト:あるみっく監督:中西基樹シリーズ構成:横手美智子キャラクターデザイン:渡辺舞美術監督:原本さつき色彩設計:松浦友里枝撮影監督:佐々木明美(トゥーンアディショナルピクチャーズ)3Dディレクター:宮崎渉編...

バトル作品のような熱いクライマックス

ーーついに最終話を迎えましたが、今の心境をお聞かせください。

坂田:一旦、純くんが苦しむターンは終わったんじゃないかなと。まだ“割り切れてはいない”状況ではあるものの、3人の関係性に一区切りがついて安心といいますか、達成感みたいなものがあって。これから先、第5話までのキリキリした雰囲気があるのかはわかりませんが、一旦落ち着くことができて良かったなと思います。

ーー待ってもらうという、純らしい選択でしたね。

坂田:「最後までこいつは……」と思わなくもないですが(笑)、それが彼の良いところでもありますからね。

後本:今のお話にあった通り、一区切りついて安心した気持ちがありつつも、終わってしまうのが寂しい気持ちが一番にあります。アフレコが始まったときから本当に楽しくて、大変なことも琉実ちゃんと一緒に乗り越えてきたので、ついに終わっちゃうんだなって。

ーーおっしゃる通り寂しさもあると思いますが、一方で達成感のようなものもあるのでしょうか?

後本:実際にアニメになって、完成したものを見て、そこに琉実ちゃんがいるんだと感じられました。そういう意味では達成感があったんじゃないかなと思います。

ーー内田さんはいかがですか?

内田:3人らしい最終回でしたね。私としてはここまで大事になるとは思っていなかったんですけど、それも姉妹であり、幼馴染という特殊な環境下で起こった出来事だからこそなのかなって。そんな中、切磋琢磨しながら恋心を通わせ合う姿は、もはやバトルものに近いなにかを感じました(笑)。

ーーたしかに、熱いシーンもたくさんありました(笑)。

内田:最終回は録る前に脅されていたんですよ。

ーー脅された!?

内田:これから殴り合いがあるぞ、と(笑)。そういったこともあって、どんな展開になるのかハラハラしていましたが、無事ここまでこれてホッとしています。

ーー第11話、第12話はクライマックスに相応しい波乱の展開で、第11話では琉実と瑞真の一件に決着が付きました。

後本:第11話の段階では那織が裏で暗躍していたことを知らないから、純粋に純が来てくれて琉実は嬉しかったでしょうね。瑞真との言い合いでは純が感情的に怒っていましたが、純があそこまで強い言葉を発したのは初めてで、琉実のために気持ちをさらけ出してくれているのが嬉しかったです。帰り道は付き合っていた頃みたいに手を繋いでいて、私としてもあの頃に戻れたような気分でほわほわしながら収録した思い出があります。そんな幸せな第11話でした。

ーー言い合いでは最終的に純が責められていたりして面白かったですね。

後本:あの答えは純なりにふたりのことを思った結果ですから。琉実もそれを受け止めようとしていました。私としてもあのシーンで「じゃあ、ちょっとは待ってあげようかな」と思わされました。

ーー 一方の那織は第11話後半〜第12話前半にかけて、これまで以上に攻めていました。

内田:そうでしたね。クライマックスに向かうにつれて、那織の頭の中で蓄積されたものが上手く回らない瞬間が多かったと思うんです。それは慈衣菜の登場だったりと、いろいろな要素が加わったことも関係していると思うんですけど、その過程で那織自身が変わったりして。そして、最後の最後で那織らしさがめちゃめちゃ出たなと。

那織は人を翻弄するけど、それは自分自身が弱いからそのためのバリアであって。そこがかわいいところですし、めんどくさくても受け入れてしまう魅力みたいなものがお風呂のシーンでよく出ていたなと思います。

ーーあと一歩で終わるところも那織らしかったですね。

内田:私は「行け! 頑張れ!」って応援していました(笑)。

一同:(笑)

内田:でも那織はこの攻め方しかできないのかなとも思いますし、那織と琉実は全然違うからこそ選びきれなさがあるんじゃないかなって。そんな那織と琉実の全然違う魅力が第11話、第12話で出ていましたよね。

ーーそして第12話後半、最後の最後に姉妹がぶつかりあいました。

坂田:僕のために争わないで、と(笑)。

内田:ヒロイン!?(笑)

一同:(笑)

坂田:でも、実際どうしようもできないんじゃないかなって。だからこそあの状況になったので、喧嘩を止めようにもどっちの側にもつけないんですよ。

ーーそれもそうですね。

坂田:そういう意味では最善の策だったのかもしれませんね。

ーー後本さん、内田さんはあのシーンのアフレコを覚えていますか?

内田:楽しかったです! 思いっきり気持ちを伝えられて良かったなって。これまで殴り合うほどぶつかりあったことがなかったのでなおさらですね。

後本:たしかに、そうですね。私は琉実と那織、お互いがお互いのことを羨ましがっているのかな、と思いながら演じていました。

坂田&内田:あぁ!

後本:那織は琉実の純粋なところ、琉実は那織の思いっきりの良さ。お互いが羨ましくもあり、妬んでいたんじゃないかなって。

ーーそれはあるかもしれませんね。そういう意味では言い合えて良かったのかも。

内田:これ、なにエンドになるんですかね? トゥルーエンドではないですよね。

坂田:俺たちの戦いはこれからだエンド?

一同:(笑)

坂田:原作の展開としてもこれからですからね。

内田:そうそう。先が気になった方はぜひ原作を読んでほしいですね。

ーーアニメでは最終的に琉実は“待つ”、那織は“待たない”と宣言しました。

内田:決めたなら背中を押すしかないですよね。私が那織の友達だとしても「行けるところまで行っちゃえば良いよ」と言うと思います。

後本:私も琉実と友達だったら「攻めちゃいなよ」と言います。

坂田:「瑞真にしなよ」じゃないんだ。

一同:(笑)

後本:それはちょっと思ったり(笑)。でも、どうしても純がいいと言うのであれば、友達として幸せになってほしいので応援しちゃいます。もしかしたら麗良の目線に近いのかもしれません。待ち続けるのはいいけど、後悔はしてほしくないなと。

(C)2023 髙村資本/KADOKAWA/ふたきれ製作委員会
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