秋アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season 声優インタビュー連載第1回:ナツキ・スバル役 小林裕介さん|ようやく王選候補としてのスタートラインに立ち、歩み始めたという実感があります
TOKYO MX、AT-Xほかにて10月2日(水)より放送開始となるTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season。
2nd seasonで描かれた「聖域」での戦いから1年が過ぎ、平穏な日常を過ごしていたスバルたちの元に届いたのは、水門都市プリステラへの招待状。訪れたプリステラで待っていたのは、王選候補者やその騎士たちとの再会だけではなかった。迫りくる策略や危機を前に、スバルたちがどう乗り越えていくのか……。
2020年と2021年に放送された2nd seasonに続く物語。プリステラを舞台とする待望の3rd seasonがいよいよ放送開始となります!
アニメイトタイムズでは、キャスト陣にメールインタビューを実施! 第1回は、ナツキ・スバルを演じる小林裕介さん。2nd seasonを通して感じるスバルの成長や変化、そして3rd seasonのお話などをお伺いしました。
スバルの最大の成長は、人に頼れるようになったことだと思います
──2nd seasonを通してスバルの成長や変化を感じたところは? またそういう部分をどのような気持ちで演じられたのでしょうか?
ナツキ・スバル役 小林裕介さん(以下、小林):2nd seasonでのスバルの最大の成長は、人に頼れるようになったことだと思います。
命の危険が伴う状況で誰かに頼るというのは、相当なお互いの信頼がなければできないことです。しかし、「頼ってもいいんだ」ということ、そしてそうした存在が周りにいると認識できたことは、スバルにとって本当に大きな一歩でした。それに気づいてからは、スバルの切迫感が少し和らぎ、演じる際にも少し余裕を持てるようになりました。
──スバルはエミリアやベアトリスが過去と向き合ったり、前に進んだりする助けとなる役割を果たしましたが、エミリアやベアトリスの変化についてはどう思われましたか?
小林:エミリアは過去に向き合い、自分の弱さを受け入れながら強く成長し、ベアトリスは長い孤独から解放され、スバルとの絆を通じて新たな未来を選ぶ決意をしてくれました。
スバルの言葉が二人の道を開くきっかけとなったことを嬉しく思いますし、その役割を果たせるまでにスバル自身も成長していたことに感動しています。
──2nd seasonで印象深かったエピソードを教えてください。
小林:一番は「親子」の回です。スバルの原点がそこで描かれていて、今まで彼に対して抱いて気持ちがひっくり返った方も多かったんじゃないでしょうか。
スバルが現代に残してきた後悔や抱えていた葛藤に、たとえそれが現実ではなかったとしても一つの区切りをつけたことで少し大人になった。それを教えてくれる大切なエピソードです。
──約3年半ぶりのTVシリーズの制作が決まった時の感想と、どのような気持ちで収録に臨もうと思われましたか?
小林:次があるかわからなかった2nd seasonの時とは違い、 3rd seasonの制作はほぼ間違いないだろうと思っていたので、同じ空き期間ではありましたがそこまで長くは感じませんでした。臨む心構えはいつも同じで、誰よりスバルに寄り添い、自分の心のケアをしっかりしようと思っています。
──3rd seasonの台本を読まれて感じた印象をお聞かせください。
小林:陣営内の結束力が強まったことを感じました。前回は、エミリア陣営全員にとって試練の多いシーズンでした。それを乗り越え、ようやく王選候補としてのスタートラインに立ち、歩み始めたという実感があります。
セリフの随所に、お互いを信頼し合うニュアンスが込められているので、それらを汲み取りながらアニメを楽しんで欲しいです。