秋アニメ『ネガポジアングラー』第2話 上村 泰(監督)×岩中睦樹(佐々木常宏 役)振り返りインタビュー|PVにも使われたハナちゃんの笑顔が印象的な回に
毎週木曜22時よりAT-X・TOKYO MXほかにて好評放送中のオリジナルTVアニメーション『ネガポジアングラー』。自身も大の釣り好きである上村泰監督が、『BLUE GIANT』・『幼女戦記』を手掛けたNUTとタッグを組んでお届けする、「釣り」を題材にしたアニメとなっています。
不幸続きな青年・佐々木常宏が「釣り」を通じて、様々な出会いや経験を積んでいく様を描く本作。アニメイトタイムズでは、上村監督と佐々木常宏役の岩中睦樹さんに各話ごとの感想や収録エピソードなど、たっぷりとお話を伺ってきました!
毎話ごとの振り返りインタビューとして、各話放送後の金曜日に毎週更新中。今回は第2話についてのお話となります。ネタバレ満載となっていますので、ぜひ各話を見てからご覧ください!
第1話はこちら
PVのサムネイルにもなっているハナちゃんの笑顔が印象的な2話
――2話の感想を伺う前に、今回からOPとEDが入りましたので、こちらについてもお話を聞ければなと。
岩中睦樹さん(以下、岩中):やっぱりVan de Shopさんの『イト』、すごいノれる曲でめちゃくちゃ好きな感じでした。アニメーションも綺麗に描かれていて。見ていたらすごく釣りがしたくなるような。いろんな釣具とか魚とかも出てきて、本当に「めっちゃ釣りのアニメです」みたいな感じになっていて好きでした。
エンディングの96猫さんの『承認欲求』も素敵ですよね。都会の夕暮れのような、少し静かな場所に行っても遠くから人々の喧騒とか風とか、あとは電車が通る音とかを想像できるような、ちょっと黄昏たくなるような素敵な曲でめちゃくちゃオシャレで好きです。
――2話を見た感想はいかがでしたか?
岩中:2話は……。僕がまだすごく緊張していたのを覚えています(笑)。アフレコの時にビクビクしていたのですが、逆にそのビクビクがちょっと反映されているような気もしないこともないというか。本当にアフレコ現場に来て「あぁ、俺主役だった」っていうのがなんか冒頭の「え、家ない」みたいに言うのとちょっと似ていたりとかしたんですけど。
でも散々ですよね、常宏も。1話で自らの命を絶とうとするところから始まって、最後で家がない!? となって。で、また2話から家がないとこから始まってみたいな。でも、すごくこれからが楽しみになるような感じの2話だったかなって思います。
上村泰さん(以下、上村):本PVのサムネイルにもなっているハナちゃんのシーンが2話なんですけれど、本当にすごくいい笑顔だったなっていうのは僕もやっぱり見て思いました。本当にハナちゃんの釣り好きというか、人に対して誠実な感じって言えばいいんですかね。そういったものがすごく出ているいい話数だなと思っています。
あとは、モデルになっている場所はもう今はないんですけど、知っている人はなんか「あー」って思っていただければそれはそれで、なんかいいなと思っています。
――先ほどハナちゃんのお話が出ましたけども、今回好きなシーンはいかがですか?
岩中:でもやっぱりそこが一番ですかね。ハナちゃんの笑顔がやっぱり一番印象的でしたからね2話は。
上村:こずえがキャストするシーンがあるんですが、上手いんです(笑)。作画的にもですが、こずえ自体がキャスト上手いんですよね(笑)。
岩中:ハナちゃんとずっと釣りに行っているっていうのもあるんですかね。最初からあんな上手かったわけじゃないだろうし。
――虫エサも苦手そうでしたしね。
岩中:虫エサなぁ……虫エサ触れないんだよなぁ。
上村:虫エサ触れない方って実際結構いらっしゃいますからね。
岩中:触れそうな気もするけど、多分実物を目の前にしたら絶対触れない気がします(笑)。
上村:取材をしていた時に釣りをしたことないスタッフさんと一緒に行きましたけど、やっぱりエサ触れない人が何人もいましたし、そういうところもリアルなのかなと(笑)。
[文・二城利月]
作品概要
あらすじ
鬱々とした日々を過ごす常宏は、ある日借金取りに追われ海に転落したところを、釣り好きの少女ハナとその釣り仲間の貴明たちに助けられる。
ハナに勧められるまま人生初の釣りを経験し、その釣り仲間とも親交を深める常宏。
ハナや貴明の働くコンビニでバイトも始め、難解な釣り用語や生アミの匂いに苦戦しながらも、徐々に釣りにハマっていく。
手元に伝わるアタリは、生の実感――。
転落し続け世界を見上げるだけの人生は、そう簡単に変わらない。
そんな常宏が釣りを通して見つけたものとは……?
キャスト
(C)NEGAPOSI-ANGLER PROJECT