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『リゼロ』第3期:高橋李依インタビュー【連載第2回】

秋アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season 声優インタビュー連載第2回:エミリア役 高橋李依さん|一発目からスバルが驚くくらいデカめの氷を撃ち始めて「さすが物理!」と思いました(笑)

 

シリウス役の安済知佳さんの芝居で再び『リゼロ』らしい緊張感が!?

――3rdから登場の魔女教大罪司教、シリウスはすごく存在感が強いキャラですが、安済知佳さんのお芝居を聴いた印象はいかがですか?

高橋:ちかぺ(安済)さんとは最近、共演が多かったこともあって、『リゼロ』に参加してくださるのがすごく嬉しくて。

ちかぺさんなら「何かきっとおもしろいものを持ってきてくれる」という信頼があったので、どういうお芝居を持ってきてくれるのかを考えるのではなく、ちかぺさんが現場に来てくれる、わくわくが大きかったです。

だからしゃべり出す言葉や音色などまったく想像しないようにして現場に行ったら、シリウスのおかげで緊張感が増して、現場がまた一段階引き締まったことで、『リゼロ』が帰ってきたな、と一気に引き戻してくれました。

――ペテルギウスと同じ大罪司教だけあって、すごくクセが強いですよね。

高橋:彼女の「ありがとう。ごめんね」のセリフにも、引力がありますよね。

 

 

――本放送の前にジャパンプレミアや劇場での先行上映での舞台挨拶などありましたが、反響や反応はどう感じられましたか?

高橋:レッドカーペットや舞台挨拶を通じて、『リゼロ』の3rdが始まることを知らない人が少ない印象を感じました。

私たちも3rdの始まりを、「来るぞ! 来るぞ!」と今か今かと待っていられたので、「なんて素敵な続編なんだろう」と思いましたし、今回3rdの放送にあたっても、宣伝チームの皆さんが一生懸命動いてくださり、とても頼もしく感じました。

 

バトンを繋いでここまで来られた作品。51話はこれからも作り続ける自信にも

――51話と52話を振り返った感想をお聞かせください。

高橋:51話はトレンドで1位になっていましたね。キャスト陣も集まってリアルタイムで観ました。なかなかアフレコでは会えていなかった、パック役の内山夕実さんやいのりちゃんも来てくれて、「また『リゼロ』が帰ってきたんだな」と感慨がひとしおでした。

 

 
分散収録や年数、作品の性質上、メンバーも入れ替わり立ち替わりで。

私たちキャスト陣以外にも、スタッフの皆さんも入れ替わりながらバトンを繋いでここまで来られた作品なので、改めて各方面への感謝と、これからへの気合が入りました。

――51話は90分スペシャルだったので、劇場版1本を作るのとほぼ同じくらいの労力ですよね。51話全体が3rdの大いなる序章になっている、そんな気がしました。

高橋:8月末から約2週間に渡って劇場で51話を先行上映していましたが、見てくださった皆さんが、オンエアで見る方たちのためにネタバレしないよう配慮していただけて、温かい気持ちになりました。

オンエアされて晴れて、SNSやWEBラジオ『Re:ゼロから始める異世界ラジオ生活』(https://www.onsen.ag/program/rezero/)で皆さんと3rdのお話をできるようになったので、一緒に盛り上がっていきたいですね。

――そして52話では戦うエミリアも見られて。

高橋:まさかのシリウスと戦いましたが、エミリアの頼もしさを感じました。スバルが何度も『死に戻り』を繰り返し、誰を頼ろうかと悩んでいる時にすっと現れるカッコいいエミリア……かと思ったら、一発目からスバルが驚くくらいデカめの氷を撃ち始めて。「さすが物理!」と思いました(笑)。

シリウスとの対話でも、豹変する瞬間を見ることができて。エミリアが来てくれてよかった!と、みんなに思ってもらえる回になったと思います。

52話で好きなシーンは、激情しているシリウスから「男を誘う瞳! 男を誘う鈴の音の声! 男を誘う煌めく銀髪! ああ、汚らわしい!」と言われた時、エミリアが「ちょっと、変なこと言わないで! この目も、声も、銀色の髪も!私が大好きな人が褒めてくれたもの!世界で一番、カッコいい女の人とおんなじなの!」と言い返した言葉が、2ndでの成長そのもので。

2ndのシーンを軸にして、これからエミリアを演じていきたいと思っていましたが、エミリアからこのセリフが出てきたのがすごく幸せでしたね。

 

 

――そして52話の最後に魔女教のレグルス(CV.石田 彰)が登場して……。

高橋:シリウスの攻撃で炎に包まれた時は正直、死んじゃったかなと思いました。一旦、救出してくれたレグルスが「僕の七十九番目の妻にする」と言い放って。『リゼロ』は引きがすごいですね。先の展開を知っているのに、「妻になっちゃうの!?」と何度見返してもビックリしちゃいます(笑)。

――3rdでは複数新キャラクターが登場しますが、お気に入りのキャラはいますか?

高橋:シリウスに捕らえられている少年の、ルスベルくんです。演じているのが小市眞琴ちゃんで、よく共演させてもらっているのですが、男の子の苦しみなどを演じるのも、とても上手なんですよね。

セリフというよりリアクションのお芝居が多いので、声の技術がしっかりと必要な中、こちらに伝わってくる苦しさや感覚を見事に届けて下さるので、思わず「ルスベルくん、頑張れ!」と応援したくなります。

――3rdの新キャラはみんな、濃いですよね。

高橋:濃いですね。キャラクターデザインもキュートな見た目をしているのに、シナリオがすごく重かったりして(笑)。そこが『リゼロ』のおもしろさでもあるんですけどね。

 

 

全部がメインシナリオ! スピードの感のあるドラマから目が離せない!

――今後の全体的な見どころとエミリア的な見どころのご紹介をお願いします。

高橋:エミリアがレグルスに捕らえられて妻になってしまうかもという状況の中、それぞれのメンバーが散らばって動き始めているところが大きなポイントかなと思います。

街中の広告やPVにもいるように、敵がまだいるじゃないですか! まだ登場していない敵がたくさんいる中で、どこでどんな作戦を遂行するのか、どんな敵と対峙するのか。プリステラの中で同時に展開していく緊迫感は見どころだと思います。

――それぞれの場所で繰り広げられるドラマも熱かったり、感動的ですよね。

高橋:熱いですね。それぞれがサブシナリオではなく、全部メインシナリオと言っていいくらい、各々の感情の動きも激しいし、どこの戦いにも目が離せません。

実況しながら楽しんでいただきたい気持ちもありますが、劇的なことがすごいスピード感で散りばめられていたりもするので、しっかり見ていないと見逃してしまうかもしれません。

 

 

――53話では連れ去られたエミリアのその後だけでもエピソードとして大きいのに、あのキャラの泣ける話も。

高橋:そうなんですよね。エミリアとして新たに登場するキャラと掛け合いもしていますが、ここから先は各場所で掛け合いを繰り広げているので、私もみんなのパートがどうなっているのか、見るのがすごく楽しみです。

――次回はベアトリス役の新井里美さんにインタビューします。共演時の新井さんのエピソードや、収録やイベントでは言えなかったメッセージをお願いします。

高橋:収録の時にみっこさんがいると、いつも現場がパッと明るくなって、「ここにいられて幸せだな」と毎回噛み締めてしまう、大好きな存在です。私もみっこさんみたいに、みんなの気持ちがまあるくなる、温かくて強い、素敵なレディになりたいです。

お芝居については、私が改めて言葉にする必要もないくらい大尊敬していますが、人間的な面でも、本当にいつも助けてもらっています。かけていただいた言葉、一つ一つ、大切にしています。これからもよろしくお願いいたします!

 

ゆっけ氏に「うまくなった」と言われたい

――ちなみにインタビュー連載の前回が小林さんで、高橋さんへのメッセージもいただいているので、せっかくなのでご紹介したいと思います。「付き合いも長くなったし稼働も多いし、もう(エピソードは)出し尽くしてるかな(笑)。でも気づいたらお互いそれなりに先輩になってきたね。上の人たちに追いつけるよう、そして後輩たちからは「先輩カッケェ」って慕われるような役者でいられるように頑張っていこうぜ!」と。

高橋:嬉しい!

 

 

――このカッコいいセリフ回しはどんどんスバルみたいになっていきますね。

高橋:やっぱり座長ということもあって、イベントや舞台挨拶などいつも最後の締めのメッセージを言う立場で。私も横で聞かせてもらっていますが、「最後は絶対に締めてくれる」という絶対的な信頼があります。

1stの頃、私はまだデビューして4年くらいで、お芝居もまだ試行錯誤中で、当時の『リゼロ』を今見ると恥ずかしくなる表現ばかりですが、ゆっけ氏がスバルとして聴き続けてくれているからこそ、いつか「うまくなったじゃん!」と言われたいです。

この人に「うまい!」と言われたい役者さんの一人なんです。だから「成長していく私を見ててよ」と。過去の私ではなくて、今の私も頑張っているからと思っていましたが、このメッセージをいただいて、ちゃんと肩を並べ合って、対等に思ってくれているんだと感じられて嬉しいです。文通したみたいで、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。

――では改めて3rdをご覧になってくださっている皆さんへメッセージをお願いします。

高橋:まずオンエアを見てくださったり、この連載を読んでくださってありがとうございます。

3rdのオンエアが始まって、こちらでインタビュー連載も始まりました。『リゼロ』の目が離せないストーリーやバトルを見て興奮される方、考察してしまって夜眠れない方など、いろいろな楽しみ方をされていると思います。

キャスト陣がお話を振り返るこの連載や、WEBラジオ、イベントなどもありますし、『Re:ゼロから始める休憩時間(ブレイクタイム)』も配信されています(https://www.youtube.com/watch?v=t9jlGnFvQhw)。コラボ企画もいろいろ展開されていますので、引き続き、『リゼロ』を丸ごと応援していただけると嬉しいです。

 

作品概要

Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season

 

あらすじ

襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。

王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。

それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てたルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。

招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。

一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。

水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。

少年は再び過酷な運命に立ち向かう。

 

キャスト

ナツキ・スバル:小林裕介
エミリア:高橋李依
ベアトリス:新井里美
ガーフィール・ティンゼル:岡本信彦
オットー・スーウェン:天﨑滉平
フェルト:赤﨑千夏
ラインハルト・ヴァン・アストレア:中村悠一
クルシュ・カルステン:井口裕香
フェリス:堀江由衣
ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア:堀内賢雄
アナスタシア・ホーシン:植田佳奈
ユリウス・ユークリウス:江口拓也
プリシラ・バーリエル:田村ゆかり
アル:関智一
リリアナ・マスカレード:山根綺
ヨシュア・ユークリウス:石毛翔弥
キリタカ・ミューズ:西山宏太朗
ハインケル・アストレア:津田健次郎
シリウス・ロマネコンティ:安済知佳
レグルス・コルニアス:石田彰
ライ・バテンカイトス:河西健吾
カペラ・エメラダ・ルグニカ:悠木碧

 

(C)長月達平・株式会社 KADOKAWA 刊/Re:ゼロから始める異世界生活3製作委員会
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