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『ブルーロック』第2期:島﨑信長インタビュー【連載第7回】

『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』連載インタビュー第7回:凪誠士郎役・島﨑信長さん|凪の中に生まれた「自分を見て欲しい」という想い。ストライカーとして世界に放つ、“破壊的”自己紹介

2024年10月5日(土)より放送中の『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』。

過酷なセレクションを乗り越えた潔世一たちが次に挑むのは、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)! 己のエゴを世界に刻み、自らの手で運命を変えるため、史上最もアツい戦い(試合)が幕を明けます。

アニメイトタイムズでは、各話放送後にキャスト陣へのインタビューをお届け! 第7回は、凪誠士郎を演じる島﨑信長さんにキャラクターの成長や「U-20日本代表戦」の流れを一変させた“あのシーン”についてなど、様々なお話をお伺いしました。

※本記事には、第2期第7話までのネタバレが含まれます。

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ブルーロック VS. U-20 JAPAN
──全てを賭けて挑め。いくぞ、才能の原石共よ時代を変えるのは俺たち“ブルーロック(青い監獄)”だ──日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるため、日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを立ち上げる。プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。しかも全員FW(フォワード)。脱落すれば将来、サッカー日本代表へ入る資格を失うという極限状態の中、選ばれし才能の原石たちは、ストライカーとしてのエゴを次々と覚醒させていく。時に他人を蹴落とし、時に自らの進化を以て、過酷なセレクションを生き残ったのは35人。エゴが渦巻く熱狂のサバイバルを乗り越えた彼らは、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの存続を賭けて、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)へと挑む!今、己のエゴを世界に刻むため、自らの手で運命を変えるため、史上最もアツい戦い(試合)が始まる。作品名ブルーロックVS.U-20JAPAN放送形態TVアニメシリーズブルーロックスケジュール2024年10月5日(土)~テレビ朝日系全国ネット“IMAnimation”枠にて話数全14話キャスト潔世一:浦和希糸師凛:内山昂輝凪誠士郎:島﨑信長雪宮剣優:江口拓也乙夜影汰:河西健吾烏旅...

凪の玲王に対する信頼は“当たり前”だからこそ重い

ーー改めてにはなりますが、普段からどのようなことを考えて凪誠士郎というキャラクターを演じられているのでしょうか?

凪誠士郎役・島﨑信長さん(以下、島﨑):凪というキャラクターは、クールというか少し天然で面倒くさがりですが、実はすごく天才的なサッカープレーヤーで、目立つフックになる要素がいっぱいあるキャラクターです。

良い意味で目立つ記号が強いのでその強い印象に僕が引っ張られすぎると、視聴者の方々はそこにしか目がいかなくなってしまいます。それはあまり好ましくないと思っていて、どちらかというと「凪誠士郎」という人間が今までどのように生きてきたのかという部分に重心を置くことで、結果的に全部が良くなるんじゃないかなと考えています。

ーー第1期、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-(エピ凪)』を経て、身体的、精神的に凪が成長していると感じる点をお聞かせください。

島﨑:これはすごく顕著で、以前と比べて面倒くさがることが少なくなりました(笑)。

特にサッカーに関しては「めんどくさ」と言うことはあっても、以前よりも能動的に意欲を持ってサッカーに取り組んでいて、そこは一目瞭然だなって。

元々、凪はコミュニケーション能力が高くて、やる気になれば何でもできる子なんです。ただ、やる気がなかっただけで、実は頭も良い。やる気になれば勉強もできるし、おそらく何でもこなせる天才的な才能を持っています。一方で、何かに一生懸命取り組むことだったり、長く続けたりすることが今までになかった訳です。それは対人関係においても同様で、誰かに深く関わることや信用することがなかった。ある意味では、自分が傷つくことを避けてきたんだろうなと。ただ、意欲を持って取り組めば“ハイスペックボーイ”なので、コミュニケーションの潤滑油的な役割もこなせるし、パスもちゃんと出せるんですよ。

ーーキャラクター同士の関係性としては、御影玲王の存在が外せないと思います。凪と玲王の関係性については、どのように感じていますか?

島﨑:一般的なイメージだと玲王の方が凪に対して強い気持ちを抱いて、執着しているように見えると思います。ただ、個人的には玲王に対する凪の気持ちの方が案外重いと感じていて。と言うのも、凪は玲王のことを当たり前に信用している節があるんです。

凪にとって、ふたりで世界一を目指すのは当たり前のことだから「先で待ってる」という言葉もそのままの意味というか。「取り敢えず先に行くから!」という感じで、軽く聞こえるくらい当たり前に思っているのが逆に重いんです。

重すぎる期待をしているからこそ、いちいちそこで不安に思ったりブレたりもしない。「だって一緒に行くんでしょ?  当たり前じゃん」って。第1期19話で玲王に対して「俺らの約束忘れてんの、お前の方じゃん」と怒るシーンもありましたが、あそこで怒りを覚えているのはそういうことなんじゃないかなと。

なので、色んな意味を込めて「玲王は大変だね……」って思います(笑)。

ーー『エピ凪』の取材で玲王を演じる内田雄馬さんにお話を伺った際、玲王のことを「未熟」という言葉で表現されていました。島崎さんから見た第1期、『エピ凪』の時の玲王の印象もお伺いできればと思います。

島﨑:『ブルーロック』という作品には“エゴ”というテーマがあって、基本的にどのキャラクターも何かしらのエゴを持っています。

そんな中で、「俺がゴールを決めたい」というところが“ブルーロック(青い監獄)”におけるストライカーの本線だと思うのですが、玲王は「凪と2人で世界一になる」というエゴを貫いています。ある意味でこれは難儀だなと。

玲王にはプレイヤーとしての才能もありますが、何かを育てたり、発展させたりするプロデューサー的な才能があると感じています。だからこそ、とんでもない煌めき、ズバ抜けた才能に惹かれてしまう。あらゆるものを既に持っているからこそ、手の届かないキラキラしたものを持っている凪のことを“宝物”と表現しているんじゃないでしょうか。

そういう意味では、凪を全面的にサポートする形で世界一を目指す道もあったと思うんです。そこで一緒にピッチに立つ選択をする青さは彼の良いところでもあるし、挑戦しないと可能性の先の結果は生まれないので。難儀な道を選んだ玲王くんがこれからどうなって行くのか楽しみにしています。

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4月19日(金)より全国公開となった『劇場版ブルーロック-EPISODE凪-』。本作はシリーズ初の劇場版!『ブルーロック』の人気キャラクター・凪誠士郎にスポットを当てた『ブルーロック-EPISODE凪-』の物語が描かれています。ファンのみなさんは、特に凪誠士郎と御影玲王の関係性がどのように描かれるのか、気になっている方も多いことでしょう。そこで今回は、御影玲王役・内田雄馬さんのインタビューを実施しました。役を演じているからこそ見える「御影玲王」についてや、凪誠士郎との関係性について聞いてみました。  「御影玲王」の内面を紐解く、芝居をして感じたこと――改めて『劇場版ブルーロック-EPISODE凪-』の映画化が決定した際の心境をお聞かせください。御影玲王役・内田雄馬さん(以下、内田):そうですね、「EPISODE凪」が映画化されるということで。本作の「すごいな」と思う部分は、「凪誠士郎」というキャラクターに焦点を当てた作品で劇場版を1本作ることが出来るというところですね。各キャラクターの個性やドラマが練られて作られているからこそ、キャラの視点を変えて見ても面白いんだと思います。どのキャラクターもそうですが、凪というキャラクターに底知れない魅力があ...

ーー第2期では玲王が「カメレオン」という新たなスタイルを覚醒させ、凪に向ける感情も少しずつ変化を見せています。第2期からの玲王の活躍をご覧になっていかがでしたか?

島﨑:「“器用大富豪”と呼べ」という玲王の言葉は印象に残っています。常に自信がある訳ではない玲王だからこそ、余計に良いなと。普通のラインから見れば充分に凄いはずですが、サッカーの才能がある人たちに囲まれると、器用貧乏に見えてしまう。そういったコンプレックスを反転させる良いセリフですよね。

玲王は頭が良いので、ちゃんと気持ちの面もプレーの面も積み重ねていくタイプの人だと思います。「カメレオン」というスタイルを身につけて活躍している場面はもちろん、「プレイヤーとして凪と肩を並べられない」という迷いとか。そういう玲王のひとつひとつの積み重ねが好きです。

ーー第7話のクライマックス、「はじめましてニッポン… 俺が…凪誠士郎だ!」という自己紹介とともにゴールを決め、会場の空気を一変させる凪の活躍が印象的でした。こちらのシーンについて島﨑さん自身が感じたことや、演じるうえでの想いをお伺いさせてください。

島﨑:とても大事なシーンですが、凪自身はあの言葉を決め台詞だと思っていなくて、思わず出てしまった言葉なんですよ。そこも凪の変化した部分じゃないでしょうか。

やっぱり挨拶をするということは自分を知って欲しい、知らしめたいという想いがあると思います。周りが見えていないと挨拶もできない、「はじめまして」と言うことすらも面倒くさいというか(笑)。でも、ここでは世界に向けてきっちり挨拶と自己紹介をしている訳です。今の凪誠士郎のアツさが受け取れますし、色んな人に「自分を見て欲しい」と思えるようになったんだなって。

あと、彼にはワードセンスがあるなと改めて思いました(笑)。この作品には色々なワードセンスを持っている人がいて、外しすぎて面白くなっている人もいる中で、外しすぎない独特さがあるなと。力の抜けたパンチラインを自然に打ち出せる子なので、そういった彼のセンスも光るシーンだと感じました。

ーー最後に、今後の見どころや楽しみにしてほしいポイントを教えてください。

島﨑:『ブルーロック』は各キャラクターの人間性やエゴ、歩んできた歴史、人と人のぶつかり合いがプレーにも出ている作品です。試合が加熱すればするほど、それぞれの人間性やバックボーンのドラマも相乗効果でよりアツくなっていきます。

ここからはどのキャラクターも本質を曝け出して、本当にすごいことになっていきますが、そこからサッカープレイヤーじゃなくても、受け取れるものがあるんじゃないかなと。見ていただいて損はないので、全部見逃さずに楽しんでいただけたらと思います。

[インタビュー/笹本千尋 編集/小川いなり]

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『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』作品情報

ブルーロック VS. U-20 JAPAN

あらすじ

──全てを賭けて挑め。
いくぞ、才能の原石共よ
時代を変えるのは俺たち“ブルーロック(青い監獄)”だ──

日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるため、
日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを立ち上げる。

プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。
しかも全員FW(フォワード)。

脱落すれば将来、サッカー日本代表へ入る資格を失うという極限状態の中、
選ばれし才能の原石たちは、ストライカーとしてのエゴを次々と覚醒させていく。

時に他人を蹴落とし、時に自らの進化を以て、過酷なセレクションを生き残ったのは35人。
エゴが渦巻く熱狂のサバイバルを乗り越えた彼らは、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの存続を賭けて、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)へと挑む!

今、己のエゴを世界に刻むため、自らの手で運命を変えるため、史上最もアツい戦い(試合)が始まる。

キャスト

潔 世一:浦和希
糸師 凛:内山昂輝
凪 誠士郎:島﨑信長
雪宮剣優:江口拓也
乙夜影汰:河西健吾
烏 旅人:古川慎
蜂楽 廻:海渡翼
二子一揮:花江夏樹
蟻生十兵衛:小西克幸
千切豹馬:斉藤壮馬
我牙丸 吟:仲村宗悟
雷市陣吾:松岡禎丞
御影玲王:内田雄馬
馬狼照英:諏訪部順一
時光青志:立花慎之介
氷織 羊:三上瑛士
七星虹郎:波多野翔
剣城斬鉄:興津和幸
五十嵐栗夢:市川蒼
帝襟アンリ:幸村恵理
絵心甚八:神谷浩史
糸師 冴:櫻井孝宏
オリヴァ・愛空:日野聡
閃堂秋人:若山晃久
超 健人:笠間淳
狐里 輝:梶原岳人
若月 樹:坂泰斗
颯 波留:小野賢章
蛇来弥勒:白井悠介
仁王和真:佐藤拓也
音留徹平:土岐隼一
不角 源:小林親弘
士道龍聖:中村悠一

(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会
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