秋アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』リリルカ・アーデ役 内田真礼さん&ヴェルフ・クロッゾ役 細谷佳正さん|ベルの魅力は「優しさ」や「変わらないところ」【連載第11回】
シリーズ累計発行部数が1700万部を突破する小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊/通称『ダンまち』)。
TVアニメシリーズ最新作となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』が、2024年10月より放送開始されました。
今回の放送に合わせて、アニメイトタイムズでは出演キャスト陣にメールインタビューを実施!
第11回はリリルカ・アーデ役 内田真礼さん、ヴェルフ・クロッゾ役 細谷佳正さんに、それぞれの役を演じるうえで心がけていることやフレイヤ様はどういった存在か、注目してほしいシーンなどをお伺いしました。
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人間がたくさん関われば、一筋縄ではいかないもの
──『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』の原作や台本を読まれた際の印象はいかがでしたか? 演じる上で心がけたことがありましたら聞かせてください。
リリルカ・アーデ役 内田真礼さん(以下、内田):なかなか、みんながしあわせになるって難しいことなんだと、みんな傷つかないでほしい、、!と思っていました。
人間がたくさん関われば、一筋縄ではいかないものですが、今回は特にそれを感じましたね。
ヴェルフ・クロッゾ役 細谷佳正さん(以下、細谷):ダンまちの原作や台本を読んで感じることは、この物語を書いた人は優しい人間なのだろう、という事です。ヴェルフの役を頂いて、アニメのアフレコが始まった時からそれを感じていました。
その時々で自分も変わっているので、演じる時に心がけている事は特にこれです、というのはありません。
──内田さん演じるリリはフィンの指導を受け、いよいよ本格的に指揮官として開花しようとしています。これまでとは違った形でベルの力になろうとするリリへの思いを改めて聞かせてください。
内田:リリの頼もしさがしっかりでてる今作は、私から見ても頼もしくて、リリがどんどん素敵に成長しているのを感じていました。
普段の姿と、先頭に立って鼓舞しているリリは、別人のようでもありましたし、前へ進んでいるベルの横で彼女自身も強くなったのだと嬉しかったです。
──細谷さんは以前のインタビューでも、本作について「この物語を描いた人間は優しい人間なんだろうな」と思わせるものを感じた、と仰っていました。『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』11話までの物語のなかで特に優しさを感じたシーンはありますか?
細谷:こういう感覚って、特に優しいシーンをみたからとか、登場人物の優しい瞬間があったから感じたというものでは実はなくて、読んだり見たりしているときにふとそう思えてしまうような感覚でした。
僕の話で恐縮ですが、例えばやりたかった作品のオーディションに合格する事ができたとか、会いたい人に会えたから「幸せ」か?というと…例えそうではなくても幸せだしな…と思ってしまうというか。
それは「めちゃくちゃ嬉しい」だとか「ラッキーである」ことには間違いないんですけど、幸せか?というと言葉に少し違和感が僕にはあって。
歩いていて天気が良くて、風も心地よくて気持ちがいいとか、今日は会った人ととても心地よい会話ができたとか、街で会った知らない人が親切だったとか、朝起きて家の窓を全て開けている時とか…
そういう時に「幸せだな」と僕は感じるタイプで。
それに似た感覚で感じた「この物語を書いた人間は優しい人間なんだろうな」という感覚なので、特別なシーンがあるから優しさを感じたというのではないんです。