
「たぶん誰も当たらない(笑)」約7年の時を経て、ついに全人類石化の真相へ──『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』小林裕介さん&河西健吾さんインタビュー
TVアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』ファイナルシーズン第3クールが、2026年4月2日(木)から放送開始となりました。
『Dr.STONE』(ドクターストーン)は稲垣理一郎先生×Boichi先生による人気コミックスで、週刊少年ジャンプ(集英社)にて、2017年より2022年まで連載。2019年にはTVアニメ放送が開始。物語の最終章となる『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』が2025年1月より分割3クールで始まり、4月よりついに完結となる第3クールが放送開始となりました。
全人類石化の黒幕・ホワイマンが月にいると突き止めた千空は、全ての謎を暴くため『月面着陸計画』を始動。石化光線の発信源・南米で、Dr.ゼノ率いる科学王国のスタンリー部隊との激しい戦いの末、世界中の人間は再び全て石になった。絶望的な状況下、スイカがたった一人で科学を繋ぐ希望となり、千空を目覚めさせる。千空は全人類の未来を取り戻すため、ホワイマンと石化の謎、その核心へと迫る。
アニメイトタイムズでは放送を記念して、石神千空役・小林裕介さん、あさぎりゲン役・河西健吾さんにインタビュー。ファイナルシーズンを迎えるお気持ちから、キャラクターについて、そしてこれまでの収録現場の裏話まで、余すところなく語っていただきました。
※前シリーズまでのネタバレを含みますので、ご注意ください。
7年間にわたるアニメ最終シーズンが放送
──いよいよTVアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』ファイナルシーズン第3クールがスタートします。最終クールが放送される今の率直なお気持ちをお聞かせください。
石神千空役・小林裕介さん(以下、小林):今回のクールで、いよいよ物語が完結することになります。実はアフレコ自体は終わっていて、作品をやり切ることの感慨深さというのは一度味わっているので、あとはみなさんがアニメを見て、どういう反応をするのかをただ楽しみにしている状態です。
あさぎりゲン役・河西健吾さん(以下、河西):小林くんと同じ気持ちですね。アフレコ収録を終えたときは、本当に終わるんだという気持ちになっていましたが、今はその気持ちはだいぶ抜けて、今は早く完成を見たいという、いち視聴者としての目線で楽しみにしています。
──オンエアはどのようなお気持ちで見られますか。
小林:基本リアルタイムで見る時は、新鮮な気持ちで見ていますね。原作を読み込んでいるので、アニメではどのように再現しているのかも気になってしまい「これはそういうふうに表現するんだ!」とか、そういう見方をしながら楽しんでいます。
あとは、「こういう音楽がかかるなら、もう少しこうした方が良かったな」という感じで、自分のお芝居の反省会をどうしてもやってしまうんです。でも、それは完成してみてわかることですし、あくまで自分の主観の問題なので「もし今後、朗読の機会があって、音楽が付いている時には、こうやりたい」とか、自分の糧にするような気持ちで放送を見ていますね。
河西:我々がアフレコをする際には、絵コンテでラフな画の状態の時もあるので、アニメとしてどんなふうになるのかが想像できないんです。やっぱりマンガと違ってアニメになると、「あのシーンで、こんなふうになっているんだ」と感じたり、原作にはない追加の画やお話とかも入ってきたりします。アニメはアニメの楽しみ方があると思っているので、完成は待ち遠しいですね。
──ご自身のお芝居も確認しますか。
河西:『Dr.STONE』に関していうと、収録から放送まで間が空くことも多いので、「あの時、ああだったな」と思いながら見るというよりは、「あの時、こういうふうにやっていたんだな」という確認の方が強いと思います。
──収録を終えたことに対して寂しさみたいなものはありますか。
小林:寂しいですけど、最後のアフレコを終えて、やり切ったという気持ちがあるので、寂しさよりも達成感の方が強いですね。とかいって、最終話が放送されたら、めっちゃ寂しくなるのかもしれません(笑)。
河西:これまでは次のシーズンがあるなというのは、何となくは思っていたんですが、今回は最後と銘打たれていたので、本当に終わるんだという気持ちはありますね。
キャストが語るキャラクターの魅力
──第1期から第4期まで、キャラクターを演じていて、キャラクターの変化は感じましたか。
小林:千空はずっと変わっていなくて、第1話の時点で完成しているキャラクターだと思っているんです。ストーリーが進むにつれて科学技術が、アップグレードしてはいきますが、科学も知識自体は元々自分の頭の中にずっと変わらずにありますし、適材適所に人を頼ることもできるし、自分の信念も曲げないし、逆にどこが変わったのか教えてほしいぐらいです(笑)。彼はずっと一貫しているところがかっこいいなと思っています。
河西:ゲンは第1期で石神村の面々と出会って、千空という人間について考えます。ゲン自身も言っていますけど、自分はペラペラの人間で、どっちに転ぶかわからないという状況下で、実際に千空たちが作る現代の発明品やクラフトを見て、「この人だったら、ストーンワールドを打破できる」という確信めいたものがあったから、寝返ったと思うんです。
その後は千空サイド、科学王国チームの人間として動いていて、何かあればスパイとして潜り込んでいたので、ずっと変わらず、一貫して千空についていくというスタンスは変わらなかったんじゃないかと思います。どこかで裏切ってやろうということもなかったし……。なので、変化と言われたら、第1期の千空との出会いだと思っています。
──『少年ジャンプ』のキャラクター人気投票などでも、千空はかっこいいと言われていますが、ご自身はかっこいいキャラクターを演じているという認識はありますか。
小林:全くないです。なのでイベントをした時に、客席から黄色い声が飛んでくるこに若干の戸惑いを感じています。(笑) もちろん彼の生き様であったり、絶対に諦めない姿勢には惹かれます!けど世間一般的にいう「かっこいい」とは違うと思うんですよね。
僕が彼を演じるにあたってみんなの精神的支柱として、どっしり感を出したいというのは常々思っていました。カリスマ的な魅力よりは縁の下の力持ちらしい要素を入れたいと。
その結果ドスの利いた、僕にしては珍しい低音を使いました。もしかすると、その声にかっこいいと思わせる要素が入ったのかもしれませんけど、個人的には未だにかっこいいキャラを演じているという感覚はないですね
──ゲンはいかがですか。
河西:みんなの思うゲンの印象ってあると思うんです。原作を読んでいる段階でもあると思うし、実際にアニメになって僕の声がついて、「こんなふうになったんだ」というのもあると思います。制作陣側でも「ゲンはこうしていこう」という思惑などもあると思うので、そういったところに、「僕はどんなふうにアプローチできるか」、「ゲンだったら、こんなことをしてもいいんじゃないか」と思って演じていました。基本的には、ゲンというキャラクターの中で、どこまで遊べるかというのを毎回、考えながらやっていましたね。
──ご自身が演じているキャラクターについて、好きなところやご自身との相違点はどんなところでしょうか。
小林:千空の好きなところは、人を頼れるところですね。それも千空の持つ合理的なところという意味だと思うんですけど、そう思っても、現代社会ではなかなか実行できないじゃないですか。千空は「お前に任せたい」という信頼を持って伝えるところがしっかりしているので、そこは見習いたと思っています。どうやったら、こんなメンタルになるんだろうなぁ……(笑)。
河西:ゲンは僕と真逆のタイプなんですよ。イベントとかでは、僕もおちゃらけることはあるんですけど、実生活であんなしゃべり方もしないし、「~ちゃん」とか言わないです(笑)。言葉は違うかもしれないですけど、陽キャというか、肩にカーディガンを巻くプロデューサー(1990年前後のバブル景気の中、テレビ局のディレクター・プロデューサーが好んで着ていた)のしゃべり方とか、そんなイメージでキャラクターを作っていたりもするので、僕は絶対になれない人間だなと思いますね。
──お互いのキャラクターについて、お聞かせください。
小林:ゲンは人の心理というものを全て掌握しているので、敵に回ったら恐ろしい、味方になったら頼もしい。本当にそれに尽きると思います。千空とはまた別の分野に精通しているという点で、助けられた場面もいっぱいありました。ゲンを主人公にしても、物語はあるだろうし、そういう意味ではすごく素敵なキャラクターですね。
河西:ゲンは本人も言っていますけど、俗物じゃないですか。女の子が好きで、現代のものが好きで、楽をしたいという理念のもと動いている。そんなゲンが千空という人物に会ったら、本当に科学を復活させて、その全部を見せてくれたので、千空を見た時に「すごい人いるわ。この人についていけば、安心できる」という安心感をくれたんだと思いますね。「千空は何でも作ってくれそう。何でもできるじゃん」って……。
小林:ドラえもん扱いしないで……(笑)。
一同:(笑)。
河西:でもそれぐらい、適材適所ですけど、「何でもできるな、この人は」という印象があります。






























