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朗読×劇『ほしのこえ』の稽古場の様子をレポート!

小松未可子さん、梅原裕一郎さんなどメインキャストのインタビューも公開! 朗読×劇『ほしのこえ』の稽古場の様子をレポート!

2015年4月23日から「CBGK シブゲキ!!」にて公演が始まる、新海誠監督のアニメーションが原作の朗読×劇「ほしのこえ」。声優の小松未可子さんや梅原裕一郎さんがキャストとして参加する事や、新海誠監督が原作を務める作品の舞台化は今回が初という事で注目も多い本作の稽古場を取材! 

今回は主要キャストのコメントと共に、稽古場の様子もレポートしていこう。

■感動の名作を豪華キャストの熱演によって再現!
取材を行った日の稽古場では通し稽古が行われ、少し緊迫した空気が流れていた。実際に稽古が始まると、本番さながらの演技のキャストたち。稽古場には背景やセットなどは無かったが、シーンごとの情景などが目に浮かんでくるほどの素晴らしい熱演で取り組んでいた。

通し稽古が終わると、緊迫した空気から一変してキャスト同士が雑談をしたり、演技・演出の相談をするなど、和気あいあいとした雰囲気でチームワークの良さを感じた。

そんなキャストの方々の熱量もあって、本作は目頭が熱くなる様なシーンが多く、非常に感動出来るものとなっている。もちろん感動的なシーンだけでなく、コミカルな演出も盛り込まれていて、誰でも楽しむことが出来るエンターテイメント作品になっているという印象を受けた。

そして、本作では主人公とヒロインをそれぞれ3人のキャストが演じており、主人公の寺尾昇役には、声優の梅原裕一郎さん、アニメ原作の舞台にも多く出演されている河原田巧也さん、そしてTVドラマなどでもお馴染みの俳優・井上正大さん。ヒロインの長峰美加子役には、声優の小松未可子さん、アイドルグループ「PASSPO☆」に所属する根岸愛さん、そして元モーニング娘の新垣里沙さんという豪華キャスト。同じ役でもキャストによってガラリと印象が変わるのが本作の面白い所なので、舞台を見に行く際は、一度と言わず、二度三度と足を運んでも間違いなく楽しめるだろう。

 
■稽古後のメインキャスト5名にスペシャルインタビュー!

▲写真上段左より、小松未可子さん、根岸愛さん(PASSPO☆)<br>写真下段左より、井上正大さん、河原田巧也さん、梅原裕一郎さん

▲写真上段左より、小松未可子さん、根岸愛さん(PASSPO☆)
写真下段左より、井上正大さん、河原田巧也さん、梅原裕一郎さん

──まずは自身の演じる役について、どのようなキャラクターだと思いますか?

長峰美加子役・小松未可子さん(以下、小松さん):初めて自分と同じ名前の役を演じるのでドキドキしています! 普通の女子高生だけど戦闘に駆りだされてしまい、彼女としては思い残しがあるまま宇宙に行ってしまうので、ずっと暗い感じにというのを意識しています。でも、想いをメールで送っていたり、戦闘中でもスマホを手放さなかったりと、とても真っ直ぐな女の子なんだなと思います。

長峰美加子役・根岸愛さん(以下、根岸さん):ちょっと子供ならではのもどかしい気持ち等をしっかり表現出来たら良いなと思っています。あと、美加子は15歳の役で、私が22歳なので、どれだけ15歳っぽさを出せるかなというのが課題ですね。

寺尾昇役・井上正大さん(以下、井上さん):すごく想いの強い主人公だと思っています。トリプルキャストなので、自分はこう演じたいっていうのもありますし、ここは全然他の方と違うなっていう所もあるので、三者三様という感じで楽しめると思います。

寺尾昇役・河原田巧也さん(以下、河原田さん):僕が今作っている昇は、すごく真面目なんですけど、結構平凡な高校生像を描いて作っています。時とか距離がテーマになっているので「あの時こうしておけば良かった」という後悔を大切に役作りしています。

寺尾昇役・梅原裕一郎さん(以下、梅原さん):中学の時のクラスメイトである美加子が宇宙に行ってしまって、メールでやりとりをするという役柄なんですけど、昇は基本的に自分で抱え込むタイプだなと思いました。

──続いて、自身の役の注目ポイントをそれぞれ教えて下さい

小松さん:個人的には朗読とお芝居が混ざっているというのがとても新鮮だと思います。普通の朗読劇は台本を持ちながらやるんですけど、今回はメールを送るというのがストーリーの鍵となっているので、台本の変わりにタブレットやスマートフォンを持っているんです。宇宙に旅立った美加子と、地球に残って決心を固めていく昇の心情がすごく分かりやすくなっているので、そこにも是非注目して欲しいですね。

根岸さん:今回は朗読×劇ということで、読んだり演技したりっていう部分が有るんですけど、その切り替えというか、昇への気持ちの葛藤でだんだん苦しくなっていく姿に注目して欲しいですね。そんなに長いお話じゃないんですけど、私は特にその部分にグッと来たので是非見て欲しいですね!

井上さん:朗読×劇という事なので、僕は朗読と劇っていうのを少しメリハリを付けたいですね。あくまで朗読劇だけど、演劇もやってしまうという不思議な所を表現して行きたいかなと思っています。

河原田さん:見どころと言うよりかは、見ていただいた方に「昇は良い奴だな」と思って頂けると嬉しいですね!

梅原さん:自分の気持ちを出す場面は少ないキャラクターではあるんですけど、美加子の事になると感情的になったり、自分の本音を打ち明けるシーンがあるので、普段の昇と美加子の事に関する芯の強い昇とのギャップを楽しんで欲しいです。

──オファーが来る以前から新海誠さんの作品はご存知でしたか?

小松さん:以前、新海監督の作品には出演させて頂いたんですけど、今作品も含め新海監督の作品は人の思いに委ねるというか、考えさせられる部分がすごく多く、そこに胸を打たれますね。今作品の舞台版では、観た方が美加子と昇が会えたら良いなという希望を持って頂けたらと思います。

根岸さん:私は役が決まってから本作と他の作品も拝見させて頂いたんですけど、新海さんって独特な世界観が魅力的だなと思いました。『ほしのこえ』もこの先はどうなったんだろうっていう想像も出来るし、こうであって欲しいっていう自分なりに思っていたり、受け取り手によって印象が変わってくる所が面白いなと思いました。

井上さん:僕は稽古が始まってから初めて観たんですけど、本当に斬新なアイデアだなと思いました。一光年先に行ってしまったら電波が届くのに一年かかるというのを、恋愛として使っているのが凄い設定ですよね。劇中で「想いや時間は距離を越える事ができる」っていう台詞があるんですけど、本当にいい台詞だなと思います。

河原田さん:僕も稽古が始まる前に初めて観ました。普段メールとか電話って海外にいてもすぐに繋がるので、どんなに遠くにいても電話だけはすぐ繋がると思っていました。なので、本作の設定や世界観は本当に素敵だなと思いました。でも、技術の進歩で今後あり得ない話では無いと思うので、リアリティもある作品だと思います。

梅原さん:『ほしのこえ』自体も過去に観たことがあったのですが、僕は新海さんの作品が大好きで、作品に関わらせて頂ければ嬉しいなと思っていたので、今回こういう役を頂けて本当に光栄に思っています。

──稽古場での雰囲気はいかがでしたか?

小松さん:アドリブやコミカルに描かれるシーンも結構あって、またキャストの皆さんも楽しい方たちばかりなので、稽古中でも思わずニヤリとしてしまいます。

根岸さん:劇中で美加子と絡む方は結構限られているので、キャストさんと二人で合わせる稽古が多かったですね。今回の通し稽古で初めてお会いするキャストさんも多かったんですけど、いつもより濃密な稽古がを出来て良かったです!

井上さん:稽古には少し遅めの参加だったんですけど、皆さんすごく受け入れて下さって、演出の方も僕の色を出してくれようとして頂いているので、それはすごく嬉しいなと思います。

河原田さん:通し稽古は時間経過とかもあって、結構難しかったですね。でも、雰囲気が良くて、楽しく芝居をやらせて頂いています。

梅原さん:僕は舞台をやらせて頂くのが初めてで、普段の声優の芝居とは違う所が沢山ありましたね。キャストの皆さんが色々教えて下さったりだとか、声優の仕事以上に役者間の芝居の話し合いが沢山あるんだなと感じました。

──最後にこの作品を楽しみにしている方々へ一言メッセージをお願いします。

小松さん:普段はアニメーションの仕事が多いので絵を通してお芝居を聞いて頂く事が多いんですけど、舞台に立つのが5年ぶりということもあり、今回は自分自身が演技するというのが個人的には大きな課題だったりします。生身の人間がアニメーション作品を演じると、どうなるのかというのを注目して欲しいです。

根岸さん:私としては、今回2年ぶりの舞台で主演を努めさせて頂くんですけど、とても素敵な作品ですし、原作から色んな役が増えていたりもするので、原作が好きな方も楽しめると思います。昇役もそうですけど美加子役の3人も全然違う雰囲気の演技なので、色んなキャストで楽しんで頂ければと思います!

井上さん:僕もこの様な朗読と劇がハーフ&ハーフになっている作品は初めてなので、観ている方にも初めての感覚を届けられたら良いなと思っています。

河原田さん:僕は普段あまり連絡を返さないタイプなんですけど、この作品を通じて一つ一つのメールも大事にしないと行けないなというのを感じましたし、皆さんもそういう風に感じて頂けたらと思います。人との繋がりを大切にして欲しいです。

梅原さん:新海監督の作品に関わらせて頂く上で、精一杯役を演じさせて頂きますので、どうか観に来て下さい。あと、他の昇役の方の芝居を観させて頂いたんですけど、僕とは全く違う感じで三者三様の昇になっていると思いますので、そこにも是非注目して頂けれと思います。

■公演情報

演劇ユニットキャットミント隊プロデュース朗読×劇「ほしのこえ」

<公演日時>
期間:2015年4月23日(木)〜27日(月)
4月23日(木) 15:00/19:00
4月24日(金) 15:00/19:00
4月25日(土) 15:00/19:00
4月26日(日) 15:00/19:00
4月27日(月) 15:00/19:00

<公演会場>
CBGK シブゲキ!!
東京都渋谷区道玄坂2-29-5ザ・プライム6F
TEL:03-6415-3363

<あらすじ>
時は2046年。
中学3年の夏、長峰美加子(15歳)は国連宇宙軍の調査隊選抜メンバーに選ばれたことを、同じ高校に行く約束していたクラスメイトの寺尾昇に告げる。翌年、宇宙への出発が実地され、離ればなれになった二人はメールで連絡を続けるが、地球から離れるにつれ次第にメールの送受信に時間がかかるようになり、お互い寂しさと孤独を募らせていく。
そんな時ミカコの乗った宇宙船は非常事態をむかえ、ノボルはノボルでミカコのいない生活の中、新しい時間が動きだしていく。やがて、宇宙船は大規模なワープを行い、メールの到着までに8年もの歳月がかかるようになってしまう。ミカコのだしたメールを、8年後24歳になったノボルは見るのだろうか、そして返信するのだろうか……
宇宙と地上に引き裂かれた2人の純愛ストーリー、ほしのこえ

<スタッフ>
原作:新海誠
脚本・演出:拝田ちさと(演劇ユニットキャットミント隊)
音楽:天門

<キャスト>
小松未可子/根岸愛(PASSPO☆)/井上正大/河原田巧也/梅原裕一郎/
反橋宗一郎(L.A.F.U.)/北山詩織/熊谷知花/北乃颯希 /芦原優愛/梶原龍星
新垣里沙(特別出演)/桂三四郎 (落語)

>>朗読×劇「ほしのこえ」特設サイト
>>演劇ユニットキャットミント隊 公式サイト

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