会場に田中星人型の原作者・奥浩哉先生が転送!? 映画『GANTZ:O』制作記念「GANTZ:O NIGHT」イベントレポート
累計発行部数2100万部を誇る奥浩哉先生の大ヒットSFアクションコミック『GANTZ(ガンツ)』。作中でも屈指の人気を誇る「大阪編」をフル3DCGアニメーションで描く映画『GANTZ:O』が2016年10月14日(金)より全国の劇場で上映開始となります。
本作の公開を記念して8月3日(水)、渋谷のFab Cafe Tokyoにて「GANTZ:O NIGHT~@hiroya_oku SHIBUYA Mission~」が開催され、その様子はニコニコ生放送でも配信されました。イベントには、原作者の奥浩哉先生をはじめ、川村泰監督、山咲杏のモーションキャプチャーパフォーマー・桂亜沙美さんら、壮々たるメンバーが登壇。映画制作中の裏話や本作にかける想いを語りました。本稿では、イベントの模様をレポートしていきます。
■ 奥先生も“萌え~”な杏のモーション
イベントが始まると、『GANTZ』の公式サイトである「GANTZ:X」を紹介。そして、ファンの投票で『GANTZ』1巻~13巻のセクシー扉絵の中からNo.1を決定する「GANTZ:X」内の人気企画、「GANTZ:H」の集計結果中間発表が行われ、会場・ニコニコ生放送では“胸派”か“尻派”かで盛り上がりました。
その後、会場の隅に設置されていた、原作でもおなじみの黒い球体・ガンツに「転送中」の文字が浮かび上がり、なんと田中星人のような見た目の奥浩哉先生に変化! 続いて川村泰監督、山咲杏役のモーションキャプチャーパフォーマー、桂亜沙美さんが登壇し、3名によるトークショー……と思いきや、ここで特報映像が。初公開となる『GANTZ:O』の冒頭部分、玄野計(CV:梶裕貴)の戦闘シーンが流され、会場からはそのクオリティを称賛する大きな拍手が起きました。
トークショーでは、まず、モーションキャプチャーパフォーマーの桂さんの話題に。モーションキャプチャーパフォーマーとは、キャラクターの“動き”を演じる役者さんのこと。指の1本1本にまで動きを計測する機械を取り付けて、リアルな人間の動きを再現します。桂さんは「全身、360度撮られている感じで、演じている側としては緊張します」とコメント。その後、桂さんの演じた杏の先行映像もあわせて公開されました。
公開された映像は会場・ニコニコ生放送ともに好評で、「かわいい」という声が多くあがり、奥先生からも「原作者の僕でも“萌え~”って感じで、何回も見てます」と太鼓判が押されていました。ちなみに、山咲杏を演じている桂さんですが、実は元々杏役だったわけではなく、レイカ役のオーディションを受けていたそう。ところが、杏に自分と似ているところを見出し、川村監督に「杏ちゃんの方も覚えてきたのでやってもいいですか?」と直談判。見事、杏役を勝ち取ったのだそうです。
キャラクターがものをまたぐときなどの演技では実際に障害物を設置して演じているらしく、そうしたこだわりがどのように映画に現れるのかも楽しみなところです。
■ 満場一致で納得する3D
奥先生は3DCGアニメーションが好きで、それゆえに内容に不満を感じることもあるそうなのですが、本作ではそうした不満が一切なく、理想のかたちになっていたそうです。また、それに対して川村監督は「先生からとくになにも言われなかったので、逆に、信頼されているというのはすごいプレッシャーでした」と制作当時の心境を語っていました。
また、『GANTZ:O』で描かれる「大阪編」は原作ではかなり後半。そのため、奥先生からもわかりやすいようにしてほしいという注文があり、監督もかなり制作中苦労したようですが、脚本をキレイに作り上げたことで「初めての人でも楽しめる」映像になっているとのことです。
映像化するうえで注力した点について川村監督は「制作開始当時、フルCGの作品は少なかったので、受け入れられるのか不安でした。元はもっとリアルなものだったのですが、少し原作に近づけてデフォルメしたものに変更しています」とCG作品への不安、難しさについて語りましたが、奥先生は『GANTZ:O』のCGに関して「原作にも似ていて、現実の人間にも似ている中間地点で、嬉しかったです」とご満悦な様子でした。
2016年4月~5月に実施された、奥先生がツイッターで、お気に入りの映画内映像を公開する「奥先生のおすそわけツイート」という企画の話題では、川村監督から「映画の仕上げ作業でヘトヘトだったんですけど、ツイッターの反応を見て回復しました」というエピソードも披露されました。
■ 新トレーラーも公開!
さらに、『GANTZ:O』の主題歌がドレスコーズの「人間ビデオ」に決定したことも発表され、ボーカルの志磨遼平さんからのコメントも到着しました。志磨さんは「原作がすごく好きで、主題歌の話をいただいたときは友達に言いたくてウズウズしていました」と『GANTZ』への想いを述べたうえで、「歌詞には原作を知っていれば楽しめるような作中からの引用も入っています!」と主題歌「人間ビデオ」の注目ポイントも語っていました。
イベントの最後には視聴者へ向けて、川村監督からは「『GANTZ』を知っている方にはもちろん、知らない方にも楽しんでいただける、ハラハラドキドキの90分間になっています」とコメント。モーションキャプチャーパフォーマーの桂さんは「細部まで作りこまれているのでぜひ大きなスクリーンで見てほしいです」と述べ、最後の奥先生は「今までに見たことのない映画になっています。期待していってもそれ以上のものが見られます。」と絶賛して締めくくりました。
また、この後には「サバイバル編」と題したトレーラーが公開され、その圧巻の映像に会場は大いに盛り上がり、イベント時間中で最も大きい拍手が会場全体を包みました。さらに、第73回ヴェネツィア国際映画祭 正式出品が決定した事が発表! 映画への期待がますます高まります!
[取材・文/河合建信]
■ 登壇者のコメントが到着!
【原作者・奥浩哉】
僕は3DCGアニメが好きなのですが、これまでのCG作品は不安がありました。でも今回はちゃんと僕の理想の形になっています。原作の絵に似ていて、そして普通の人間ぽさがある。その中間地点な作品はあまりないので、嬉しかったです。
期待して観に来てください!でもそれ以上になっていると思います!
是非劇場にきてください!
【監督・川村泰】
かっこいいCG、かわいいCG、恐い星人のCGと…
ものすごい爽快感のある作品に仕上がっています!
あっという間の90分です。
ガンツファンにも大満足していただけると思います。そして原作を知らない人にも、ハラハラドキドキの90分を楽しんでいただけると思います!
【桂亜沙美(山咲 杏 役 3Dアクター)】
モーションキャプチャーパフォーマーとして、参加させていただきました。
指一本一本、瞬き、口角の動きまでお芝居をしています。
360℃から撮影されて、とても緊張感のある撮影でした。
細部までこだわりぬいた作品なので、大きなスクリーンでキャラクターたちのいきいきとした活躍とドラマをご覧ください。
【志磨遼平(ドレスコーズ)】
すでに初号試写も観せていただきましたが、おそらくこの映画は「フル3DCGアニメーションの金字塔」として今後語られるであろう作品です。そして主題歌となる “人間ビデオ” は、ゼロ年代を代表する名作『GANTZ』へのぼくなりのトリビュートであり、原作で描かれた人類のいじましさ、業のようなものをテーマとしています。どうぞおたのしみに。
■ 主題歌「人間ビデオ」
[商品情報]
ドレスコーズ
NEW SINGLE「人間ビデオ」
2016.10.12 ON SALE
【R.I.P.デラックス盤】
品番:KICM-91708
価格:¥4,800+税
[CD]
1. 人間ビデオ(フル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」主題歌)
2. 新録曲A
3. 人間ビデオ(off vocal ver.)
4. 新録曲A(off vocal ver.)
[DVD]
R.I.P. TOUR FINAL 横浜 Bay Hall 公演
【GANTZ:O盤】
品番:KIZM-451~2
価格:¥2,200+税
[CD]
1. 人間ビデオ(フル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」主題歌)
2. 新録曲B
3. 人間ビデオ(off vocal ver.)
4. 新録曲B(off vocal ver.)
[DVD]
「人間ビデオ」Music Video
その他、予定
【通常盤】
品番:KICM-1731
定価:¥1,000+税
[CD]
1. 人間ビデオ(フル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」主題歌)
2. 新録曲A
3. 人間ビデオ(off vocal ver.)
4. 新録曲A(off vocal ver.)
■ 展示イベント「GANTZ:TECH」開催!
入場無料の展示イベント「GANTZ:TECH」8月7日(日)まで東京渋谷で開催中! フル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」関連映像等を特別展示
GANTZ濃度300%の展示イベント「GANTZ:TECH」と60名限定招待イベント「GANTZ:O NIGHT」開催!
10月14日(金)公開の『GANTZ:O』に先駆け、この夏SHIBUYAにGANTZが襲来!
【GANTZ:TECH 概要】
展示期間:2016年7月30日(土)~8月7日(日)
会場時間:10:00~20:00
会場:Fab Cafe Tokyo(渋谷)
入場:無料(常設展示)※カフェ利用はワンドリンクオーダー制
■ 『GANTZ:O』作品情報
【NTRODUCTION】
GANTZ濃度300%
この不条理な大阪の街から生き残れるのか―!?
累計発行部数2,100万部。死んだはずの人間達と謎の星人との壮絶な死闘を描いた奥浩哉による大ヒットコミック「GANTZ」。
その中でも特に人気を誇る「大阪編」がフル3DCGアニメーションで再始動する。
総監督には一世を風靡した『TIGER & BUNNY』の監督さとうけいいちが、監督には日本初フル3DCG超大作『APPLESEED』でCGディレクターを手がけた川村泰が担当。
脚本には『ONE PIECE FILM GOLD』等のアニメだけでなく『ストロベリーナイト』『LIAR GAME』など多くの実写作品で緻密でシリアスな傑作を手がけた黒岩勉が壮絶な戦い、そして個性溢れるキャラクターたちを描く。
アニメーション制作は、実写版『GANTZ』シリーズのVFXを担当し実写・アニメーションのジャンルを問わず数々の大ヒット作を生み出すデジタル・フロンティア。
最新技術と充実の製作陣が贈る、GANTZ濃度300%の衝撃をスクリーンで体感せよ―。
【STORY】
地下鉄で事件に巻き込まれ、命を落とした高校生の加藤勝。
次の瞬間、加藤はマンションの一室にいた。そこで玄野というリーダーを亡くし失意の東京チームと出会う。彼らと共に転送された先は、東京ではなく、火の手があがる大阪の街だった。加藤は命がけのサバイバルゲームに挑むこことなる。
曲者揃いの大阪チームとの遭遇。強力な妖怪型の星人軍団=百鬼夜行との戦闘。
シングルマザーでありながら戦いに身を投じていた大阪チーム山咲杏との出会い。
さまざまな事態に翻弄されつつも、加藤はたった一人の家族である弟のもとへ帰るため、死線を潜り抜けていく。
やがて、加藤らの前に大ボス「ぬらりひょん」が立ちはだかる・・・!
【CAST&STAFF】
小野大輔 M・A・O 郭智博 早見沙織 池田秀一
津嘉山正種 小野坂昌也 津田健次郎 小川輝晃 吉田尚記 梶裕貴
原作:奥浩哉
総監督:さとうけいいち
監督:川村泰
脚本:黒岩勉
音楽:池頼広
制作:デジタル・フロンティア
配給:東宝映像事業部
製作:「GANTZ:O」製作委員会
>>『GANTZ:O』公式サイト
>>『GANTZ』ポータルサイト
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