グランプリに輝いた男女2名はスペースクラフトから声優デビューが決定! 増田俊樹さん、三澤紗千香さんも登壇した公開オーディションの公式レポートが到着
2017年7月23日(日)、秋葉原UDXシアターにて「CARAVAN STORIES×スペースクラフト・エンタテインメント公開オーディション」が行われました。本オーディションは、神田うのさんや栗山千明さんが所属する芸能プロダクションスペースクラフト・エンタテインメント株式会社と、株式会社Aimingが手掛ける完全新作MMORPG『CARAVANSTORIES(キャラバンストーリーズ)』のゲーム内に登場するキャラクターの声優を決める公開オーディション。
書類審査・一次審査を通過した男女6名の応募者が、スペースクラフトに所属する声優の増田俊樹さん、三澤紗千香さんと公開オーディション形式でゲーム内に登場するキャラクターの掛け合いを披露。男女1名ずつグランプリを選出するといった企画です。
さらにグランプリ特典として、スペースクラフト・エンタテインメント株式会社アニメーション部への所属、および『CARAVAN STORIES』にて声優デビューが約束されています。そんなオーディションの模様について、オフィシャルレポートが到着しましたのでご紹介します!
「CARAVAN STORIES×スペースクラフト・エンタテインメント公開オーディション」オフィシャルレポート
今回のオーディションは、『CARAVAN STORIES』の公式生放送「キャラストTV」第3回として、YouTube、ニコニコ生放送、FRESH!にて生配信され、会場内の観客による投票と視聴者によるオンライン投票でグランプリが決定する。なお、グランプリは、増田、三澤との掛け合い演技にて審査される。ステージでは、増田と三澤に加え、司会の鷲崎健、高屋敷プロデューサー、川俣ディレクターが6名の演技を見守った。
改めてオーディションの概要が説明されると、最終審査に残った男女6名がステージに呼び込まれ一言ずつ挨拶をしていく。当然ながら緊張している応募者もいれば、逆にまったく緊張が見られない応募者もいたりと多様な6名が集まっていた。また、本来ならばオーディションを受ける側の増田と三澤も、応募者の運命を左右する掛け合いに応じるため緊張している様子。三澤は「人の運命を決めてしまうので怖いですよね。“やりづらいな”と思われたらどうしよう…これから声優としてやっていくには先輩に合わせる度量がなきゃダメよ?(笑)」と冗談を交えて場を和ませていた。
最初に行われたのは女性3名の審査。今回、応募した女性陣が演じるのは「スラヴェイア」というキャラクター。15歳ながら両親が残した教会を守るエルフのシスターとして、天然っぽいところや世間知らずな部分はあるものの、心優しい性格のキャラクターだ。なお、当日は男女ともに追加でセリフが用意されており、それらを織り交ぜて審査が行われた。
まずは三澤が演じるレリオーラとの掛け合いからスタート。レリオーラから流行言葉を尋ねられるも、スラヴェイアが持ち前の天然さから自分の中で流行っている言葉を教えてしまうといった内容だ。応募者3名は、三者三様の声色とテンションで、流行言葉を教えるスラヴェイアを熱演した。増田が演じるポロックスとの掛け合いは、スラヴェイアのために考案したオリジナルファッションが動植物の命を必要としていることから激昂するワンシーンだ。徐々に驚きから怒りに変化していくスラヴェイアを、それぞれ異なるアプローチで披露する。
続いて男性陣が演じるのは「エルドバ」というキャラクター。盗賊団に所属するクールで硬骨なアウトロー的存在だ。時折、溢れ出る感情が抑えられないことから、ひねくれ者でありつつ真っ直ぐさも兼ね備えたダークエルフとなっている。三澤演じるレリオーラとは、好奇心から身体を触られて思わず悶えるエルドバを演じていく。最初はどこかレリオーラに警戒しつつも、身体を触れられていくうちに思わず漏れ出る声に、応募者の演技が光っていた。
また増田とは、ポロックスが所属する盗賊団の戦闘服をキュートでポップなデザインにしようと持ちかけられるも、足蹴にするシーンを披露。ポロックスを一蹴する一幕では、各々ができる限りの皮肉をセリフに込めて言い放っている姿が印象的だった。
男女ともに掛け合いを終えると、工夫した点や役作りにおけるポイント、そして自己アピールとしてキャラクターや声優への熱い想いを語ったところで審査が終了。投票の結果、グランプリに輝いたのは、愛崎ここあ(22歳・神奈川県)と、井上拓馬(22歳・神奈川県)の2名。壇上に呼び込まれた両者は全身で喜びを表し、受賞コメントを述べると会場内から惜しみない拍手が送られた。
なおオーディション終了後、グランプリに輝いた愛崎と井上、二人と掛け合いをした増田と三澤にインタビューを行ったので、その模様も紹介する。
グランプリ受賞者のインタビューを紹介!
――オーディションの感想をお聞かせください。
井上拓馬さん(以下、井上):間違いなく人生で一番嬉しかったです!「井上さん」と名前が呼ばれたときに信じられないような声が出て、夢じゃないかと思うようなふわふわした気持ちで壇上に上がらせていただきました。そこで夢じゃないと実感しましたし、これが声優としての第一歩だと思いました。とにかく今は嬉しいとしか言えないです。
愛崎ここあさん(以下、愛崎):今日を迎えるまで「絶対にグランプリを獲るぞ!」と意気込んでいたんですけど、全員の審査が終わった後、不安な気持ちが一気に襲い掛かってきました。なので、自分の名前が呼ばれたときは本当にびっくりしましたし、今もまだ夢なんじゃないかと思うくらい幸せな気持ちでいっぱいです。
――増田さん、三澤さんはオーディションをご覧になっていかがでしたか?
増田俊樹さん(以下、増田):いい経験をさせていただきましたね。オーディションを受けて合格することはありますけど、僕は人生で賞を獲ったことがないので、積み上げた緊張から最後に「決まった」ことを感じられた瞬間は、すごく羨ましいです。みなさんに祝福されながら役者のスタートが切れたことは、ある意味自分に責任を持たないといけないことだと思うんです。
新人として楽しいこともあれば、ツラいことの方が多い数年間が続くと思うんですけど、今日はそれを後押ししてくれる一日になると思うので、ぜひ負けずに今後もうちの事務所で頑張っていただきたいと思います。
三澤紗千香(以下、三澤):私も最初はオーディションでグランプリをいただいた上でのデビューだったので、自分の状況と重なっていました。審査段階をみなさんに見てもらうのは他のオーディションと違う緊張があるんだろうなと思います。私も最終審査のときは、自分がどうなってもいいからすべての力を出し切ろうという気持ちで臨んで、グランプリをいただいた記憶があるので。
お二人も極限の緊張感の中、みなさんが審査員で、たくさんのアニメ・ゲームファンの方がいて、さらに自分で想像もつかない視聴者数の方がネット中継で見ていることは、きっと私のときよりも精神的にキツかったんじゃないかなと思います。でもその極限状態を乗り越えて自分の演技を発揮できたお二人だったので、選ばれる瞬間を見て嬉しかったです。これからは一緒に頑張っていく仲間であり、ライバルとして同じ事務所で頑張っていきたいと思います。
――グランプリを獲得したお二人にお聞きしますが、オーディションを受けたきっかけは?
井上:僕は今までお芝居の勉強をしていたんですけど、なかなか芽が出ずにくすぶっていたところ、ネットを介してこのオーディションを見つけました。最初は「受かるぞ!」という気で送ったわけではなく、何気ない気持ちでボイスサンプルと原稿を作って送ったらお電話をいただきまして。
その瞬間が人生で二番目に嬉しかった瞬間ですね(笑)。そのときも、ふわふわしていたんですけど、エルドバというキャラクターを突き詰めていって、役作りをして、みなさんの前で披露しました。本当にエルドバに感謝しかないですね。
愛崎:私は中島由貴さんがゆめふわマカロンのミンミ役であることをTwitterで知って、「キャラストTV」の第1回目を見させていただいたんですけど、そのときにこのオーディションのことを初めて知りました。
できるか分からないけど、せっかくのチャンスだからやってみようと応募したら、お電話をいただいて今日を迎えることができました。
――増田さん、三澤さんから見た二人の印象は?
増田:井上君はとても清々しい青年だと思いました。女性に関しては共演している数が少ないので、どういった基準で見れば分からないんですけど、井上君に関しては本当に真っ直ぐ舞台上に立っている印象を受けましたね。
今日登壇したみなさんは、僕らがプロとしてやっている立場からみても遜色ないお芝居をしていただいて本当にびっくりしましたね。いつの時代でも脅かされるものなんだなと改めて感じました。
三澤:最初は公募してということだったので、どれくらいお芝居を経験されている方が来るのか、実際に演じてみて知ろうかなと思って来ました。すると、登壇して観客のみなさんの目に入る瞬間から、自分のことを覚えてもらいたい、魅力を知ってもらおうとする気持ちが、応募者のみなさんからにじみ出ていました。
その中でも特にお二人の気持ちが強かったという印象です。キャラクターの魅力も伝えたいし、自分をどうにか覚えてくださいという貪欲な雰囲気を持った子が後輩として来てくれたらいいなと思っていたので、そういう「私こそが受かるぞ」という謎の自信を持った子が来てほしいことが叶って先輩として嬉しく思いました。
今後は私の座が脅かされないように……私の座と言っても大したことないですけど!(笑)頑張らなきゃなと思いました!
[文・撮影/鳥谷部宏平]
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