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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第15回は、映画『はいからさんが通る』の主題歌でもある早見沙織さんの「夢の果てまで」です。
早見沙織さんって、本当に歌唱力が高いですよね。しかも様々なキャラクターを演じ続けていますし、アニメ業界の宝のひとりだと思います。
『はいからさんが通る』でも主人公の花村紅緒を演じて話題になりました。ということで、塚越さんの見解を聞いていきましょう!
『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』の主題歌なのだが、作詞・作曲が竹内まりやと知った時は鳥肌だった。僕でさえそうなのだから、音楽に造詣が深い早見沙織の衝撃と感動は相当なものだったのではないかと思う。本当にこの歌はシンプルにメロディーが強い。しかも、そのあと劇場版後編の主題歌に「新しい朝」という、こちらもシンプルにメロディーが美しい曲が続いたりするので、やはりレジェンドはすごい。
「新しい朝」では、深みのある歌詞をあえてストレートに歌った早見沙織の歌声が心に染み渡ったが、「夢の果てまで」は、快活な主人公の紅緒(CV.早見沙織)っぽさが、曲からも歌声から表現されているし、彼女の表現力は技術に裏付けされているなぁといつも思う。
そして何よりもアレンジが“大正”っていう感じなのが素晴らしい。っていうか、大正時代らしさってどんな感じだよと言われても全然わからないのだけど、あのイントロを聴いた瞬間、誰もがタイムスリップしたような気持ちになるはずだ。ちなみに編曲は増田武史さん。
それと40歳代だと、「はいからさんが通る」というと南野陽子が歌っためちゃくちゃキュートな曲がまず思い浮かぶはずで、さらにその前に遡ると、サビが印象的な関田昇介の「はいからさんが通る」という曲がある。どちらも名曲なので、早見沙織の曲と合わせて聴いてみるのもいいかもしれない。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ