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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第27回は、TVアニメ『カウボーイビバップ』よりSEATBELTSの「TANK!」です。
みなさん、『カウボーイビバップ』はご存知でしょうか? 筆者はめちゃくちゃ好きな作品で、今でもたまに見返すくらいです。キャストも山寺宏一さん、林原めぐみさん、石塚運昇さん、若本規夫さんなど豪華すぎるメンバーが声優として参加されています。今見ても十分に楽しい作品なのでぜひ見てもらいたいですね。
そして、『カウボーイビバップ』は菅野よう子さんが音楽で参加されているのも重要なポイント。特に今回ご紹介する「TANK!」は、現在でも多くのTV番組のBGMで使われていたりと、屈指の人気曲です。
ああ、あんまり書きすぎると塚越さんとネタがかぶっちゃう! ということで筆者からはこのへんで。塚越さんお願いします!
ライターも自粛期間で取材がない日が結構あったので、なんとなく『COWBOY BEBOP』を見直していたのだが、やはり面白すぎるし、何度見ても最強にカッコいいオープニングだと思う。インストはアニソンに入るのかというのは置いておいて「TANK!」はアニメファンとして知っておくべき曲のひとつでしょう。この作品以降、アニソンにジャズとかファンクというジャンルが追加されたと思っている。もちろん、『ルパン三世』という偉大なアニメもあるのだが、あれは唯一無二過ぎて、誰も真似ようとは思わなかったのかもしれない。
作品にジャズやブルース、ロックなどさまざまな音楽が起用されたのは渡辺信一郎監督の力が強かったと思うが、当時、まったく売れないと思われていたジャズがヒットしたというのは、やはり菅野よう子の力だ。
なので『COWBOY BEBOP』は、サントラの入門編としても全力でオススメしたいし、そこから菅野よう子で深堀りしていけば、サントラのあらたな魅力に気づけるはずだ。個人的な話をすると、菅野よう子を知ったのは『マクロスプラス』からなのだが、『COWBOY BEBOP』から『創星のアクエリオン』までは、アニメよりも先にサントラを聴いていた。そのくらいサントラ単体としても成立していて、普通のアーティスト作品としても聴けちゃうくらいのものだった。普通のサントラ作品よりは歌モノは多めなのだが、オーケストラものだろうがジャズだろうが、メロディーが良いから、誰でもすんなりと聴けてしまう。『COWBOY BEBOP』だって、普通のジャズだったら、もしかしたらハマらなかったのかもしれない。菅野よう子という天才を介したジャズだったからすんなり聴けたし、入っていけたのだろう。
そんなわけで、この曲以降、いろんなジャズのオープニングが誕生することになるのだが、オススメは『R.O.D -READ OR DIE-』『R.O.D -THE TV-』(岩崎琢)です! 天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ