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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第29回は、TVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』より、畠中祐さんの「not GAME」です。
昨年末、声優の千本木彩花さんとご結婚されたことを発表した畠中さん。あのお知らせは共演作の『甲鉄城のカバネリ』になぞらえて、“カバネリ婚”とお祝いされていました。
畠中さんは声優としても大活躍ですが、アーティストとしてもスタイリッシュな曲を多数発表しています。今回紹介する「not GAME」もそのひとつ。
ということで塚越さん、今回もお願いします!
昨年放送されたTVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』のオープニング主題歌。作・編曲はfhánaの佐藤純一さん(※編曲は、守尾 崇さんとの共作)。佐藤さんは、この作品の劇伴を担当し、ED主題歌もfhánaの「僕を見つけて」なので、あらためてすごい方だなと…。
さて、畠中祐は、歌って踊れる声優アーティストで、17年のデビューから注目の存在だったのだが、ここに来て初のアニメタイアップとなる。
イントロのダンサブルなフレーズでグッと曲の世界に引き込まれると、いきなりAメロでラップが炸裂。これはどんな曲だ?と思っていると、すぐさまBメロからはデジタルロック全開の激しいビートで突っ走っていく。サビでリスナーの気持ち的にも高まりまくったところで、再びあのイントロのフレーズが入ってきて、《例え全てが消え去っても》というボーカルで締めくくる。この1コーラス目の流れが最高にクールでカッコいい。しかもその先の間奏では、ゴリゴリのギターソロが入ってくるし、Dメロのメロディーラインも素敵。いろんな聴かせどころがある曲なのだが、それをカッコよく歌えてしまう畠中祐のポテンシャルにあらためて感動した。
僕は彼の単独ライブには行けてないのだが、デビュー曲で取材したときから、絶対にライブパフォーマンスもカッコいいんだろうなと思っていた。そしたら『Animelo Summer Live 2019 -STORY-』に登場、期待を裏切らないステージだったので、ますます好きになってしまった。
ちなみに、TVアニメの挿入歌である「アンブレラ」(ナカノヒトゲノム【歌唱中】01に収録)も、ゆったりとノリながら聴ける切ないポップチューンで良いです。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ