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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第41回は、TVアニメ『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』より、中島愛さんの「髪飾りの天使」です。
中島さんの歌声って、なんだか元気がもらえる気がするんです。なぜなんでしょう? 同世代だから応援しているのもあるかもしれませんが、こちらが応援しているのに逆に元気づけられるって、なんだかお互いにお得感があって好きです。
今回はいつになくどうでもいいような話をしてしまいましたが、塚越さんがビシッと決めてくれるでしょう。ということでお願いします!
6月5日がまめぐの誕生日だったということで、TVアニメーション『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』エンディングテーマ「髪飾りの天使」を。そして誕生日に公式YouTubeチャンネルもスタートしたそうです。
中島サイドからのオファーで楽曲を書いたのは、その独特な世界観で多くのファンを持つシンガーソングライターの吉澤嘉代子。僕は、彼女の小さいコラム連載を担当していたことがあったりするので、この二人のコラボが見られることが嬉しくて仕方なかった。
曲は、とても文学的で、そして優しい、作中に登場するマインたちの生活が見えるような、そんな愛おしい楽曲になっている。『本好きの下剋上』も異世界転生モノだけど、特に派手なアクションがあるわけではなく、特に第一部は家族のほのぼのとした生活も多く見られたので、その世界観とこの歌がすごくマッチしていたように思う。
また吉澤さんのリクエストで編曲は清竜人さんが担当。ウィスパーなボーカルが印象的だが、それは彼のアイディアによるもの。また新しい中島愛の歌になっていると思った。ちなみに、途中にある印象的な口笛は清竜人さんによるもの。
このシングルには、「髪飾りの天使」の他に「水槽」(TVアニメーション『星合の空』OP主題歌)と「夏の記憶」(作詞/作・編曲:三浦康嗣)が収録されていて、その3曲がものすごく強力で、ものすごく良い楽曲なので、まとめて聴いてほしい。「夏の記憶」などは、シティポップ風の雰囲気で、こちらも新しい扉を開けた感じがある。
どんなアーティストとコラボしても、その人の良さを受け入れて、それをしっかり中島愛の世界にしてアウトプットしている。声の存在感があることはもちろんなのだが、彼女自身が音楽に造詣が深いというのも大きいのだろうなと思った。本当にいい歳の重ね方をしている声優アーティストだと思う。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ