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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第49回は、TVアニメ『炎炎ノ消防隊』より、Mrs. GREEN APPLEの「インフェルノ」です。
バトル、ストーリー、キャラクターと三拍子そろった『炎炎ノ消防隊』。もちろん、楽曲もいいんです。
こういう少年漫画原作のアニメは颯爽とした激しいロックバンドがホントに似合う!
塚越さんもそう思うでしょう?
TVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』が7月からスタート! いやぁ、今からすごく楽しみだ。
その最初のオープニングを務めたのがMrs. GREEN APPLE。ボーカルの大森元貴が『炎炎ノ消防隊』の原作ファンであったこともあって実現した組み合わせだが、それだけに作品とのシンクロ率がハンパない。
オープニングのアニメーション映像(絵コンテ:横山彰利、演出:八瀬祐樹[※監督]、作画監督:守岡英行と主要スタッフが参加)がすでにTVアニメの域を超えているくらいのクオリティなので圧倒されてしまったのだが、これはきっとこの熱量の曲を受け取った制作スタッフの魂を込めた返答なのだろう。
この曲がロックなアプローチなのは、やはり『炎炎ノ消防隊』の少年漫画っぽさを考えてのことなのだろうか。
結構バトルもの、能力ものの少年漫画にはスピーディーなロックが似合うという先入観があったりするので、そこを絶妙に突いてきているし、フルで聴くとトリッキーな展開もあり、只者ではない感じもする。
しかもこういう疾走感のあるロックが得意なバンドなのかと思いきや、「鯨の唄」は雰囲気が全然違うし、「Speaking」はポップだし、「CHEERS」はエレクトロだし…と実に音楽が幅広い。
10年以上前に、アジカンやチャットモンチーとかDOESとかをアニメのタイアップで聴いて衝撃を受けたものだけど、今の若い世代は、Mrs. GREEN APPLEを始め、Official髭男dism、米津玄師、須田景凪などの曲を聴いて、心を踊らせているのだろうなと思うと、その感覚を大切にしてほしいなと思う。
それにしても今の世代のバンドは本当になんでもできるんだなぁ、ジャンルとか関係ないんだなぁとしみじみ思う。
お笑い界には第七世代って呼び名が流行ってるけど、音楽界ってそういうのないんですかね? 天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ