この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第56回は、TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』より、OxTの「UNION」です。
いやー、『SSSS.GRIDMAN』、本当におもしろいアニメでしたよね。特撮に詳しくない筆者にも特撮の良さを教えてくれたアニメでした。
一時期は毎週の放送が楽しみすぎて、朝起きたら「アクセスフラッシュ!」と叫んでいたものです。
話がそれましたが、「UNION」がいい曲なんです! 塚越さん、いいこと言っちゃって!
TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』オープニング主題歌。特撮をアニメにするというチャレンジもあったが、最終話を見終わったあとに心にポッカリと穴が空くような、不思議な感情が湧き上がるとても面白いアニメだった。
アニメのラストシーンが「UNION」のMVの冒頭だったっていうのも、ちょっと鳥肌な仕掛けだった。僕は特に特撮ファンではないのだけど、もう一度見返したいアニメランキング上位にいつもある。
この世界が現実なのか虚像なのかとか、結構考えてしまうタイプだったけど、Aメロは、まさに何となく生きていたあの頃の不安を言葉にしてくれているようでとても刺さる。
アニメのオープニングだと1コーラスだけなのだが、映像とのリンクも素晴らしく、《目を醒ませ》で響 裕太が目を開けたり、《S.O.Sが加速する》では、アカネが日陰にいたり、《教室で何を語ってたっけ》あたりでは教室が出てきたり、本当に完璧なのだが、何より一番最後の《君を“退屈”から救いに来たんだ!》で、教室から外を見ているアカネの前にグリッドマンの顔がドン! と出現するところが最高だった。
ちなみに2コーラス目では時間が進み、ちょっと振り返るような歌詞になっているところもエモい。1コーラス目で《それじゃとりあえず同盟を結ぼうか》と歌ったあとに時が過ぎ、でもまだまだ諦めてられっかとばかりに《さあ僕たちだけの革命を起こそうか》と立ち上がり、最後《あの頃のように同盟を結ぼうか》となる。
大石昌良も見た目はあんなに若いのに、実は40歳なので、我々世代に向けたエールだなぁと思いながら、ありがたく聴いている。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ