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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。毎週金曜日は懐かしのアニソン特集! 連載第61回は、TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』より、FLOWの「DAYS」です。
平成初期生まれのの筆者みたいな人間にとって、FLOWはまさにヒーローのような存在です。背中を押してくれる楽曲たちには何度救われたことか。
それがアニソンならなおさらですよね。先日ご紹介したGRANRODEOとのからみもまたいいので、知らない方はぜひ調べてみてくださいね!
では塚越さん、今日もはりきっておねがいします!
FLOWと言えば、「GO!!!」(『NARUTO -ナルト-』第4期オープニングテーマ)だろうと言われそうだが、あえての「DAYS」(05年)。
なぜかと言えば、ただ『交響詩篇エウレカセブン』が大好きなアニメだからなのだけど、もうひとつ大きな理由として、曲にラップが入っているということがある。実際、アニメで流れる部分にはラップは入っていないのだが、フル尺で聴くと、後半にがっつりラップが入っている。
今でこそ、アニソンにラップの組み合わせはスタンダードになっているが、当時いわゆるラップ、もしくヒップホップというジャンルはアニソンではあまり受け入れられてなかった(※FLOWは、あえてジャンルで書くとミクスチャーロックだが)。
ただ、04年に放送された『サムライチャンプルー』や『SDガンダムフォース』の「ココロオドル」(nobodyknows+)などで、ヒップホップがアニメで使用されはじめ、『交響詩篇エウレカセブン』ではFLOWの次のクールにHOME MADE 家族の「少年ハート」は、がっつりラップの曲だったので、ヒップホップがアニソンに入ってきたのは大きくこのあたりからかな? という個人的な憶測があったりする。
でも、「DAYS」はやはり名曲だし、FLOWはキャッチーを作る天才だと思う。「GO!!!」なんて、誰でも100%盛り上がれる曲だし、「DAYS」も切なさもあるのだが、盛り上がれる。最近ではガルパンやD4DJでもカヴァーされていたので、若者でも聴いたことがあるのではないだろうか。
当時は、フルで聴いたらラップが入ってた!など、ちょっとマイナスなこともいろいろ言われたりしていたのだが、今や『ヒプノシスマイク』が人気絶頂の時代になっているし、時代はどんどん変わっていっているし、アニソンの幅、そして視聴者の受け入れ態勢も変わったなぁとしみじみ思う。
『交響詩篇エウレカセブン』は、日曜日の朝7時からやっていたアニメなのだが、音楽的にはかなりチャレンジをしていたアニメで、FLOWだけでなく全主題歌オススメ。さらに挿入歌で起用されていたSUPERCAR(「STORYWRITER」)は、個人的に大好きなバンドだったりするので、興味がある方はぜひ。天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ