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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第63回は、TVアニメ『マクロスF』より、シェリル・ノーム starring May'n、ランカ・リー=中島愛の「ライオン」です。
もはや説明不要の人気を誇る『マクロスF』。この作品をきっかけにアニメを見始めたという方も多いのではないでしょうか?
そして「ライオン」は今でもカラオケなどでよく歌われる人気曲。やっぱり『マクロス』シリーズは曲がいいですよね。
生粋のマクロスファンである塚越さん。今回も筆がノリノリです!
『マクロスF』は名曲しかない。個人的に一番好きな楽曲は「ホシキラ」だったりするのだけど、第18話から流れたオープニングテーマ「ライオン」は強力だった。
それまでのOP曲「トライアングラー」(坂本真綾)も変な曲だと思ったが、「ライオン」も同じ印象で、だけど何度聴いても全然飽きないという菅野よう子マジックが炸裂しているというか、つまりとても癖になる!
しかもNHKで放送された『発表!全マクロス大投票』では、歌部門で2位に輝き、その人気の高さを証明したし、とにかくカラオケで歌われていた印象がある。
菅野さんの音楽的な凄さは僕には分からないので置いておいて、ひとつ言えるのはメロディが常に良い!ということ。オーケストラによるサントラであってもメロディの良さはいつも変わらない。「ライオン」のサビのメロディだって超強力だ。
だけど、サビ前の《ライオンは強い》という歌詞は何なんだと。すごくダサい……でも、この言葉が頭から離れない、むしろそれがすべてのような気さえする。つまり凡人には理解が及ばないセンスなんだと思う。
ちなみに作詞は、Gabriela Robinなので、菅野さん。いや、さらに言えば「トライアングラー」の歌詞だって、《星を巡るよ 純情》とか歌っているし。これはもしかしたら、菅野さんのセンスだけではなく、河森正治監督という存在も大きいのかも。永遠の子供のような方だから…。つまりこれは2人の天才による化学反応的なものなのでしょうと、勝手に結論づけます。
昨年は『マクロスF』にとっても本当に大きな年で、『フライングドッグ10周年記念LIVE-犬フェス!-』で、久しぶりに聴けた中島愛とMay'nによる「ライオン」、そして『SANKYO presents MACROSS CROSSOVER LIVE 2019』では、『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』のクライマックスが再現された。
すごく生きてて良かったと思えた年だったし、幸運にもオフィシャルレポートを書かせていただいたので、その感動は多くの人に伝えられたのかなと思う。
で、もうひとつ嬉しいニュースがあったので、今回菅野さんの曲を取り上げたわけだが、2009年の7月7日に行われた伝説のライブ『YOKO KANNO SEATBELTS「超時空七夕ソニック ~次回公演は22世紀を予定しております。~』ーーー僕が見てきた中でも忘れられないライブのひとつだが、また七夕に、SEATBELTSが帰ってくる!
日本時間の2020年7月7日7時7分に『YOKO KANNO SEATBELTS オンライン七夕まつり』が開催。リアルタイム視聴のみとなっていて、「ライオン」も演奏されるらしいので、その奇跡をその目に焼き付けてほしい。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ