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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、毎週1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第71回は、1997年にアニソンタイムトラベル。TVアニメ『少女革命ウテナ』より、奥井雅美さんの「輪舞-revolution」です。
TVアニメ『少女革命ウテナ』のオープニング主題歌で、数多くのアニソンを歌ってきた奥井雅美の代表曲のひとつ。矢吹俊郎さんが作・編曲だが、歌謡曲のテイストとアニソンっぽさを兼ね備えた名曲で、コーラスの存在感があってカッコいい。
『少女革命ウテナ』は、映像的にもハイセンスで前衛的な表現が刺激的で、幾原邦彦監督のエッセンスが好きな人にはたまらない作品だった。
オープニングのアニメーションも素晴らしく、歌詞に作品に繋がるキーワードがたくさん散りばめられていたので、映像と歌詞のリンクがしっかりとなされていた。
最初にウテナとアンシーがいた場所に、最後、ウテナだけが残されているところで《たとえ2人離ればなれになっても 私は世界を変える》という歌詞が流れるのだが、この先2人にいったい何が起こってしまうのだろうと、不安に近い感情が湧いてくるし、オープニングを見ただけで、本編がどんなものか気になって仕方なくなる。
そういう意味で、完璧なオープニング映像だったと思う。そして実際に本編を見てみると、毎回流れる挿入歌「絶対運命黙示録」が頭から離れなくなるという。これは、その後の幾原監督作品に共通することなのかもしれない……。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ