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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第74回は、2000年にアニソンタイムトラベル。TVアニメ『サクラ大戦』より、真宮寺さくら(横山智佐)&帝国歌劇団の「ゲキテイ(檄! 帝国華撃団)」です。
今なお様々な作品や人々によってカバーが歌われている超人気楽曲。ゲームをやったことがない、アニメを見たことがないという方でもこの曲は知っているという方も多いのではないでしょうか?
昨年は『新サクラ大戦』バージョンも披露され話題に! では塚越さん解説お願いします。
もともとセガ・エンタープライゼスのゲーム『サクラ大戦』の主題歌なので、オリジナルは96年に発表されている。アニメ『サクラ大戦TV』の主題歌「ゲキテイ(檄!帝国華撃団)」は2000年に発表。どちらも真宮寺さくら(横山智佐)&帝国歌劇団によるものだが、アレンジなどが少し違っている。
「ゲキテイ(檄!帝国華撃団)」は、『サクラ大戦』を知らない人でも聴いたことがあるくらいの名曲で、作曲家・田中公平の代表作のひとつ。それまで手掛けたサントラや楽曲から、熱い曲を作る作家という印象もあったが、そのイメージを変えたのが「サクラ大戦」となる。
パラレルワールドで、日本の太正時代が舞台になっているが、本当にその時代があったような気がするほど、日本人が懐かしく思うメロディーとアレンジが、この曲の魅力なのだと思う。
ゲームが大ヒットしたこともあって何年もアニメ/ゲームファンの記憶に残る名曲になったが、19年にゲーム、20年にアニメで『新サクラ大戦』が展開された。
そこでリリースされたのが新曲の『檄!帝国華撃団<新章>』[天宮さくら(佐倉綾音)、東雲初穂(内田真礼)、望月あざみ(山村響)、アナスタシア・パルマ(福原綾香)、クラリス(早見沙織)]。この曲は、イントロでゲキテイが始まったと見せかけて、全然違うAメロBメロが来る。
そしてサビで再びゲキテイに戻るという仕掛けがされているのでファンが興奮したことは言うまでもない。天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ